海外ドラマ『チャペルウェイト 呪われた系譜』の魅力をより深く伝える特別番組、「ホラー好き大注目!海外ドラマ『チャペルウェイト 呪われた系譜』徹底ガイド」(全4回)が12月1日(水)から配信されています。この特別番組に出演した、こがけんと丸屋九兵衛が本作について語る収録後インタビューが届きました。
前半の緩やかさに騙されるな!
スターチャンネルEXで、オスカー俳優エイドリアン・ブロディ主演&製作総指揮、スティーヴン・キング原作の小説に基づいたドラマ『チャペルウェイト 呪われた系譜』(全10話)が12月1日(水)より独占配信されています。(「BS10 スターチャンネル」でも12月21日(火)より放送開始)
ドラマ『チャペルウェイト 呪われた系譜』は、スティーヴン・キングが大学時代に執筆し、1978年出版の短編集「深夜勤務」に収録された短編小説「呪われた村〈ジェルサレムズ・ロット〉」に基づいて、新たなキャラクター設定と脚色でドラマ化したゴシックホラーです。
ホラー作品好きの方々を迎え、本作の魅力をより深くお伝えする特別番組、「ホラー好き大注目!海外ドラマ『チャペルウェイト 呪われた系譜』徹底ガイド」(全4回)も12月1日(水)より配信!(「BS10 スターチャンネル」でも12月14日(火)より放送開始)。
出演者にはこがけん、風間賢二(翻訳家)、丸屋九兵衛(万物評論家)、伊藤さとり(映画パーソナリティ)、森瀬 繚(ライター、翻訳家)を迎え、スティーヴン・キングやクトゥルフ神話の話等を交えながら本作の魅力をたっぷり語っています。12月1日(水)配信の第1回は本作を観る前の方向け、2回目は1話観た方、3回目は5話まで観た方、4回目は全話観た方向けとなっており、作品を観ながら合間合間に楽しめる内容となっています。
今回、番組配信を記念し、MCを務めたこがけんと丸屋九兵衛(万物評論家)に収録後のインタビューを実施。本作の魅力と面白さ、番組を収録しての感想を語ってもらいました。
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こがけん×丸屋九兵衛 インタビュー
――収録を終えての感想は?
こがけん:丸屋さんが色々な映画について語ってくれたのですが、大分雑にあしらったので、丸屋さんが内心怒っていないかは気になっていますね。
丸屋:今のコメントをちゃんと翻訳すると、ドラマについて話さなきゃいけないのにドラマ以外の事をたくさん語ってしまってどないしてくれんねんって意味だと思います。かなり関係なかったですよね?
こがけん:あれは丸屋さんの持ち味ですからね。
丸屋:有難うございます。
こがけん:でもほんとに、丸屋さん、1発とんでもないハードパンチを決めていたので。それ以外はほんとに雑談だったと思います。
丸屋:(子供たちに対する)レイシズムが現代のアメリカを描いているんじゃないかってところですかね。
こがけん:それ以外は尺を使って全然違う事を話してしまうので。チーズの本の話をし出した時はほんとにもう……それでその(オレンジの)スーツを着てきたのかと思いましたよ。
丸屋:それは違うよ! そして……、Maggot(ウジ虫)治療ね!
こがけん:もういいよ!
丸屋:今回Maggot(ウジ虫)っていいながらドラマに出てきたのはWorm(虫・ミミズ)だったもんね!
こがけん:Worm(ミミズ)でしたね。僕も気になっていたところでした。Wormって! ウジ虫だけじゃないなって! 今回の収録、僕は基本的に面白かったです。MCの役も任されたのでこういう風に言っていますけど、そういう役でなければ「面白い話ですね」って丸屋さんのお話を聞いていますから。そういう役回りだったと思ってください。
丸屋:チーズの話とか、さなぎの話とか、ペリーの黒船来航の話とか!
こがけん:ほんとにもうやめてください。延長戦?
