どうも! 芸人ライターの「てんぐ」の横山ミルです。
皆さん! 昨年6月に16年ぶりの新曲リリースで復活したゴリエが、今度はミュージカルに主演します! 11月25日(土)に、東京・サンリオピューロランドのエンターテイメントホールで開催される「サンリオピューロランド×ゴリエミュージカル~THE BATTLE OF LOVE~」。そして、なんと! このミュージカルに、わたくし横山ミルも出演させていただくのです! ということで、ゴリエさんに経緯や意気込みを聞いてきました。
フジテレビの伝説的コント番組『ワンナイR&R』から誕生したガレッジセール・ゴリ扮する「ゴリエ」。昨年は16年ぶりの新曲リリースに、フジテレビの深夜レギュラー番組『ゴリエと申します。』の放送(4~6月)と大忙しでした。
そんなゴリエがお届けする今回のミュージカルは、出演者も豪華! ゴリエ本人のほかに丸山礼、桜井美里、インポッシブル、ジェラードン(アタック西本、かみちぃ)。もちろん、ハローキティ、シナモロール、ハンギョドンといったサンリオキャラクターたちも登場します。
ピューロランドはゴリエの世界観にピッタリ
――今回のミュージカルは、どういった経緯でやることになったのですか?
もともとはね、ずっと(フジテレビ)ディレクターの(渡辺)琢ちゃんが「ゴリエちゃんでミュージカルやりたいね」って言っていて。それをゴリエのマネージャーの内堀くんが覚えていたの。ミュージカルの話なんて、ずっと前に言っていたのによ。そしたらある日、内堀くんが急に「ゴリエちゃん、ミュージカルやりませんか? ミュージカルの企画を考えたいのですが」って。
フジテレビのディレクターが言うんだったらわかるんだけど、吉本興業のマネージャーが言うんだ……と思って。「どうやってやるの?」って聞いたら、「誰か作家さん知っています?」というから、「ワンナイのときに構成作家されていた石原健次さんって方がいるけど」ってことで、石原さんと連絡を取ったの。そしたら、「16、17年ぶりのワンナイだけど、ゴリエちゃんのお願いだったら書くよ」って言ってくれたのが経緯かな。
――内堀マネージャーの熱が実を結んだのですね。
「本当にミュージカルができるんだ!」ってなったんだけど、「でも、劇場はどうするの?」と思っていたの。そしたら、「サンリオピューロランドからOKでました!」っていうから、ビックリしちゃって。「本当に、あの世界のサンリオピューロランドがOK出したの?」って聞き直したら、「はい」って。
――内堀マネージャーの行動力がすごいですね!
そうなの。確かにむかし、サンリオのキティちゃんと「ゴリエキティ」ってコラボ商品を出したり、また16年ぶりにゴリエが復活して、フジテレビさんがワンクールだけ深夜に冠番組を持たせてくれたときに、キティちゃんとコラボした商品を作ったりしたけど、それで終わりかなぁと思ったら、まさか人気のピューロランドの劇場を貸してもらって、ミュージカルができるって。
――サンリオと縁がありますね。
本当に、恋と愛に包まれたゴリエのキラキラピンクの輝く世界観とピューロランドがマッチしていて、ゴリエのミュージカルをやるには、日本でいちばんベストな場所がピューロランドじゃないのかなって思う。
――僕もピッタリだと思います。
この前も写真撮影の仕事でピューロランドにお邪魔させてもらって、ピンクとか明るい装飾で、キティちゃんにもゴリエに合わせてもらったんだけど、やっぱりゴリエはキティちゃんに負けてないんだよね。
――すごいですね!
シナモロールとかいろんなキャラクターもいたけど、ゴリエ、ぜんぜん負けてない! サンリオのキャラクターだといっても、おかしくないくらい。だって、もしゴリエを新潟の田んぼに立たせたら、絶対に鳥は寄って来ないからね。最高の鳥よけだからね。お米豊作よ! それくらい派手だから。
――僕が鳥なら避けますね(笑)。ゴリエさんは、ミュージカルは初めてですか?
2005年に、お台場で「ワンナイスーパーミュージカル」っていうのを1000人くらいのお客さんの前でやったの。そのときは「くず」(山口智充と宮迫博之のユニット)が歌ったり、ゴリエが持ち歌を踊ったりとかあって、それ以来かな。でも、今回はまた違うメンバーだからね。
――出演者についてはどう思いますか?
いままでゴリエがこういう作品やるときは、いつものメンバーとか気の知れた仲間でやるんだけど、今回は初めて絡む子だったり、すごく離れた後輩だったりするから、逆にゴリエのほうが緊張してる。丸山礼ちゃんは器用で演技も上手いし、モノマネのレパートリーも多いしね。桜井美里ちゃんは歌って踊れて可愛いし、ジェラードンの2人も芸達者じゃない? インポッシブルはパワーあるし。横山くんは、作家の石原健次さんのお墨付きだしね。
――えー! そんな恐れ多いですよ。
横山を置いておけば、絶対に回るからって。
――怖いですね(笑)。でも、頑張らせていただきます!
