NSC東京を卒業したばかりの新人王決定戦『大ライブ』TOKYOは「シネマ特区」が優勝! ノンスタ石田「最後の1分のうまさ」を太鼓判

この春、NSC(吉本総合芸能学院)東京を卒業したばかりの芸人による “超新人”NO.1決定戦『大ライブTOKYO2025』の決勝が、5月14日(水)に東京・浅草公会堂で開催されました。芸歴1年目となるNSC東京30期生272組の頂点に輝いたのは、シネマ特区(和深、嶋田奨太)! 結成約5カ月でチャンピオンへと昇り詰め、喜びを爆発させました。

出典: FANY マガジン
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在学中のトップ2組をおさえて優勝!

昨年まで、卒業間際に開催されていたNSCの大ライブが、今年から卒業直後の開催に変更されました。予選には、今春卒業したNSC東京30期生272組が参戦。5月13日(火)、14日(水)の2日間にわたって白熱したネタバトルを繰り広げ、上位12組が決勝へ進みました。

14日(水)18:00から行われた決勝のMCは平成ノブシコブシ・吉村崇とライス・田所仁。見届け人としてNSCで教壇に立つNON STYLE・石田明とパンクブーブー・佐藤哲夫が出演しました。審査員はパッファロー吾郎・竹若元博、佐久間一行、平成ノブシコブシ・徳井健太に加え、放送作家の遠藤敬氏、野々村友紀子氏、漫才作家の藤田曜氏という計6人が、それぞれ100点満点で審査します。

決勝へ進んだのはネタ順に、ミスポリエチレン、居候、モックアップ、ハンマラッソ、おふくろパラダイス、ぼくたち、スティックセニョール、キューブリック、揺るぎねぇな、シネマ特区、照山おうちごはん、ドンココという12組。コンビ、トリオ、大ライブ限定ユニットなどバラエティに飛んだ各組が渾身の3分ネタを披露しました。

出典: FANY マガジン
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全組終了後、MCの平成ノブシコブシ・吉村は「ネタのレベルが高かった」と称賛。審査の結果、1位に選ばれたのは“書くもの”というワンフレーズで物語を広げながら熱量の高いコントで大爆笑を起こしたシネマ特区でした。NSC在学中、常に高い評価を受けてきた2位の照山おうちごはん、同率3位のドンココという2組をおさえてチャンピオンの座を手に入れました。

シネマ特区の2人にとっても驚きの優勝だったのか、発表後にガッツポーズもせずその場をさまよいます。大きな祝福の拍手に包まれながらも、嬉しさをどう表現したらいいのかわからないようで、和深は「誰も僕らが優勝すると思ってなかったと思います」と冷静に語りました。

見届け人のパンクブーブー・佐藤は「上位2組はウケてたけれど、ウケ方のマックスに違いがあった」とコメント。NON STYLE・石田は「(ネタ時間)3分の使い方やと思う。2分慣れしている子が多いので、最後の1分のうまさで変わったのかなと思います」と、シネマ特区の勝因を分析しました。

会社員として働きながら芸人活動

イベント終了後、優勝したシネマ特区、MCの平成ノブシコブシ・吉村、ライス・田所、見届け人のパンクブーブー・佐藤、NON STYLE・石田が囲み取材に応じました。

優勝した率直な気持ちを聞かれたシネマ特区・嶋田は「11月中旬くらいにコンビを組んだんですけど、それまでに組んでたコンビはすごく調子が悪かったんで、こんなところに立てるなんて……」とまだ実感が湧かない様子。相方の和深は「こういうライブの決勝に、いままで来たことはほとんどなかったので、大まくりだなって感じです」と素直に喜びます。

NSC講師でもある佐藤と石田が、授業で2人を教えた記憶がないと首をかしげるなか、和深は「石田さんの授業は前のコンビのときに1回受けたことがあるんですけど、抽選でなかなか当たらない」と説明。一方で、NSCでコントを教える田所は「僕の選抜の授業には出てくれていた。だから(優勝して)嬉しい」と語りました。