丸屋:でもほんと、(ブーン家の乗る)捕鯨船が日本近海まで来る理由ってそうじゃないですか。でも日本海でクジラは採れないから多分……
こがけん:太平洋側ですね。
丸屋:そうですよね。制作陣はとりあえず日本海って書いておけと思ったかもしれませんが、それは”Sea of Japan” じゃなくて “Pacific Ocean”じゃないのとは思いました。
こがけん:それはそうだと思います。
丸屋:ただそこで日本近海って言葉を出したってことは、奥さんが日本人であるってことを匂わせているのかなと思います。1850年代の時点で結婚ができたかどうかは置いておくとして。
こがけん:確かに。そういうバックボーンってすごく重要ですよね。よく映画評論家の話はいらないという方がいますが、そういう時に僕はこう言います。例えば200年後に現代を描いた映画の中に「ヤバい」っていう台詞が出てきて、それがほんとに危ない状況で使う「ヤバい」なのか、良いねそれ!って意味の「ヤバい」なのか、誰かが説明しなきゃ絶対話が分からない。そのために映画評論家は必要という話をいつもしています。今回のように、日本海っていうのはおかしいよね、じゃああれは、奥さんが日本人というのを示唆しているのでは、と。こういう事を話してくれる人は本当に重要ですよね。ただ、横道に逸れ過ぎるよというのを僕は丸屋さんに言っています。
丸屋:この場合のヤバいは、最近の英語で言うと「Sick」ですかね。
こがけん:「ill」?
丸屋:一時期は「ill」だったんですけど、もう「Sick」まで来ちゃいました。それ、単なる病気やんと言う気がしますが、「That’s Sick……」って言ったら、「めっちゃかっこええやん」の意味です。
こがけん:なるほど。ヒップホップで「ill」だぜ。っていうのが「Sick」まできてるってことですか……。ってこれはもう止めましょう! 音楽の話まで飛んでしまうので。これはまずい。変にパスあげてしまった。
――本作の中で、怖いな、秀逸な演出だなと思った、または大きく心が動いたシーンは?
こがけん:ホラーって、様々な手法を使ってあらゆるストレスを人に与えると思っています。スティーヴン・キングは他の作品でも描いていますが、本作では村八分にあうというか、ハブられてしまう、自分だけこの土地に馴染めない、何故か分からないけど憎まれている、とか引っ越してきたのに、そこに受け入れられないかもっていうのは相当恐ろしいことだと思います。人間的、呪い的怖さ、化け物が出てくるような怖さより、自分が受ける疎外感・恐怖を描いていてその辺りの底上げが非常に繊細で上手く演出されているなと思いました。
丸屋:秀逸でいうと、今回10話のドラマになっていますが原作はスティーヴン・キングの短編でその短編は、“クトゥルフ神話”から持って来ている部分が多々あり、そのクトゥルフ神話というのは、ハワード・フィリップス・ラヴクラフトが書いたものだけれども、実はラヴクラフトが、ロバート・ブロックという人の作品から引用した部分が、例のウジ虫のシーンだったりして。もう、引用の引用の引用のドラマ化みたいなものなんです。孫引きどころではなくひ孫引きみたいな引用の世界です。
こがけん:そもそも神話ってかなり昔の話のようだけれども、実はラヴクラフトが1910年代(1920?)ごろに作った神話で、それが本作の引用になっているというのが面白いですよね。でもそれも引用引用で……
丸屋:これはヒップホップ信者としても言いたいのですが……
こがけん:サンプリングですか。
丸屋:YES! すべての創作は2次創作ということでもあります。だから、このドラマもとても秀逸なのだけれども、結局元は、引用に引用を重ねたもの。でもそれは何がサンプリングされているのかを突き止めるのが現代の鑑賞者にとっては醍醐味でもあって。
こがけん:僕も同様に思っています。今、映像とかすべての作品がほんとにヒップホップ的なものになっているんですよ。すべてがサンプリングの物になっていて。90年代に美輪明宏さんも、今の作品で、完全にオリジナルな物等もうないって言っていて。それってもうファッションでもなんでもそうですし。全部サンプリングでヒップホップ的な物になっていて。そこからカウンターカルチャーとして何が出てくるかっていうのはちょっと面白いなと思っています。
丸屋:もしかすると昔から全ての創作は2次創作だったのかもしれないですね。
こがけん:そうですよ。『ミッドナイト・イン・パリ』みたいだな。
丸屋:アレクサンダー大王は、エジプトのラムセス2世を目指していたんですが、ラミセス2世自身は実は伝説のギルガメシュ大王を目指していたらしいんです。アレクサンダー大王も紀元前何年前の人だよという感じですがその人だって、自分の人生が過去の偉人の2次創作の2次創作だったという事です!
