タモンズ・大波康平が考案し、昨年、千葉・よしもと幕張イオンモール劇場を舞台に熱戦を繰り広げてきた『幕張漫才リーグ』。この大きな盛り上がりを受け、今大会から“関西リーグ“を新設し、東西2リーグ制の『よしもと漫才リーグ』へとパワーアップします。各リーグの総当たり戦で優勝に輝いたチームは、日本一を決める頂上決戦へ! かつてないスケールの戦いが幕を開けます。5月19日(月)に各チームのメンバーを決めるドラフト会議が行われ、各チームのリーダーたちが開幕前から早くも熱い火花を散らしました。

最新王者・ツートライブも参戦!
『よしもと漫才リーグ2025』(関東よしもと漫才リーグ・関西よしもと漫才リーグ)は9月~12月に開催、「日本一決定戦」は 2026年1月を予定しています。各チームのメンバーは、キャプテンを入れて8組。リーグ戦はすべてのチームが2回ずつ対戦する総当たり戦で、毎回出場する漫才師を5組、チームのキャプテンが決定し、5試合のうち3勝以上したチームが勝利。勝敗は来場者、配信視聴者の投票で決定しています。
関東リーグのキャプテンは、ゆにばーす(はら、川瀬名人)、オズワルド(畠中悠、伊藤俊介)、エバース(佐々木隆史、町田和樹)、金魚番長(箕輪智征、古市勇介)の4組が決定。ゆにばーすとオズワルドは昨年の『幕張漫才リーグ』に続く参戦です。
対する関西リーグのキャプテンは黒帯(大西進、てらうち)、ダブルヒガシ(大東翔生、東良介)、そして先日の『THE SECOND』で3代目王者に輝いたツートライブ(たかのり、周平魂)と、結成わずか5年目での大抜擢となった例えば炎(タキノルイ、田上)の4組が名を連ねます。
このドラフト会議の模様はYouTube「吉本興業チャンネル」で無料でライブ配信され、最大で4500人以上もの視聴者が、プロ野球の“本場ドラフト”に負けないほど白熱したメンバー選びの様子を見守りました。
会場となったよしもと幕張イオンモール劇場には、関東のキャプテン4組とツートライブ、例えば炎が登場。黒帯とダブルヒガシは関西からリモートで参加しました。


裏切ったエバースをボコボコにする
今回から新キャプテンとなったエバースは、昨年の『幕張漫才リーグ』ではオズワルド率いる「BKC」のメンバーでした。オズワルド・畠中が「僕らは2勝しかしていないんですけど、その勝利に貢献したエバースが裏切ったので、ちょっと不安だし、許せないですね!」と不満を口にします。
これにエバース・佐々木は「あんなに僕らが勝ったのに、(チームとして)こんなに負けるのかと……。オズワルドのチームをやっと出られる喜びを感じています」と、キャプテンらしく強気に返します。オズワルド・伊藤は「ぶつかったらボコボコにしてやるよ」と宣戦布告し、早くも両チームの間に火花が散りました。
そしていよいよ、メンバー指名がスタート! 各チームの選択希望メンバーと指名理由を、理由になっていないものも含めてレポートします。
<関東リーグ 1巡目>
ゆにばーす指名 → ウルトラスーパーコバタナックス(小林達也、田中祐司)
指名理由:NSC(吉本総合芸能学院)から同じクラスの同期で、面白いと信じ続けて15年。別のコンビ名でやっていたときは11年連続、『M-1』1回戦で敗退していた。(川瀬)
オズワルド指名 → 囲碁将棋(文田大介、根建太一)
指名理由:囲碁将棋が獲れたら、僕らはもう大丈夫。(畠中)
(『THE SECOND』の決勝で戦った)ツートライブと囲碁将棋が戦うことはもうないと思うので、僕らが関東で勝ち上がって、ツートライブと再戦させたい。(伊藤)
エバース指名 → 滝音(さすけ、秋定遼太郎)
指名理由:スベっているところを見たことがないし、『M-1』敗者復活戦のネタ動画が100万回以上再生されているので、客票だったら絶対に負けない。(佐々木)
金魚番長指名 → からし蓮根(伊織、杉本青空)
指名理由:伊織が古市と野球を観に行ったときに、新ネタがあるということで2回表くらいで帰ってしまった。それくらいネタに賭けている。(箕輪)
1巡指名も納得の人気・実力を兼ね備えたコンビ名が並ぶなか、ゆにばーすのウルトラスーパーコバタナックス指名には、MCのヒロユキMc-Ⅱから「5、6巡目で指名する選択肢はなかったのか」との指摘が。また、エバースの滝音指名には、オズワルド・伊藤から「ワ―キャー枠で獲っただろ」とツッコミが入りました。

