起業を目指す学生たちに“漫才”ワークショップ開催! 講師のときヲりぴーとは「これで全国をまわるか!?」

起業を志す近畿大学の学生を対象にしたお笑いワークショップ「お笑いロジカルシンキング」が、5月15日(水)に同大のベンチャー企業創出拠点「KINCUBA Basecamp」(大阪府東大阪市)で開催されました。学生たちが学ぶのは、関西での起業する際のハードルのひとつ……かもしれない“おもろさ”を身につけ、コミュニケーション能力をアップさせること。イベントは芸歴6年目の若手芸人、ときヲりぴーと(ときヲ、りぴーと)が講師を担当し、参加者たちは穴あきの漫才台本をベースにネタ作りを体験しました。

出典: FANY マガジン
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レクチャーに真剣に耳を傾ける学生たち

ステージに登場したときヲりぴーとは、まずはこの日に覚えるテクニックを4つ紹介します。1つめの「つかみ」では、ときヲりぴーとのつかみである「いこか〜!」を披露。そこから「天丼」「ふりボケ」「オチ」といったテクニックについて説明していきます。

「天丼」については、ビジネスシーンでの飲み会などでも「それは天丼やろ!」というツッコミがあることが例として挙げられ、「さっき話したんですけど」という前置きをすることで伝わりやすくなること、さらに「天丼」と「かぶせ」との違いについては、「『天丼』は同じボケではなく、そのボケから派生する。『かぶせ』は同じボケを言うことだけど、ほとんど一緒です」と具体例を挙げる場面も。そして「オチ」については、ビジネスでの会話や日常のエピソードトークでも求められるものの、「漫才やコントではそんなに気にしなくていいと言われている、キレイにオトすパターンもあれば全然違うことで終わってもいい」とりぴーと。商談などでも終わるタイミング=オチが難しい、終わった感が伝わらないことがあるという意見には、「終わりました、という感じがあればわかりやすい」と話し、言い方や表情を使うこともテクニックのひとつであると明かしました。

出典: FANY マガジン
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そして改めて、テクニックのまとめがスクリーンに写し出されます。

●「つかみ」できるだけコンパクトに“人となり”がわかるものが理想

●「天丼」2回3回とボケやキーワードを繰り返す タイミングが大事

●「ふりボケ」対比の関係にすると伝わりやすい

●「オチ」話していたことと一貫していると伝わりやすい

これを踏まえた自己紹介ネタを講師の2人が披露したあと、りぴーとが「解説してもいいですか?」とネタについての細かな説明を始めると、学生たちは真剣に耳を傾けていました。

学生たちのネタにときヲりぴーとも大満足!

ワークショップのテーマは「コンビニ店員×○○」。2人1組になった参加者に穴あきの台本を配布され、台本作りのスタートです。

学生たちは、さっそく台本を前にディスカッションを開始。漫才だけでなくコントの要素を取り入れたネタを作る学生や、真剣味が違う「ガチのお笑い好き」という学生もいて、ワークショップは終始、大盛り上り。ときヲりぴーとの2人も学生たちの間を回りつつ、アドバイスを送りました。

出典: FANY マガジン
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そして、いよいよ発表の時間に。1組終わるごとに拍手が起こりますが、なかには自ら拍手をあおって笑いを誘うコンビもいるなど、和気あいあいとした雰囲気でネタ発表が進んでいきます。

ときヲりぴーとの2人も「間がおもろい!」「声量がバッチリ」「いろんなパターンが出ててすごい」「相槌がよくて聞きやすい」「テーマに一貫性があった」「テンポがいい」などと、学生たちをベタホメ。

はじめこそ少し緊張気味だった学生たちも、ほかのコンビのネタを見て爆笑するなど、すっかりリラックスムードです。全組のネタが終わると「ときヲりぴーと賞」を発表し、さらに、ときヲりぴーとが本ネタを披露するなど、イベントは最後まで盛り上がりました。

出典: FANY マガジン
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学生たちもノリノリでやってくれた!

講師を務めるのは初めてだったというときヲりぴーとの2人。りぴーとが「テクニックみたいなものを教えたものの、そうじゃないこと、新しいことを生み出してくれていた」と手応えを語ると、ときヲも「楽しかった」と笑顔です。学生たちについては、「最初は緊張感もあったけど、最後はノリノリでやってくれた」「みんなが熱かったし、みんなで楽しめたのがよかった」とのこと。

次回オファーがあれば、「僕らでよければ、もちろんやりたいです!」と気合十分の2人は、「これで全国まわるか!」とまさかの全国ツアー構想も飛び出すなど、最後まで盛り上がっていました。

出典: FANY マガジン
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