――これまで観てきたスティーヴン・キング作品と本作の違いを教えて下さい。
こがけん:厳密にいうと違いはないです。普通だったら短編で10話を製作すると薄まるところがこれだけ濃密になっているというのは、脚本家の方やエイドリアン・ブロディがすごくスティーヴン・キングが好きで、自分の中のスティーヴン・キングだったらどうするだろうと考えながら進めてきたのが分かるというか。結構(スティーヴン・キング)っぽい作品ではあると思います。
丸屋:もし、違う点があるとしたら、めちゃくちゃ短い短編を、よくここまで引っ張りましたね!!という。
こがけん:そうそう。元々短編だったとは思えないです。小一時間の作品で10話になるわけですから。
――本作は人間ドラマとしての作品でもあるし、社会派の作品でもあると思っているので、今このタイミングで私たちが本作を観る意味があると思っています。ホラー以外のドラマ性みたいなものって、本作の中ではどこに感じますか?
丸屋:プリーチャーズコーナーという街では一見すると疫病のようなものが流行っていて、それをもたらしたとされるブーン家という家族が居て、そこの子供たちは全員アジア系なんです。であるが故に、アジア系の人が病気を持ってきたとされて疎まれるんです。まさに今、コロナ時代のアメリカの写し絵そのものなんじゃないかと。スティーヴン・キング自身そこは考えずに作ったと思いますが、映像化して2020、2021年の状況に出てきたのは素晴らしいと思います。
こがけん:完全にアップデートされていますよね。映像化されるにあたって。そういう差別みたいなものをホラーや恐ろしい者の存在、見えないものやファンタジーに乗せていますけど、結局本質はレイシストや差別など、ずっと変わらずあるものをテーマにしている。意外とこの作品は普遍的な作品だと思います。
丸屋:『ゲット・アウト』以降のキング映像という感じですね。
こがけん:『ゲット・アウト』も人種差別を描いた作品なんだなと思っていたらそれがミスリードに使われていますね。
――お気に入りの登場人物、注目ポイントは?
こがけん:保安官ですね。
丸屋:我々は“ミスターもみあげ”と呼んでいますけどね。
こがけん:保安官は、チャールズ一家がチャペルウェイトに来て、街の人達に疎まれて白々しい目で見られている時に、そういうのを感じつつも保安官としての職があるから中立にあろうとする人です。一番絶妙に繊細な立ち位置なんです。この人が物語の中で、どういう立ち位置で振舞うかによって内容も大きく変わってくると思うので物語にとって大事なポイントだなと思っています。あと単純に見た目が良いです!
丸屋:私が惹かれるのは子供たち3人です。海の上で生まれ育って、初めて陸に来て、そこで突然疎まれる、ホームって言われてもそこは自分の家じゃない、家とは思えない! そんな子供たちの葛藤がとても良いと思います。
――座談会で一番印象に残った・盛り上がったトークは?
こがけん:チーズの話ですかね……盛り上がったっていえば。座談会の方向性を決めた話だったと思います。
丸屋:私は早川文庫のハヤカワ書房で育った者です。なので元早川書房社員で、ハヤカワ文庫のファンタジー部門を創設した風間先輩が横にいた事がとてつもない事だったと思っています。
こがけん:丸屋さんにがっかりした事があって。最初に弟子です!って風間さんに言っていたのに、「先輩!」て言っていたのがちょっと……師匠と弟子感を貫いてほしかったなって思いました。
丸屋:突然先輩後輩に戻ってしまって。
こがけん:敬いすぎて踏み込めてなかったですよ。丸屋さんも伊藤さとりさんも自由に話してくれていたので、そこで風間さんみたいに本当にスティーヴン・キングについて詳しく語ってくれる方がいて、風間さんの話をはさみながら進行できるのは良かったです。
丸屋:だからチーズの話をしても良かったんだよね。
こがけん:でもチーズの話をした時に、風間さんは元には戻せなかったですよ。僕がいなきゃ無理です。
――これまで様々なスティーヴン・キングの原作が映像化されていて、キング本人が良しとしなくても評価を受けた映画もあります。お二人も沢山観てきたかと思いますが、キングの作家と映像化についての関係をどう思われますか。
こがけん:一番最初に『It』の小説を読んだときに見開きで上下の4段の列を使ってある墓がどういう墓かという事だけを説明していたんですよ。文字も小さくて。だから細部にこだわる人というイメージがあります。だから映像化するときにも細部に拘らなくてはという点では『チャペルウェイト 呪われた系譜』はめちゃくちゃ技術や音楽に拘っているなと思いました。だから没入して抜け出せない恐怖はありました。
