芸人としてのコロナへのアンサー。ラバーガール2年半ぶりの単独ライブ

こんにちは。
芸人ライターのザ・シーツの瀬尾です。

今回はラバーガール単独ライブ「ラバーガールLIVE『史上最高の夏!』」の配信を観てのウォッチ記事となります。

僕自身も芸人であり普段はコントを主に行なっているのですが、芸人としてではなく一お笑いファンとしての感想として本記事を執筆させていただきました。
お笑いファンが勧めるお笑いライブのレポートだと思って気軽に見てみてください。

(以下、敬称略)

出典: ラバーガールライブ「史上最高の夏!」

変わらぬラバーガールらしさ

ラバーガールLIVE『史上最高の夏!』」は、8月26日(木)から8月28日(土)までの3日間で計5公演行われた、ラバーガール2年半ぶりの単独ライブとなります。

本多劇場という演劇の小屋で行われる単独ライブはどのようなものになるだろうと思ったのですが、始まってみればいつものラバーガールの世界がそこにはありました。

出典: ラバーガールライブ「史上最高の夏!」

単独ライブというものは、その芸人の「らしさ」が色濃く出るものだと思います。
本当にこういう人がいるのかもしれない、と可笑しみを通して思わせてくれるのがラバーガールの「らしさ」だと僕は思います。

どのコントにもその「らしさ」がふんだんに盛り込まれており、どんな時代であろうとどんな劇場であろうと変わらずに面白いものは面白いのだとハッとさせられました。

出典: ラバーガールライブ「史上最高の夏!」

もちろん「らしさ」だけではなく「らしくない」ことができるのも単独ライブの良さだったりもします。

役割が入れ替わっていたり、派手な照明と音楽を使ったりと「らしくない」演出もあったのですが、普段のラバーガールを知っているからこそ、その「らしくなさ」をより楽しむことができました。

全体を通して「らしさ」と「らしくなさ」のバランスが絶妙で、ラバーガールのファンの方も、初めてラバーガールに触れる人もどちらも楽しめる単独ライブだったように思います。

コロナ禍ならではの新しいお笑い

また、僕は本公演を配信で見させていただいたのですが、ネタの中には配信ならではの演出が盛り込まれている場面もありました。会場でも画面の向こうでも楽しめる、新しいお笑いの形があるように感じました。

新しいお笑い、という点で言えばコロナ禍であるということを逆手にとったネタもありました。このご時世、コロナは誰もが避けようのない向き合わなければならない問題です。

そんな本来ならばお笑いにしづらい問題でさえ笑いの一つにしてしまうという、芸人としてのコロナへのアンサーには笑いとともに感動さえ覚えてしまうものがありました。

出典: ラバーガールライブ「史上最高の夏!」

そして単独ライブといえば、ネタだけではなく幕間のVTRも醍醐味の一つですよね。
VTRではラバーガール「らしくない」ことをしてみたらどうなるのか……という企画があり、ミスマッチが大きな笑いへと繋がっていました。

どこかに出かけたり、誰かと遊んだりがなかなかできない時代となってしまいました。
この夏、思い出ができなかった。そんな人は少なくないと思います。
そんな人は、ぜひクーラーの効いた部屋で配信アーカイブをご覧になってください。

きっと「史上最高の夏」になること間違いなしです。

公演概要

ラバーガールLIVE「史上最高の夏!」
日程:2021年8月26日(木)~8月28日(土)
会場:本多劇場
出演:ラバーガール(大水洋介・飛永翼)
作・演出:ラバーガール
※見逃し視聴は9月4日(土)16:00まで
※チケットの販売は見逃し視聴終了日の昼12:00まで