チーム兵動に“フルマラソンを走り切る”フォームをレクチャー! 「みなさんその走り方合ってます?」【大阪マラソン2025】

いよいよ開催まで4カ月を切った「大阪マラソン2025」に“応援ランナー”として参加する「チーム兵動」が、目標の“フルマラソンを完走”するまでの姿を追う企画動画「チーム兵動の大阪マラソン2025への道」が、大阪マラソン公式YouTubeチャンネルで配信スタートしました。今回は記念すべき第1回目の収録の様子を、ファニマガ“大阪マラソン担当”のわたくし芸人ライター・茜250ccの善家カズマサが取材させていただきましたので、その模様をお伝えしたいと思います。
今回のテーマは「フルマラソンを走る走行フォーム」です!

出典: FANY マガジン
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前編の「シューズの選び方」に続いて…

「チーム兵動」は、兵動大樹さん(矢野・兵動)、藤本景子さん、笑福亭大智さん、荻野晋吾さん(くるくるコミック)らによるチームで、昨年の大阪マラソンでフルマラソンに挑戦しながらタイムオーバーで無念のリタイヤとなった兵動さんの頑張る姿に感銘を受けた人たちが集まり、今回の大会ではチームでフルマラソンに挑戦します。

2025年2月24日(月・振替休日)に開催される「大阪マラソン2025」は、沿道に約100万人の観客が集まり、個性的な応援を受けながら“人情のまち”大阪の名所を駆け抜ける――そんな魅力たっぷりのこの大会です。

すでにエントリー済みでトレーニングに励んでいるという人や、将来走ってみたいと思っている人もいらっしゃると思います。「初めて走るから完走できるか不安」という人や「トレー ニングを始めたけど、やり方が合っているかわからない」などの不安を抱えている人がたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?

じつは私も「大阪マラソン2025」でフルマラソンに参加しますが、正直、いまの練習で本番を走り切れるのか不安でいっぱいです。今回の動画は、そんな方々必見の動画となっています。

チーム兵動のメンバーでは、笑福亭大智さんがフルマラソン初挑戦、藤本さんに至っては“体育の授業以外の運動が初挑戦”とのこと。第1回目の配信では、マラソンを走るための準備で重要な「ランニングシューズの選び方」「正しい靴の履き方」「ウェアの選び方」を、ランニングに特化したミズノのショップ「ミズノランニングヨドヤバシ」(大阪市中央区)でレクチャーを受けました。

出典: FANY マガジン
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その後編となる今回の動画では、「フルマラソンを走る走行フォーム」をレクチャーしていただきます。

兵動「みなさんたくさん走ってると思いますけど…」

前回の動画で、自分に合ったランニングシューズとランニングウェアを選んだ兵動さん、荻野さん、大智さんは、そのシューズとウェアを着用して大阪市にある中之島公園に向かいました。そしてここで仕事を終えた藤本さんが合流します。

藤本さんは「これは本番の装いです!」と新しいシューズとウェアを着用していて、「いま、よーいドンッ! って言われてもフルマラソン完走できます」と気分上々でした。

藤本さんは、ランニング練習をするたびに兵動さんに走った距離を連絡していて、先日は7キロ走ったと連絡があったとのこと。育児と仕事があるため、いつも朝イチに走るという藤本さんですが、その日はなんと朝5時から走っていて、「このあいだ、日の出に勝ちましたよ」と、みなさんを驚かせました。

荻野さんと大智さんも1カ月に50キロほど走っていて、練習バッチリのようです。が、そんな3人に兵動さんが「その走り方、合ってますか?」と問いかけると、3人は「まあ、我流ですけど……」としどろもどろ。

ということで、今回は正しいランニングフォームを教えていただくために、前回の動画から引き続き、ミズノランニングス テーションのF.O.R.M. ADVISER(フォームアドバイザー)である中嶋南紀さんと田中有朱さんにレクチャーしていただきます。中嶋さんは1カ月に仕事と合わせて200キロ以上走っていて、フルマラソンのベストは2時間52分27秒(サブ3)というランニングのプロです!

出典: FANY マガジン
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ランナーの大きな悩み“ヒザ”と“太もも”の負担を軽減するには

まずはチーム兵動の4人の、現在の走行フォームを確認していきます。1人ずつ10メートルほどの距離をいつものランニングフォームで走ります。1人ひとりの走る姿を見て、中嶋さんは「はい、わかりました」と、すぐにフォームの欠点に気付いた様子です。

私から見るとみなさん腕も振れていて、何が悪いのか見当もつきません。兵動さんは昨年、大阪マラソンに挑戦した際、ランニングフォームをレクチャーしていただいた経験があるようで自信がある様子でしたが、走る姿とウェアの白い帽子も相まって「え、給食のおばちゃんが荷物取りにいってる?」と荻野さんにツッコまれていました。

全員のフォームを確認した中嶋さんの総評は、なんと「4人とも太ももやヒザに負担がかかる走り方」とのことでした。その原因は“腕の振り方”と“姿勢”にあるといいます。太ももとヒザは、長い距離を走れば走るほど痛くなりがちな場所なので、早急に改善したいですね。

改善方法として、まずは「目線の位置を上げる」ことが重要だと中嶋さんは話します。ポイントとして、走っていると足下を見がちですが100メートルから200メートル先を見るイメージで走るだけでヒザが軽くなるそうです。