京葉線で楽しく過ごせるメンバーを
<関東リーグ 2巡目>
ゆにばーす指名 → 鶴亀(舟生、古賀充泰)
指名理由:同期。僕が面白いと思う人間なので、こういう場で日の目を見てほしいし、活躍してほしい。(川瀬)
オズワルド指名 → アメリカンBBチキン(兼松瑞希、杉本裕雅)
指名理由:われわれの昔からの懐刀。芸歴11年目だけど、10年以上スベり続けてきた。しかし、近年はかたちが定まりつつある。先日、杉本の結婚式の2次会に行ったら、そこで新ネタを下ろしていて、今年は仕上がっている。(伊藤)
エバース指名 → 家族チャーハン(大石、江頭)
指名理由:オズワルドのチームで一緒だったので、ヘッドハンティングさせてもらった。(佐々木)
金魚番長指名 → イチゴ(イクト、木原優一)
指名理由:同期。切磋琢磨!(箕輪)
オズワルドはエバース同様、前チームで活躍した家族チャーハンも失うことになり、悔しさをにじませます。漫才リーグ初参戦のツートライブ・周平魂がチーム編成のコツを尋ねると、オズワルド・伊藤は「このチームで1年戦うので、人間的に合う、合わないも大事」とアドバイス。ゆにばーす・川瀬も「幕張までの京葉線がけっこう長いので、仲良くないと厳しい」とうなずきました。

“いちばんオモんない”コンビもチーム入り!?
<関東リーグ 3巡目>
ゆにばーす指名 → 官兵衛(伊藤貴之、石橋俊春)
指名理由:石橋は同期で伊藤は3年先輩。伊藤は同期に口を聞いてもらえないから、3期下の石橋と組んだというウワサがある。だが、アメリカンBBチキン同様、スベり続けて、このところメキメキと力をつけている。(川瀬)
オズワルド指名 → 素敵じゃないか(柏木成彦、吉野晋右)
指名理由:コンビ組みたてのころからライバル的な関係でやってきたし、僕は一緒に住んでいた時期もある。いま柏木と住んでいる場所が近いので、帰り道も楽しい。(畠中)
いちばんの戦友。吉野はいま彼女と同棲しているが、仕事がない日に家にいるのが気まずいので、サウナに行って髪を固め直して帰っている。もうそんな思いはさせたくない。(伊藤)
エバース指名 → シンクロニシティ(西野諒太郎、よしおか)
指名理由:町田が暗くておとなしい女の子が好き。(佐々木)
よしおかちゃんがどうこうではない。面白いから!(町田)
金魚番長指名 → ゼロカラン(ワキユウタ、たいが)
指名理由:切磋琢磨(箕輪)
ツッコミのワキが箕輪と仲が良すぎて、近くに引っ越したくらい。(古市)
3巡目も全チーム希望メンバーを獲得。ゆにばーすが指名した官兵衛・伊藤には、同期の周平魂から「30期で、いちばんオモんないって言われてたで」と衝撃の暴露も。仲良し指名が増えるなか、ストイックに勝つためのメンバー選びを続けるエバース。しかし、オズワルド・伊藤からは「おまえらのチーム、明るいやつが1人もいないな!」とツッコミを受けていました。

期待の超新星もスカウト
<関東リーグ 4巡目 ※芸歴5年目以下の若手枠>
ゆにばーす指名 → マシン語感(アトランティス郷、まこも)
指名理由:ネタは1、2回しか見たことがないが、大宮(埼玉・大宮ラクーンよしもと劇場)の現支配人が激押し。「とんでもないヤツが現れました」とLINEがきた。(川瀬)
オズワルド指名 → 出目金(あつし、橋本康平) → ナユタ(ホリコシ、おのはら)
指名理由:2023年の『M-1』でナイスアマチュア賞を獲って、今年、吉本に特待(NSCに入学せずに即所属)で入った。接点はなかったが、先日ライブで一緒になったときに片方が「よくヨシモト∞ホールに観に行っていたので、写真撮ってください」と言ってきて、めっちゃかわいいと思った。(畠中)
数々の後輩が成長して賞レースで結果を出し、人気者になっていくなか、純粋な目で俺たちを見てくれる数少ない可愛い後輩。(伊藤)
エバース指名 → 出目金
指名理由:今年4月に福岡から東京に進出したが、福岡でネタを見ていたときにめっちゃ面白いコンビがいると思った。町田が唯一、ご飯に連れて行ったことがある後輩。(佐々木)
金魚番長指名 → クリアノート(松元香介、小林凌平)
指名理由:オーディションのMCをしたときに見て、マジで面白かった。切磋琢磨!(箕輪)
オズワルドとエバースが、出目金を取り合って初の抽選に。伊藤と町田による抽選の結果、エバースが出目金を獲得。オズワルドが次点で指名した注目の新星・ナユタの輝かしい経歴を聞いたゆにばーす・川瀬名人は、思わず「ほんまのドラフト1位や」とつぶやきました。