丸屋:原作が映像化されているという意味ではもしかしたらナンバーワンなんじゃないかと思います。だけど彼の小説作品群全てを繋ぐ『ダークタワー』が不評なのは私はとても可哀想だと思います。私は、『ダークタワー』は決して嫌いではありません! 本人は気に入っているけど興行収入がダメだったようですね。
――スティーヴン・キングの緻密な描写をどう解釈するかというのは作り手によってかなり違うのかもしれないですね。
こがけん:そうですね。風間さんも言っていましたけど、だからといってスティーヴン・キングがOKを出したものが面白いとは限らないと言っていました。
丸屋:スティーヴン・キング意思に沿っただけであって、作品としての娯楽度、完成度が高いとは限らないと言っていました。
こがけん:だからスティーヴン・キングの原作と照らし合わせた時に、飛躍したぶっ飛んだ解釈で作っても、スティーヴン・キングが面白いじゃんと思ったら結局本人は認めた作品になるし。でもそれがめちゃくちゃ面白いかって言ったらそうでもないし。『シャイニング』も面白いですからね。本人はすごく納得いっていませんけどね。
丸屋:スティーヴン・キング承認と、原作再現度と、我々の満足度はそれぞれ全て違うわけですよ。
こがけん:そもそも(映像化された作品の)物量が違うんですよね。
丸屋:そうです。こんな事を語りきれるのは、これだけ映像化されているからであって、普通こんなに映像化されないですもん。
こがけん:題材にしている物が、クリーニング屋の機械だったり、化け物も蜘蛛だとか、なんだか映像化できるんじゃないかと考えられる身近な物が映像化されているんです。
丸屋:“ピエロ恐怖症”という言葉がありますがそれが確立されたのは恐らくキングのせいだと思います。
こがけん:『IT』めちゃくちゃ好きです。
丸屋:2017年にリメイクされた『IT』、あれのプロデュースをしている方が『リンカーン秘密の書』の原作の人なんですよ。『リンカーン秘密の書』って日本語でいったら普通ですけど英語原作だと『Abraham Lincoln: Vampire Hunter』なんですよ。カッコイイ~
こがけん:そっちの方が分かりやすいですね。
――本作の独自のキャッチコピーをつけて友人にお勧めするなら?
こがけん:もう「呪われた系譜」って付いているのに? なんだろうな……
丸屋:「ウジ虫の降臨を目撃せよ!」ウジ虫でもないし降臨もしないけど!
こがけん:じゃあ僕は、「もう引っ越ししたいとは言わせない」
丸屋:これだ!!
こがけん:これですね。
――4話5話で急展開でした。今Twitterなどでも考察がすごくブームなので、本作でもブームが起こるんじゃないかなと思っています。
こがけん:そうですよね。Twitterでもクトゥルフ神話!ってめちゃくちゃ盛り上がるんですよ。だから絶対に本作でも盛り上がると思います。観進めて、これってこういうジャンルなのかって思って離脱しないでほしいです! 人によってはジャンルで棲み分け決めていて、このジャンルは観ないって決めている人もいると思うんですけど、僕は何もかも期待せずに観るのが一番楽しいと思っているので本当に力を抜いて観て下さいと思います。
――視聴者の皆さまに一言
こがけん:一つ言えるのが、この話、最初はじっくりと、低温でコトコトと火を通してくるんですよ。ただ後半にかけての畳みかけ方が素晴らしく盛り上がっていくので途中で挫折しようものなら、めちゃくちゃ損だと思います。1話1話メリハリがあるので。最後まで観て下さい。
丸屋:私も同意見なので、それをキャッチコピーにすると「前半の緩やかさに騙されるな!」です。
こがけん:あー! いいですね!
丸屋:何も起こらないのかなと思うんですけど、何も起こらないのが怖いんですよ。
こがけん:リンゴのコンポートを作るぐらい弱火なんです。でもそれはしっかり美味しい。あ、それにリンゴだ。リンゴも大分キーワードになってきます。
(インタビュー・文章:スターチャンネル)
スティーヴン・キング原作のゴシックホラー
スティーヴン・キングが大学時代に執筆した短編小説「呪われた村〈ジェルサレムズ・ロット〉」に基づいて、新たなキャラクター設定と脚色で世界で初めて映像化。映画『死霊伝説』(1979)や『死霊伝説 セーラムズ・ロット』(2004)の基になった小説「呪われた町」(原題:Salem’s Lot)の前日譚。自身の小説の映像化で酷評することも多いスティーヴン・キングですが、本作に関してはプロデューサーのドナルド・デ・ラインが事前に共有した脚本を気に入って制作を承認し、初回放送後には「私が大学時代に書いた小説を素晴らしい形で、より不気味に脚色してくれた」とツイッターで絶賛しています。『死霊伝説』シリーズの前日譚なので、過去作を見たことがある人もまだ見たことがない人も楽しめる作品になっています。
後半にかけて物語が急展開!
