エルフ×東大生が「お笑いファン」向けデジタルマーケティングを考える! 「ゲーム理論」まで飛び出して…

お笑いコンビ・エルフ(荒川・はる)が、現役東大生たちと“お笑いファン向けのデジタルマーケティング”について考える実践講座が、9月21日(木)に吉本興業東京本部で開催されました。吉本興業と東京大学がコラボした「笑う東大、学ぶ吉本プロジェクト」の一環で、学生9人が参加。「エルフのSNSフォロワーを増やす方法を考える」といったお題で、白熱しつつも、笑いの絶えない内容となりました。

出典: FANY マガジン
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2021年3月にスタートした「笑う東大、学ぶ吉本プロジェクト」は、学生たちが新たな文化や価値観に触れることで、新しいアイデアや発想を生み出す力を身につけることを目的にした取り組みです。これまでお笑いを科学したり、漫才のワークショップを展開したり、芸人と学生のコラボでさまざまな取り組みが進められてきました。

“お笑いファン向けのデジタルマーケティング”についてのワークショップは全4回で開催され、今回が最終回。実際のデータ活用や実務を通じて、現代のデジタルマーケティングへの理解を深めていくことが目的で、9月16日(土)~18日(月・祝)に開かれた『KOYABU SONIC 2023』のデータを分析してチケット販売促進のアイデアを出し合うなどしてきました。最終回は、『KOYABU SONIC 2023』でもアンバサダーとして活躍したエルフが講師として登場です。

出典: FANY マガジン
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「SNSのことは、むっちゃ真面目に語るんで!」

まずは、前回のワークショップでアイデアを出し合った『KOYABU SONIC』のデジタル販促の結果振り返りです。学生たちの意見やアイデアを実践してみて、どれだけ効果があったのか具体的なデータとともに確認していきます。

そのうえで、今回のメイン企画である「エルフのSNSフォロワーを増やすにはどうするか」というお題について、グループに分かれてディスカッションしました。

話し合いがまとまってきたタイミングで、「どうもー!」と元気よくエルフの2人が登場! 荒川の「ハッシュターグ#」の決めポーズも飛び出し、学生たちに大きな拍手で迎えられました。

荒川は「ふだん東大生の方々と出会う機会がないのでうれしい! 出会いたかったです、ずっと!」と興奮気味。

出典: FANY マガジン
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まずは、そんな荒川から9人の学生たちにギャルネームがつけられていきます。それぞれの学生の名前や好きなものなどからインスピレーションを得て、「佐藤さん→砂糖の反対→シオ」「中島さん→ナカジマ→ジーマ」といった具合で絶妙なギャルネームを付け終わると、「ギャルネームというと、“ぽよ”とか“ちゃみ”が付くのではと思ったかもしれませんが、数に限界あるので今回、それはあえてナシでいかせていただきました」と説明します。

東大生との距離が少し縮まったあとは、懸案の「エルフのSNSフォロワーを増やす方法」を各グループで発表。荒川は「最初に言っておくけど、SNSのことはむっちゃ真面目に語るんで!」と前のめりのやる気を見せました。

出典: FANY マガジン
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「ギャル以外には見えない!」

まず、東大生のグループがこんな意見を出します。

「更新頻度を高めて、毎日有益な情報をアップするのはどうか。たとえば、コットンの西村(真二)さんは毎日の服装予報をアップしていて、ふつうに有益かつ面白い」

それを聞いたはるは「すごい勉強になる! 芸人以外の意見を聞けるのがすごくいい機会!」とその的確な視点に驚きを見せていました。

さらに別のグループからは、こんな発表が。

「エルフさんはギャルの見た目に似合わず、落ち着きがあってステキ。でも、ギャルに偏見があると入りにくい。だから、本物のギャルとの差別化をもう少し押し出してもよいのではないか。たとえば、SNSを使い分けて、(メタの新しいSNSの)Threadsだけは真面目な投稿をするとかはどうか?」

出典: FANY マガジン
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これに荒川が反応します。

「ギャルだと入りにくいものなのかな? 自分にはその感覚がないから、あまりわからない。まだまだギャルとして認知されていない気もしていて、だからまだギャルで押したほうがいいと思っている。というか、まず聞きたいんだけど、私のことギャルとして認知されてます?」

学生が「ギャル以外には見えない!」と即答すると会場は爆笑。学生たちは「(エルフの2人の)内面のステキさがいろんな人に伝わってほしい」と熱を持って意見を語りました。

参加した東大大学院学生が「先輩」だった!

最後のコーナーは、「笑って締めくくろう! ポジティブ反省大会」。このワークショップに参加した感想と反省を1人ずつに聞いていきます。

9人の学生は、学部・研究科も学年もみんなバラバラ。さまざまな感想を語る学生たちのなかには「思い出作りのためにM-1に出る予定」という人も。そんな学生に荒川は「(ネタで東大であることを)言ったほうがいい! ガチで突破したいなら言ったほうがいい。それをフリにネタを作ったほうがいい。私だったらそうする」とガチのアドバイスを繰り広げていました。

出典: FANY マガジン
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別の学生からはこんな感想が。

「エンタメが大好きなんですが、エンタメって感情なので難しい。便利な商品やサービスを売るより、人の感情をどうやって動かしていくか。それってロジカルだけでは難しいとよくわかった」

荒川は「たしかに! 鳥肌立ちました!」とうなずくと、芸人ならではの観点で“人の感情を動かすこと”の難しさを話しました。

また、東大大学院に通う院生が「お笑いをテーマに論文を書こうとしている」と明かすと、荒川は「すげぇ!」とひと言。さらに、その院生から「実はちょっと芸人やってまして……吉本東京NSC(吉本総合芸能学院)15期生なんです」と衝撃告白が! 「先輩やん!」(はる)、「それはずるいよ! “すげぇ”って言っちゃったじゃん」(荒川)とエルフの2人がタジタジになる一幕もありました。

出典: FANY マガジン
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和気あいあいと学生たちとトークを進めていくなかで、エルフは学生から教えられた“ゲーム理論”いうワードに「なんかカッコいい!」と反応。荒川が「みんなも、はるが大阪王将の社員さんと高校生のときに付き合ってて、駐車場の裏でキスした話は“待てへんってアホやな”って思う?」と、はるの“恥ずかしい”過去を持ち出すと、学生から「ゲーム理論で言ったら、はずれた行動かも」と鋭いツッコミが入り、みんなで爆笑となりました。

最後にエルフの2人が「皆さん、われわれが思うより10倍ぐらい真摯に向き合ってくださってすごく感動しました!」と笑顔で語ったあと、ハッシュタグポーズで記念撮影を行い、ギャル×東大生の化学反応は大盛り上がりで幕を閉じました。

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