大東が友だちを取られてしょんぼり
<関西リーグ 1巡目>
黒帯指名 → カベポスター(浜田順平、永見大吾)
指名理由:マイスイートメモリーズ(トランスフォーム福田、花谷豊)も浮かんでいた。(てらうち)
大会を盛り上げたかったので、マイスイートメモリーズは書けなかった。(大西)
ダブルヒガシ指名 → 豪快キャプテン(べーやん、山下ギャンブルゴリラ) → ドーナツ・ピーナツ(ピーナツ、ドーナツ)
指名理由:ずっと一緒にツーマン(ライブ)とかをやっているし、令和最後のまだまだ女遊びをしている芸人。(大東)
ツートライブ指名 → デルマパンゲ(迫田篤、広木英介)
指名理由:迫田はずっとお世話になっている師匠のような存在。広木は休みの日に道で会ったら、照れながら背中にめっちゃ大きなオードブルを隠していた。休みの日に家で飲みながらオードブルを食べていることがバレるのを恥ずかしがっていた。(周平魂)
例えば炎指名 → 豪快キャプテン
指名理由:毎月一緒にライブもしていて、絶対にほしかった。べーやんは、金髪であんなにムキムキの人はいない。(タキノ)
関西は1巡目から指名がカブる波乱の展開。リモートのためヒロユキMc-Ⅱが代理で抽選をし、例えば炎が豪快キャプテンを獲得しました。豪快キャプテンとめちゃくちゃ仲がいいというダブルヒガシ・大東は、宝物を取られた子どものようなしょんぼり顔を見せました。


ジョックロック・ゆうじろーの財布目当て!?
<関西チーム 2巡目>
黒帯指名 → 三遊間(稲継諒、さくらい)
指名理由:稲継の母親の思想が強く、白いものは食べない。(大西)
ダブルヒガシ指名 → イチオク(タケヤ、ないすケン)
指名理由:同期で仲がいい。ないすケンは性への探求心が強く、よく見ているエッチな動画は、公園で遠目からおじいちゃんとおばあちゃんがディープキスをしていると思ったら、おじいちゃんとおじいちゃんだった動画。(大東)
ツートライブ指名 → ぎょうぶ(為国、澤畑健二)
指名理由:為国は狂おしいほどセンター分け。たぶん美容師に飛んでいるカモメの写真を見せている。澤畑はメガネがあって、偶然そこに歩いてきたみたいな顔をしている。存在だけでおもろいヤツらが、話をしておもろないわけがない。(周平魂)
例えば炎指名 → ジョックロック(福本ユウショウ、ゆうじろー)
指名理由:毎月一緒にライブをやっていて、絶対チームにいてほしい。(タキノ)
ゆうじろーがカネを稼ぎ始めているので、打ち上げのスポンサー要員として。(田上)
2巡目は全チームが希望メンバーを獲得。だんだんと、メンバーのおもしろエピソード合戦の様相に。

20世紀しげが乱入に失敗
<関西リーグ 3巡目>
黒帯指名 → 20世紀(しげ、木本悠斗)
指名理由:しげはファンに珍しく自らDMを送っている。(てらうち)
ダブルヒガシ指名 → フースーヤ(田中ショータイム、谷口理)
指名理由:ytv(読売テレビ)の賞(ytv漫才新人賞)を獲ったし勢いもある。谷口はすべてのメシをカシスオレンジで食える。(大東)
ツートライブ指名 → 空前メテオ(大門正尚、茶屋)
指名理由:「漫才状態」というライブを一緒にやっている。(周平魂)
例えば炎指名 → 華山(やすい、にこらす)
指名理由:やすいのタバコを吸う音が扇風機くらいうるさいので、ストレスを与えられるんじゃないか。(タキノ)
3巡目も全チームが希望メンバーを獲得。途中、不要な暴露をされた20世紀・しげが会場に乱入しますが、すべての絡みがうまくいかずに退場しました。

