夫婦漫才コンビ、かつみ♥さゆりが、大阪で行列の絶えない人気を誇るラーメン店「人類みな麺類」とコラボとした「人類みなボヨヨンラーメン」が、大阪・心斎橋PARCOに期間限定でオープンしました。数々の伝説だけを残したかつみ♥さゆりのラーメン店「ボヨヨンラーメンウマインジャー」から17年を経て、リベンジ(?)のための奇跡のタッグが実現。オープン日となる3月19日(水)、開店発表会見と試食会が行われました。

「成功」と「失敗」のどちらが勝つか!
会見冒頭、かつみ♥さゆりの2人は「みなさん、お集まりいただいてありがとうございます!」と挨拶したあと、「ぼよよ〜ん!」 、さらに「ラーメンちゅるる〜ん!」と、ラーメン店にちなんだ新ギャグを披露しました。

この日、かつみが着用しているTシャツはさゆりが2日かけて手作りしたものであることなどが紹介されるなか、「人類みな麺類」を運営するUNCHI株式会社の松村貴大社長が登場。2人はすかさず「救世主です!」と持ち上げます。
今回、奇跡のコラボが実現するに至ったのは、さゆりが出演した番組で松村社長に出会ったのがきっかけ。さゆりは、そこで「17年前の私たちは、どうプロデュースしたらつぶれなかったですか?」と直球の質問をぶつけたそうです。
その流れで冗談半分でプロデュースをお願いしたところ、まさかの快諾。「本当にOKをいただいてビックリしました!」と振り返るさゆりは、力を込めてこう語りました。
「松村社長は成功のオーラいっぱいの方、でもうちは負のオーラ。今回は成功と失敗のどっちが勝つかの頂上決戦です!」

食べたら「頑張ろう」と思えるラーメン
今回、「人類みなボヨヨンラーメン」で提供するオリジナルラーメンは4種類。まず、「ガンバルポンラーメン」(1000円〜)は、鶏ガラに煮干しと貝の旨味をブレンドしたスープに、イタリア産豚のレアチャーシューをトッピング。あっさりとした味わいが特徴の醤油ラーメンで、チャーシューの枚数で値段が変わります。
「名前のとおり、頑張っている人に届けたいと味を作った」という松村社長は、「日本人が好きだなと思える味に仕上げていて、体に染み渡る煮干しスープで、食べたあと『頑張ろう』と思えるラーメンです」と胸を張りました。

さゆりが「松村社長がいろいろな話を聞いたうえで作ってくれたラーメン」だと明かすと、かつみは「安心してください、ぜんぶ人類みな麺類がやってくれてる」と、正直すぎるアピール。さゆりも「味に関しては、いっさい口出ししていません」とうなずきます。
とはいえ、商品開発には2人とも積極的にかかわったそうで、さゆりが提案した「麺をピンクにする」という案は即却下されたものの、麺のなかに1本だけピンクが入っていることを明かしました。
「ボヨヨンラーメン」(1000円〜)は、「人類みな麺類」の王道である鶏ガラ魚介スープと、トロトロのチャーシューがポイント。「ボヨヨンチャーシュー」と名づけられたトロトロのチャーシューを2枚入れた「2ボヨ」(1250円)、3枚入れた「3ボヨ」(1380円)と増量も可能で、松村社長は「自身がいちばん好きな味を出させてもらいました。本店を超える長時間炊いた過去最高のチャーシューです」と太鼓判を押します。

2人の「なにわ感」をラーメンで再現
「ナニワラグジュアリー」(1800円)は、神戸牛のチャーシューを始め、3種のチャーシューを使ったその名のとおりの豪華なラーメン。ホワイトトリュフオイルで上品に仕上げられた数量限定の1杯です。松村社長は、「かつみ♥さゆりの2人に会って感じた“なにわ感”と“ラグジュアリー感”を表現したいと思って作りました」と話します。
そして「ナニワラグジュアリースペシャル」(3000円)は、「ナニワラグジュアリー」に神戸牛チャーシュー4枚と煮玉子をトッピングした特別バージョンです。
チャーシューは「人類みな麺類」の麺を食べて育った神戸牛を仕入れてローストビーフにしているとのこと。スープの作り方を見たというさゆりは「こんなにこだわって(スープを)とるというのを初めて知った」と、元ラーメン店経営者らしからぬ感想でひとボケ。トリュフオイルの香りもすごいと話すと、かつみは「値段関係なしにおいしいものを食べたい人にオススメ」とアピールしました。
器、内装も「かつさゆ」テイスト
「人類みなボヨヨンラーメン」はラーメンの味だけでなく、個性的な器や、2人をイメージしたカラフルでポップな内装も魅力のひとつです。
なかでも靴と帽子の形をした器には注目とのことでしたが、この日のイベントに現物はなし。さゆりは「実は器がこの寒さで出来上がらなかった、間に合わなかった」と内情を明かします。
当初、オープン日をずらすことも考えたものの、松村社長所有の器を貸してもらえるということなったそう。さゆりから、この器が1つ8万円であることが明かされると、社長も「持って帰らないようにお願いします」と会場を笑わせました。
店内の壁は2人が前夜、3時半まで5時間かけてペインティングしたとのこと。さゆりは17年前の失敗を踏まえつつ、「立ち上がる限りは失敗なんてない、立ち上がれば失敗はなくなるよ、というのをお伝えたしたいという思いも込めている」と話すと、最後の仕上げに壁のペイントに「かつみ♥さゆり」と夫婦の名前を書き入れました。


最後に松村社長は、「今日のラーメンは、いままで作ったラーメンの好きなもの、得意なものを進化させて味を閉じ込めています。心斎橋パルコへこれからもお越しください」とメッセージ。さゆりは「1杯にいっぱいの愛を詰めたので、皆さま食べにきてください」、かつみも「本当においしいんで、遊びに来てくれる感じで来てください!」と呼びかけました。
「期間は半年」に過去思い出し反応する2人
その後の質疑応答で、さゆりから声をかけられたときの率直な気持ちを尋ねられた松村社長は、「番組なので最初はノリかなと思った」と振り返ります。そのまま帰ろうとしたら、「社長、LINE交換させてください!」とさゆりから言われ、これは本気だとスイッチが入ったそうです。
さゆりは「人生で3回ビビビと来たことがある」と話すと、1回目がかつみ、2回目は今の家、そして3回目が松村社長だったと明かしました。一方のかつみは、「前のラーメン屋は勝手にやってえらいことになった」と、かつての苦い経験を振り返りつつ、「儲けよりも自分たちの夢をもう一度、リベンジです」と強調しました。
期間限定と謳われている「人類みなボヨヨンラーメン」。その「期間」はいつまでかという質問に、松村社長が「いったん半年」と答えると、前のラーメン店がちょうど半年で閉店になった2人が敏感に反応します。これを見て「調子がよければ10年、20年でもやる」と付け加えた松村社長の言葉に、2人は「お客さま次第です〜!」と声を揃えました。

店舗概要
人類みなボヨヨンラーメン
場所:心斎橋 PARCO B1F
営業時間:10:00~21:00(L.O.20:30)
期間限定:2025年3月19日(水)~