出典: FANY マガジン
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そして2つ目の改善点は「腕の振り方」です。体育の授業などで「腕を振れば、足が前に出る」と教えられた記憶があったので、「みなさん腕がよく振れているなあ」と感心していたのですが、実はこれはフルマラソンを走るうえではNGらしいです。

ヒジを肩よりも前に出すと、上半身が左右に揺れるのでそのぶん負担がヒザにきてしまいます。したがって、ポイントとしては“ヒジが肩よりも後ろ”に来るように腕を振るといいようです。これには4人も「全然意識したことなかった」と驚きの様子でした。

体育の授業で教えられたことと全然違いますやん

兵動さんが「足の着地はつま先からですか? かかとからですか? それとも真ん中ですか?」と質問すると、これに関しては「どこからでもいい」ようです。走るうえでの正しい姿勢をした際、自然に着地する足の位置がその人にあった着地とのことです。

そして、この正しい姿勢は“気をつけ”をしたときのような「まっすぐな姿勢」がいいようで、先程の“100メートル、200メートル先を見る”目線にすると、自然とまっすぐな姿勢になるようです。

続いて「呼吸法はどうしたらいいですか? むかし体育のときは『吸って 吸って、吐いて』というふうに言われてたんですけど」という質問には、「自然な呼吸でいいです」との答え。もし走行中に呼吸が荒れた場合は、一度、空気を吐いて、その反動で大きく吸って酸素を取り込むと良いとのことです。

ちょっとー、むかし教えてくれた体育の先生、言うてたことと全然ちゃいますやん。でも、この数十年でランニングの常識も大きく変わったのでしょう。とても勉強になります。

出典: FANY マガジン
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「マラソンはラクをするスポーツ」

ここからは教えていただいたことを、全員で実際に走って実践してみます。先ほどのポイントをまとめると、こんな流れです。

①目線は遠く。
②ヒジは軽く曲げて、肩より前に出さない。
③その姿勢でトントンと着地するように走り出す。

これに加えて、重心は足の親指の付け根にあたる丸いふくらみ「母趾球(ぼしきゅう)」に置き、手はグーのように握るのではなく、開いてパーの状態にする。これが正しい上半身の姿勢です。

続いて、長い距離を走るコツとして、「引っ張られている感覚」を持つことが重要だと中嶋さんは言います。おへそから指3本くらい下の場所を遠くから引っ張られているイメージで走ります。それに慣れたら、次は先ほどと同じ位置を背中から押されている感覚で走ります。上半身の姿勢を正しくして、この感覚が身につくと自然と足が前に出るようです。

これを実践して走ったチーム兵動も「ほんまや、ほんまや」と驚いている様子でした。私もこの取材が終わってからこのフォームを練習したのですが、本当に自然と足がドンドンと前に出て、ラクに長い距離を走ることができました。

出典: FANY マガジン
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そして最後に、レクチャーしていただいたフォームで、チームとして1キロ走に挑戦しました。ペースとしては自然と会話ができるくらいがいいそうで、チームで会話を楽しみながら、適切なペースで走ると楽しく練習ができそうですね。

チーム兵動も「全然違いますね。ラクに走れますね」「街で、団体で走ってる方がいますけど、こういうことなんですね」などと会話をしながら、新しいフォームのランニングを楽しみました。

ところが終盤、藤本さんから「兵動さんが会話してくれなくなりました」と報告が。兵動さんは終盤バテバテで、「ウォーキングだけじゃあかんな……」とポツリとこぼしていました。果たして兵動さんは本番までに仕上げることができるのか!? 大きな見どころです!(笑)

無事、メンバー全員で完走して感想を話すシーンでは、大智さんが「シューズもですけど、走り方で全然足の疲れもなくなって、ものすごラクになりました」と言うと、藤本さんも「チーム組んで走るって楽しいですね。人生の楽しみがひとつ増えた感じがします」と爽やかな表情で語りました。本番まで約4カ月となりましたが、皆さまも“ラクなフォーム”を身につけて、無事に完走できるように練習を頑張りましょう!

兵動「焦らずに少しずつ一緒に頑張りましょう!」

最後に、いま大阪マラソンに向けてトレーニングをしているランナーのみなさんに向けて、兵動さんからメッセージをいただきました。

兵動さん「僕もそうなんですけど、『まだ時間ある、まだ時間ある』と思っていても日は迫ってきています。僕はいまウォーキングから始めているのですが、自分のなかで無理せずに、ちょっとずつギアを上げて、焦らず少しずつ一緒に頑張りましょう!」

ありがとうございます。本番に向けて、ギアを入れすぎてケガをしてしまったり、オーバーワークで記録が伸び悩んだりしてしまうことは、よくあることです。兵動さんのおっしゃる通り、焦らず自分のペースで頑張りましょう。いまから地道に練習すれば、必ず完走できます。一緒に頑張りましょう。

大阪マラソン公式YouTubeでは大阪マラソンに関する動画の投稿や、ゲストを招いた生配信「大阪マラソンTV」など配信中です。ぜひご覧ください!


「大阪マラソン2025」公式サイトはこちらから。
大阪マラソン公式YouTubeはこちらから。
『【大阪マラソン2025への道】チーム兵動の初合同練習に密着!~シューズ&ウェアフィッティング~』はこちらから。

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