恒例の「辻本新喜劇」スペシャルウィークは満員御礼! 「今年もアドリブ祭りじゃーい!」

吉本新喜劇の辻本茂雄による舞台「37周年 茂造特別公演 辻本新喜劇 in なんばグランド花月7DAYS」が、7月29日(月)から8月4日(日)まで開催されました。37周年を迎えた“辻本新喜劇”恒例のスペシャルウィークは、全公演完売御礼! 新喜劇座員だけでなく芸人や演劇人も迎えて、満席の会場が大盛り上がりとなった初日の模様をレポートします。

出典: FANY マガジン
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茂造の“ムチャぶりロシアンルーレット”

今回の出演は、辻本を筆頭に吉田裕、安尾信乃助、高井俊彦、清水けんじら22人の新喜劇座員に加え、吉本芸人のこがちゃん、川下直城、田島(宵ノ海)、藤田(遅生まれ酢飯パーティー牛乳おじさん)、よっしぃ吉岡、そして茂造特別公演ではおなじみとなった「劇団往来」の手島英治です。

公演は「辻本新喜劇、今年もアドリブ祭りじゃ~い!」という辻本の掛け声からスタート! 物語の舞台は旅館「酒蔵の宿」。番頭の高井(高井俊彦)、仲居のよし子(吉田裕)、客役の松本慎一郎とこがちゃんが登場します。

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そして3分もたたないうちに茂造(辻本茂雄)が現れて大暴れし、高井との丁々発止を展開。冒頭の宣言通り、アドリブを連発する茂造に松本らはたじたじ。一方、吉田は茂造との合わせ技で笑わせます。

次々と登場し、好き好きにボケる個性豊かな座員たちを、さばいていく高井。また、名物の階段や戸の仕掛けもあり、辻本はやりたい放題です。「今回は新たな仕掛けも用意した」と嬉しそう話しました。

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茂造は川下や藤田といった芸人たちにもムチャぶりして、舞台上はまるでロシアンルーレットのような緊張感が漂い始めます。そんななかで嬉々としていた多和田上人には、観客による即興の演出も。客席のノリもよく、ライブのような一体感が生まれ、中盤には観客が舞台に参加するコーナーもありました。

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客演の手島は、茂造特別公演に何度も出演しているおなじみの存在です。それだけに茂造も容赦なくアドリブを連発。会場からは「引き笑い」ならぬ「驚き笑い」が何度も沸き起こりました。

たかおみゆき、五十嵐サキらは茂造のフリやボケに負けじと奮闘します。五十嵐と信濃岳夫のダンスでは、五十嵐のダンスに客席は大爆笑。アドリブ曲では信濃による「しなちゃんダンス」に五十嵐の不思議な踊りが絡みつき、前衛的なパフォーマンスを見せます。

また、けんたくんや平山昌雄は「もうええわ、帰れ!」と茂造が絶叫するほどのマイペースぶりを見せ、場をひっかき回しました。

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辻本「感謝、感謝、感謝!」

後半では辻本が、平山、レイチェルとのローテーショントークで盛り上げます。「何でも載っている」という秘密のノートを取り出し、座員の暴露を始める辻本。再び、ロシアンルーレットのような緊張感が舞台に走ります。そして場内は爆笑に次ぐ爆笑で大団円を迎えました。

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初日のステージを締めくくったのは、途中のボケが不発で逃げるように舞台袖に引っ込んだ瀧見信行。辻本に呼ばれて再びステージへ上がると「初日の幕はお前で締めるぞ!」と告げられ、一気にプレッシャーが……。それでも、瀧見は辻本のネタふりに見事に応えて大爆笑をさらい、拍手喝采となりました。

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最後は、出演者全員のサインが入ったポスターやTシャツなど茂造グッズがもらえる抽選会も。辻本は「こうして公演ができるのは、皆さまが足を運んでくださるおかげ。満席です。感謝、感謝、感謝!」と挨拶して、幸先のいいスタートを切りました。

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