暴走族のチーム名のような顔ぶれ
<関西リーグ 4巡目 ※若手枠 大阪NSC43期以下>
黒帯指名 → ミステリーハンター(上木、芝)
指名理由:ツッコミの芝が女ゴールキーパー。(てらうち)
芝は本気を出すために最近、彼氏と別れた。劇場メンバーから落ちたときに、ヒマすぎてマッチングアプリで大暴れしていた。(大西)
ダブルヒガシ指名 → 生姜猫(川﨑、ケージュ、カンサイ)
指名理由:トリオのコント師。漫才はほぼしないし、僕らは挨拶以外しゃべったことがないので、シバかれる可能性がある。(大東)
なにかで1回みたけど、なんか面白かった気がしている。(東)
ツートライブ指名 → 銀鬼(村子雄星、シキ)
指名理由:一度ライブで見たことがあって面白かった。(周平魂)
例えば炎 → 釈迦虎(岡本峻、久保バトル泰志)
選択理由:1期下のコント師で漫才は2年くらいしていないけど、これを機に漫才の楽しさを思い出してほしい。2年前は『M-1』の準々決勝にいっている。(タキノ)
まだ知名度がないコンビばかりで、かつ漢字が多く特徴的な名前が多いため、「本当にいるのか?」(伊藤)、「ぜんぶ田舎の暴走族みたいな名前」(川瀬名人)という声が上がりました。

5~7巡目の結果を一挙公開!
その後も、ドラフト会議は大盛り上がり! 5~7巡目は、それぞれ以下のように決まりました。
<関東リーグ 5巡目>
ゆにばーす指名 → パピヨン(ノリ、千葉恵)
オズワルド指名 → タモンズ(大波康平、安部浩章)
エバース指名 → 大王(山内仁平、渡辺ポット)
金魚番長指名 → 大王 → ヨネダ2000(愛、誠)
※大王への指名がかぶり、抽選でエバースが獲得

<関東リーグ 6巡目>
ゆにばーす指名 → 小虎(福井祐樹、りょう)
オズワルド指名 → ド桜(村田大樹、かつやま)
エバース指名 → ブラゴーリ(塚田裕輝、大ちゃん)
金魚番長指名 → 太鵬(がえちゃん、太朗)
<関東リーグ 7巡目 ※運営側が推薦したベテラン4組から選択>
ゆにばーす指名 → LLR(福田恵悟、伊藤智博)
オズワルド指名 → LLR → ツーナッカン(中本幸一、中山逸紀)
エバース指名 → レイザーラモン(HG、RG)
金魚番長指名 → レイザーラモン → 2丁拳銃(小堀裕之、川谷修士)
※LLRとレイザーラモンへの指名がかぶり、抽選でそれぞれゆにばーす、エバースが獲得

<関西リーグ 5巡目>
黒帯指名 → 牛ペペ(おねえちゃん、ゆたか)
ダブルヒガシ指名 → ぐろう(家村涼太、高松巧)
ツートライブ指名 → 幸のとり(永迫拓海、福嶋一夫)
例えば炎指名 → 愛凛冴(横山、玲二)
<関西リーグ 6巡目>
黒帯指名 → 祇園(木﨑太郎、櫻井健一朗)
ダブルヒガシ指名 → ダブルアート(タグ、真べぇ)
ツートライブ指名 → ダブルアート → 丸亀じゃんご(北村敏輝、安場泰介)
例えば炎指名 → 翠星チークダンス(ちろる、木佐)
※ダブルアートへの指名がかぶり、抽選でダブルヒガシが獲得

<関西リーグ 7巡目 ※ベテラン枠>
黒帯指名 → ヘッドライト(和田友徳、町田星児)
ダブルヒガシ指名 → span!(水本健一、マコト)
ツートライブ指名 → モンスターエンジン(西森洋一、大林健二)
例えば炎指名 → スーパーマラドーナ(田中一彦、武智)
1時間30分を超える白熱したメンバー獲得合戦の結果、全チームとも満足のいくチーム編成となり、期待感たっぷりの8チームが誕生しました。ぜひ、「推しチーム」を見つけて、漫才の頂点を目指す熱い戦いを一緒に楽しみましょう!
YouTube吉本興業チャンネル「よしもと漫才リーグ2025 ドラフト会議」の視聴はこちらから。
開催概要
『よしもと漫才リーグ2025』(関東よしもと漫才リーグ・関西よしもと漫才リーグ)
開催期間:2025年9月~12月
<日本一決定戦> 2026年1月
※都合により変更になる可能性がございます。
関東会場:よしもと幕張イオンモール劇場
関西会場:森ノ宮よしもと漫才劇場
関東キャプテン:ゆにばーす、オズワルド、エバース、金魚番長
関西キャプテン:ツートライブ、黒帯、ダブルヒガシ、例えば炎