前半は新天地で苦悩する主人公とその家族をじわじわと描きスローに物語が進行しますが、第4話で一転、死んだはずのある人物が衝撃の姿で現れると、そこからドラマは急展開! そして繰り返される一族の悲劇の裏にはある書物の存在があったことが明らかになりますが、その書物こそがスティーヴン・キングが敬愛する怪奇小説家H・P・ラヴクラフトのクトゥルフ神話に出てくる魔道書「妖蛆の秘密」(原題:デ・ヴェルミス・ミステリイス)です。スティーヴン・キングのホラーや超自然現象もの作品が好きな人はもちろん、ラヴクラフトファンにも堪らない作品となっています。
エイドリアン・ブロディ主演&製作総指揮
『戦場のピアニスト』で2003年にアカデミー賞主演男優賞を受賞したエイドリアン・ブロディが、過去のトラウマに苦しみながらも度重なる困難から3人の子供たちを守ろうと必死で戦うシングルファーザーを熱演。主役のオファーを受けた時ヒマラヤ山脈を登山中だったというブロディは、チャールズというキャラクターの深さに惹かれ出演を決めたとインタビューで明かしています。製作総指揮も務めた彼は、19世紀のニュー・イングランドが舞台のゴシック・ホラーでありながら、小さな町のアウトサイダーである一家を通して人種差別やヘイトクライムなど現代にも通じる問題を盛り込み、視聴者が共感できる作品にしようと心掛けたと語ります。ウジ虫の幻覚に悩まされる主人公の苦悩と恐怖をリアルに表現したかったブロディが実際に大量のウジ虫を入れたバスタブに入り、CGの選択肢もあったのに敢えて生きたウジ虫を実際に鼻に入れることを選んだという熱のこもった体当たりの演技にも注目です。
エミリー・ハンプシャーが新たな役どころに挑戦!
北米で大ヒットしたシットコム『シッツ・クリーク』のエミリー・ハンプシャーが、小説のネタ探しという不純な動機でブーン家の家庭教師になるものの自分の生き別れた父親もブーン家と関わりがあったことを知りつつ、一家の味方となって共に戦う強く聡明なレベッカ役を演じています。ジャンルもキャラクターも大きく異なる新たな役どころに挑戦した彼女の迫真の演技と今後の活躍にも注目です。
STORY
1850年、捕鯨船の船長チャールズ・ブーンは最愛の妻を病で亡くしたのを機に陸に戻り子育てをすることを決意し、いとこスティーヴンがメーン州の小さな町に遺した屋敷「チャペルウェイト」に移り住むが、スティーヴンらを知る町の住民からはブーン家は疫病神だと冷たく迎えられる。一方、幼少時のトラウマからウジ虫の幻覚に悩まされているチャールズはいとこらのことを調べるうちに一族のある秘密を知る……。
配信および放送情報
ホラー好き大注目!海外ドラマ『チャペルウェイト 呪われた系譜』徹底ガイド(全4回)
※第2回目以降は本編のネタバレが含まれます。
【配信】「スターチャンネルEX」
12月1日(水)より第1話先行配信 12月24日(金)より全話配信
【放送】BS10 スターチャンネル
12月14日(火) 他
海外ドラマ『チャペルウェイト 呪われた系譜』 (全10話)
【配信】「スターチャンネルEX 」
字幕版/吹替版:12月1日(水)より第1話先行配信 12月24日(金)より全話配信開始
【放送】BS10 スターチャンネル
STAR1 字幕版:12月21日(火)より毎週火曜23:00 ほか
※12月19日(日)17:00字幕版 第1話 先行無料放送
STAR3 吹替版:12月24日(金)より毎週金曜22:00 ほか
原作:スティーヴン・キング
脚本:ピーター・フィラルディ(『ザ・クラフト』)、ジェイソン・フィラルディ(『セブンティーン・アゲイン』)
製作総指揮:エイドリアン・ブロディ、ドナルド・デ・ライン(『レディ・プレイヤー・ワン』)、ピーター・フィラルディ&ジェイソン・フィラルディ兄弟、バー・スティアーズ
製作:EPIX Studios
監督:バー・スティアーズ、ジェフ・レンフロー ほか
出演:エイドリアン・ブロディ(『戦場のピアニスト』)、エミリー・ハンプシャー(ドラマ『12モンキーズ』)ほか
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