武術トークバラエティ番組「明鏡止水 武の五輪」(NHK)の取材会が5月30日(木)に行われ、番組MCを務める俳優の岡田准一とお笑い芸人のケンドーコバヤシが出席しました。ブラジリアン柔術やジークンドーなどの武道の心得がある岡田と、格闘技通で空手有段者のケンコバは番組への熱い思いを語ると同時に、抑えきれない格闘技愛を吐露しました。
今回は五輪種目の格闘技がテーマ
「明鏡止水」は、2021年にNHKでスタートした武術がテーマの番組。5月22日(水)に始まった新シリーズは「武の五輪」と題して、オリンピック種目になっている格闘技を番組独自の視点で掘り下げています。ゲストに武の達人やトップアスリートが登場し、“神業”の実演やトークを通じて、身体操作に関する学びを提供する教育バラエティです。
この日の収録は、「レスリング」がテーマ(7月17日放送予定)。ゲストには、リオデジャネイロオリンピック金メダリストの土性沙羅や同大会銀メダリストの太田忍、元プロレスラーで、総合格闘技界でも一世を風靡した桜庭和志が登場しました。
番組内では、土性が岡田とケンコバの2人をおんぶして走り回ったり、太田の得意技である豪快な投げ技「がぶり返し」を岡田が受けたりする一幕も。レスラーたちの体の秘密や身体操作の極意が解き明かされていきました。
岡田「武術の魅力を伝えるお手伝いができれば」
収録後の取材会では岡田が番組への思いを、次のように語りました。
「武術や格闘技などで体を動かすことは教育だと思っているので、その魅力を伝えるお手伝いができればと思いながらのぞんでいます。(武術は)自分が真剣にやってきたことなので、いろいろ話せることも伝えられることもあるなと思っています」
一方のケンコバは、そんな岡田の“武道オタク”っぷりを「変態」と断言し、その“異常性”を暴露します。
「言葉を選ばずにいえば、『本当に現代人なのか?』と疑ってしまう世捨て人みたいな武道家もゲストにくるんです。そういう人が来たときに、岡田くんが嬉しそうに『この人、変態なんだよ!』って叫ぶんですけど、叫んでいる姿がいちばん変態なんです。怖いですよ、本当に」
放送コードに引っかかるくらいの殺気!?
番組がスタートしてから3年間、岡田とケンコバはさまざまな武術や競技の魅力を伝えてきました。収録の面白さについて聞かれた岡田は「出演者の皆さんが本当に楽しそうに話してくれるところ」と回答。そして「好きすぎて脱線するところをケンコバさんが止めてくださることもあるんですけど」と笑いつつ、道を極めた武道家やアスリートの話を聞くことの魅力を力説しました。
一方、ケンコバは「達人と呼ばれる人は本当に人間ができていることを、よく観察できること。礼儀礼節がしっかりしていて、柔らかく教えてくださる」と説明。ただし、「(実演のときに)放送コードに引っかかるんちゃうかというぐらいの殺気を出す人もいる」そうで、「その殺気も見どころだと思います」と語りました。
番組公式サイトはこちらから。