ネットで知り合ったコットンファンに会ってみたら…中学生に「SNSの危険性」をコントでレクチャー!

中学生が人気芸人のコントでSNSの危険性について学ぶイベントが、2月14日(水)に東京・なかのZERO小ホールで開催されました。『TOKYO少年ネットルールフォーラム SNSから自分を守るメソッド コントで知るCASE STUDY』と題された警視庁主催のイベントに、しずる(村上純、KAƵMA )、コットン(西村真二、きょん)、ガンバレルーヤ(よしこ、まひる)が出演。芸人たちは中学生たちの前でSNSに潜む危険性をテーマにしたコントを披露しました。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

コントを通して身を守る方法を学ぶ

X(旧Twitter)やInstagramなどのSNSが身近になる一方で、小学生や中学生がSNSを通して犯罪に巻き込まれたり、罪を犯してしまったりするケースが増えています。今回のイベントでは、実際の被害や問題について芸人がコント形式で披露。それを通して、中学生たちが自分を守るための「メソッド」を学びます。

MCは陣内智則とアナウンサーの亀井京子。会場には都内の中学生約300人が来場したほか、配信で中継も行われました。

また、SNS犯罪について詳しく教えてくれる解説員として、インターネット協会主幹研究員の大久保貴世さんと警視庁の警察官が登壇。生徒を代表して中学生6人もステージに上がりました。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

ケース1【いじめが犯罪になる!?】

真子(西村)ときょん子(きょん)は同じ仲良しグループだったが、ひょんなことから真子が仲間外れに。ネットにも悪口を書き込まれるようになって……。

<メソッド>
・その場の「ノリ」に流されない
・デジタルタトゥーの恐ろしさを忘れない

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

インターネット協会の大久保さんは「残念ながら、世の中にはこうやって人を傷つけたり、攻撃したりする人がいるんです。カッとして反論すると、相手を刺激して逆効果になることもあります」と説明。警視庁の警察官も、悪口を書き込むと「誹謗中傷」になるケースもあると語り、「投稿は拡散されるため、ネット上で消えることはない」とデジタルタトゥーの怖さを伝えました。

「メッセージのやりとりで気を付けていることはありますか?」と問われた中学生は「文字だけだと印象が変わるので、『ビックリマーク』とか『(笑)』をつけるようにしています」と答えました。

ケース2【SNSで知り合った人に会っていい?】

小学生のまひるは、同じコットンファンだというよしことSNSで知り合う。同世代みたいだし、写真も送ってもらったので安心して会いに行ったら、見ず知らずの男(KAƵMA)が待っていて……。

<メソッド>
・ネットで知り合った人には絶対に会わない
・ひとりで悩まずに信頼できる大人(警察)に相談する

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

大久保さんは、ネットのやりとりだけでは相手の素性がわからないことや、実際に小学生の女の子が誘拐の被害にあったケースがあると警鐘を鳴らします。一方、警視庁の警察官は、大人が子どもをダマして信頼させて個人情報を聞いたり、近づいたりしてくる「グルーミング」の怖さについて説明し、「正常な判断ができなくなる怖さがある」と注意を促しました。

コットンファンの小学生役を演じたまひるは、トークパートで「(よしこの)写真を見たときに安心しちゃった!」と振り返りながら、「きょんのファンなんだけど、誰も共感してくれない」と付け加えて笑いを誘いました。

ケース3【お金がたくさんもらえるアルバイト、やってもいい?】

アプリゲームの課金をしすぎてお金がなくなった学生(村上)。ある日、高額バイトの募集をSNSで見つけた。学生証の写真も送って準備万端。しかし、友人のよしこは「それって闇バイトじゃない?」と心配する。実際、メッセージで闇バイトの男(KAƵMA)から脅されて……。

<メソッド>
・楽して稼げる仕事はない
・ひとりで悩まずに信頼できる大人(警察)に相談する

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

警視庁の警察官は「うまい話には必ずウラがあります」と警告しながら、“一度だけ”と思ってもやめられないものだと言います。コントを見て学んだ中学生は「家の場所や、連絡先などを知られてしまって、弱みを握られることがよくわかりました」とコメントしました。

役が抜けないKAƵMAを事情聴取!?

KAƵMAはコントが終わっても役が抜けず、「いつでもダマしてやるから」と中学生たちを脅すような一言。陣内が「入りこみすぎやから!」とツッコミを入れますが、それでも止まりません。最終的に陣内が「ちょっと事情聴取だけさせていただきます」と注意して笑いを誘いました。

3つのコントを通じて、SNSを利用する際の注意点を紹介した芸人たちですが、自身にも子どもがいる陣内や亀井、しずるも、その危険性について考えるきっかけになったと振り返ります。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

登壇した中学生たちは「もしSNSでトラブルに巻き込まれたら、今日のことを思い出して行動したいです」「(SNSのトラブルは)身近にあるものなので、注意をしたいです。もし、友だちで危ないことをしている子がいたら教えてあげたい」と語りました。

関連記事

関連ライブ配信

関連ライブ