出典: FANY マガジン
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シネマ特区の2人は、芸人への“再挑戦組”。嶋田は20歳のころにNSC大阪へ入学し、大阪・よしもと漫才劇場を中心に活動するピンの女芸人・やましたとコンビを組んだものの1カ月で「私、ピンでやる」と言われてコンビを解消したといいます。

大阪でフリーで約3年活動し、上京後、他の事務所の養成所に入学。さらにNSC東京へ入学してコンビを組んだもの解散したため、「(次に組むときは)とんでもなく面白いヤツにしか声かけんとこう」と思っていたそうです。その後、和深が組んでいたコンビが解散したため、「ここに行くしかない」と決意して声をかけたとか。

ライス・田所に「最終的にまたNSCを選んだのはなんでだったの?」と聞かれた嶋田は、「尊敬する先輩がたくさんいらっしゃった。最初に大阪のNSCに入ってたので、やっぱり吉本だと思いました」と答えます。

和深はもともとお笑いが好きで、『M-1グランプリ』や『キングオブコント』などの賞レースで胸を打たれたことから、自分もやってみたいという意欲がわいたそうです。以前、養成所に入学したこともありますが、1カ月で辞めて営業職のサラリーマンに。しかし、芸人になるという夢が諦められず、「NSCに行きます」と退職しようと思ったものの、会社側に「売れるまでいていいよ」と言われ、現在も働きながら芸人活動をしています。

佐藤に「優勝したけど、どうする?」と聞かれた和深は「忙しくなったら辞めます」と返答。ネタづくりを担当していて、「仕事をしながら思いつくネタがある。今日のネタもそうでした」と答え、当面は二足の草鞋を続けるようです。

出典: FANY マガジン
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憧れの芸人を聞かれ、嶋田は「見取り図の盛山(晋太郎)さん。ふだん、漫才をすると声が高いので、ああいうツッコミができたら」と回答。一方、和深は「いちばん好きなのはシソンヌさん。将来、単独ライブでご飯が食べられるようになったらいいなと思います」と答えました。

舞台志向の強い和深に対して、嶋田は「なんでもしたい。体当たり系の仕事をしたいです」と、バラエティ番組にも意欲を見せます。今後の賞レースについて、嶋田が「こんなに面白い相方がネタを書いてくれるならば、せっかくなら行けるところまで行きたい」と意気込むと、和深も「出られる賞レースは全部出て勝ち上がりたい。直近だと『UNDER5 AWARD』。決勝に行きたいですね」と闘志を燃やしました。

出典: FANY マガジン
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5月20日(火)には大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA WWホールで、NSC大阪を卒業したばかりの47期生による『大ライブ』が開催されます。

『大ライブTOKYO 2025』の予選・決勝は5月20日(火)23:59までオンラインで見逃し視聴ができます(チケット販売は同日正午まで)。その期間の好きなタイミングでFANYIDメンバーは24時間/プレミアムメンバーは72時間、見逃し視聴をお楽しみいただけます。

FANYオンラインチケット(配信)はこちらから。

公演概要

『大ライブOSAKA2025
■日程
5月20日(火)予選:12:00~19:30/決勝大会:20:00~21:00
■会場
COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール
(大阪市中央区大阪城3-6)
■チケット
予選・決勝:前売 2,500円/当日 3,000円/配信 2,000円
チケット販売:FANYチケット(会場)、FANY Online Ticket(配信)
■出演者
〇予選
MC:タナからイケダ、爆ノ介(ザ・プラン9)
出演:NSC大阪47期卒業生、NSCエリア校卒業生
〇決勝大会
MC:バッテリィズ
芸人審査員:あいはら(メッセンジャー)、お~い!久馬(ザ・プラン9)、哲夫(笑い飯)、石田明(NON STYLE)他
出演:NSC卒業生(1年目)[予選の通過者12組]
■ルール
予選 各審査員100点満点で合計点の上位10組が決勝進出
客票で最も票数を獲得した2組が決勝進出
決勝 各審査員100点満点で合計点を競います
1位が同点の場合は審査員札にて決定(客票なし)

FANYチケット(会場)はこちらから。
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