エレガント人生“コンビ共著”の初小説は「Z世代がピクッとするような物語」 出版イベントで語った独自の“芸人道”

YouTube登録者数が50万人を超える男女コンビ・エレガント人生(中込悠、山井祥子)の2人が共著した初小説『酔い醒めのころに』(玄光社)が発売されました。これを記念して、9月15日(日)に東京・芳林堂書店高田馬場店で出版イベントを実施。同時に行われた取材会で2人は、共著だからこそ生まれた小説の魅力や、コンビとしての今後の目標や方向性について語りました。

出典: FANY マガジン
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YouTubeで人気ネタの“小説版”

『酔い醒めのころに』は、社会人1年目の男女6人の日常を交互に描いた作品。女性の章を山井が、男性の章を中込が執筆しました。作中ではZ世代に支持されるエレガント人生らしく、「パパ活」「インフルエンサー」「メンズメイク」「ブラック企業」「モブキャラ」といったキーワードが多くちりばめられています。

中込はこの作品について、「ふだんYouTubeでネタにしているようなリアルな人間関係の“小説版”をつくらせていただきました」と説明。自分たちのSNSの視聴者層も意識して、若い世代にも読みやすい文体に工夫したと語ります。

出典: FANY マガジン
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一方、山井は「Z世代の人たちがピクッと反応するような物語がたくさん詰まっています」と魅力を力説。自分たちのSNS動画との共通点を挙げながら、物語のテーマについてこう説明しました。

「劇的な何かが起こるわけではないところがポイントです。やっぱり人生、山あり谷ありの人ってそんなにいなくって、ふだん皆さんが頑張って戦っているのは地味な相手だと思います。そういう日常の中で起こりうる成長や、楽しさ、悲しさを、動画でも小説でも共通のテーマにしています」

「もっと異物みたいな存在に…」

共著での執筆について中込は、「お互いの章を読んで、『ああ、そうきたんだ。じゃあ、こう書こうかな』とスムーズにいきました」と振り返ります。

山井も「言い合いは本当にしていないです。思考がそもそも似ているので。日常生活でも、マナカナさんみたいに同じことを言っちゃうことがよくあります」と、コンビ仲の良さで笑わせました。

出典: FANY マガジン
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エレガント人生は、9月6日(金)、7日(土)に開催した3回目の単独ライブ「花は半開、酒は微酔」を大盛況のうちに終えたばかり。2人はコンビとしての目標について、「毎年、単独ライブの規模をどんどん大きくして、それでゴハンを食べていけるようになること」だと語ります。

記者から今後の活動について、冠番組のMCや賞レースのチャンピオンを目指すかと問われると、山井は「それよりも、なんかもっと変な、異物みたいな存在になりたい。その方向に進んでいけたら」と、独自の道を歩む決意を表明。

出典: FANY マガジン
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中込も「まわりとはどんどん違う方向に進んでいきたいと思っているので、王道から外れることに対して不安はまったくありません。むしろ、より奇妙になっていきたいと思います」と、芸人としてのブレない信念を明かしました。


10月18日(金)に東京・渋谷ロフト9で『出版記念打ち上げパーティー』トークライブが開催されます。詳細は後日、渋谷ロフト9の公式サイトなどで発表予定です。

渋谷ロフト9の公式サイトはこちらから。

書籍概要

『酔い醒めのころに』
出版社:玄光社
発売日:‎2024/9/1
単行本:208ページ

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