でもね、ゴリエが先輩だからって押し付けたくもないの。先輩だから気を使うだろうけど、「ここはこうしたい!」とか言ってきてほしいかな。後輩から刺激をもらいたい。やり取りとか熱とか、同級生みたいな感じでできたら、いちばんいいかなぁって思う。まとめると……緊張しています!
子どもたちに“新しいゴリエ”を見せたい
――ちなみに、今回のストーリーはどういった内容ですか?
石原さんと話していて、「やっぱりゴリエって愛だよね」って。だからテーマは『愛』。サンリオという世界観で、お子さまとかも観に来るから、わかりやすい悪がいて、その悪が街から愛を奪って、その愛が失われた街を救いにゴリエがやって来るという大きな筋ができて。
じゃあ、ゴリエがどういうふうにして助けるのか、そして、それを邪魔してくる奴をどうするのか……とか、ゲラゲラ笑いながらのドタバタコメディミュージカルにどうやって仕上げていこうか、ということを話し合っているかな。台本をつくっては書き直して……という作業をしています。あとは、出演する芸人さんのファンも観に来ると思うので、それぞれの芸人さんの持ちネタとかを披露できる“見せ場”も用意している。
――それは絶対に面白いですね。
ゴリエを「懐かしい」っていう気持ちで観に来るお父さま、お母さま方も満足させたいし、初めての子どもたちには新しいゴリエを見せたいし。むかしのものをなぞるだけだと、新しく観に来た子どもたちまでは喜ばせられないと思うの。新しいことも挑戦したいし、新しい笑いも。だから知っている人が観ても、知らない人が観ても、楽しんで笑える内容にしたいっていう思いで必死にやっている。
――たった1回きりの公演っていうのが、またすごいですよね?
吉本って、絶対に1日ハコ(会場)を借りたら、その借りたぶんのおカネを取り戻したいから、2回とか3回公演にするのが普通なのに、このミュージカルは1回きり。でも、演者のゴリエとしてはありがたい。
――どうしてですか?
何曲も踊るのは体力がもたないよ。1回踊るたびに口の中が、ぜんぶ乾くし。心拍数も危なくなるし。1回で終わるから、ぎっくり腰になろうが、筋を痛めようがいいっていうね。
――この1回にすべてが注がれるんですね!
「新しいカギ」っていうフジテレビの番組で、16年ぶりに「Pecori Night」(2005年のヒット曲)を踊ってくれって言われたときに、「1カ月ください!」と言ったの。そこから柔軟とダンスの練習をみっちりして、絶対に「あのころのゴリエちゃんのまんまだ!」ってテレビを見た人に言われたかったのね。「久しぶりで嬉しいけど、ちょっと見てられなかったな」というのは、絶対にイヤだったから。
だから頑張ったの。そしたら反響も大きくて、みんな、感動して泣けたとか言ってくれたからね。しかも、今回のミュージカルなんて、テレビと違って、お客さんにおカネを出してもらって、その日のスケジュールを調整してもらって、わざわざ移動して来てもらうんだよ? だから下手なものを見せたくない。そこは完璧に踊りきって、テレビで見ていた、懐かしいあのころのままのゴリエを生で観られたという喜びをみんなに感じてほしい。みんな一人ひとり、心の中で「ヨロコビ~!」って言ってもらいたいし、言わせたい。
ヒット曲のPVそのままのキレを見せます!
――最後に見どころを教えて下さい。
ゴリエのヒット曲のPVそのままのキレを絶対に皆さんの前で見せるし、人気芸人の各々の持ちネタと持ちギャグを披露する場面もある。あと、チア世界大会で世界一にもなったことがあるチアチーム「PLANETS」がバックダンサーにつくっていうクオリティの高さ。
――もうそれだけで観たいですね。
メンバー全員がこのミュージカルを面白いと思って、みんなで「この作品のゴールに向かって走りたい!」ってなれば、絶対にお客さんは全員のことを好きになって帰ってくれると思う。それが目標。そしたら打ち上げ、楽しいかなぁと思って。
それに、これがもし好評なら、今回の公演に来たくても、遠くて来ることができなかった人たちのために、こっちから会いに行きたいよね。北海道、東北とか全国10カ所とか。緊張感のあるなかで、どれくらいの作品になるのか楽しみにしてほしい。だから、予想ができるありきたりな作品にはならないと思う。新しい化学反応だから、ぜひ観に来てください!
公演概要
『サンリオピューロランド×ゴリエミュージカル~THE BATTLE OF LOVE~』
日時:11月25日(土) 15:30開場 16:00開演
場所:サンリオピューロランド・1階エンターテイメントホール(東京都多摩市落合1丁目31)
出演:ゴリエ/丸山礼/桜井美里/横山ミル(てんぐ)/インポッシブル/ジェラードン(アタック西本・かみちぃ)/ハローキティ/シナモロール/ハンギョドン/ほか
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