最近、SNSで「サウナ行ってきました!」という芸人たちの投稿をよく見かけると思いませんか? それもそのはず、近年のサウナブームにあやかり、芸人の間でもサウナが大流行しているのです! 楽屋では「昨日、サウナ行ってさ〜」「今日、終わったらサウナ行かへん?」という会話があふれているほど。そんなサウナ芸人たちが注目のサウナ×音楽×お笑いの大型サウナフェス『OSAKA SOUND BARTH』が9月27日(土)、28日(日)の2日間、開催されます! 場所は梅田から地下鉄で20分のクリエイティブセンター大阪(名村造船所大阪工場跡地)。これに先駆けて現地で入浴体験をしてきた、わたくし、芸人ライター・茜250ccの善家カズマサが、サウナのように“アツい”レポをお届けします!

“目の前のすべてを浴びる”野外サウナ
『OSAKA SOUND BARTH』は、同所で9月20日(土)から11月3日(月・祝)まで開催されているアート&サウナ複合イベント『北加賀屋MULTI BARTH』を中心に、全国のさまざまなサウナが集合するスペシャルなイベントです。サウナ芸人たちが異口同音に絶賛する『大阪サウナDESSE』と、『京都サウナ大作戦』プロデューサーがコラボしたもので、音楽やお笑いのライブまで楽しめるという“アツい”企画なのです。
『北加賀屋MULTI BARTH』は期間限定の“DESSE2号店”という位置づけで、造船所跡地・海辺の絶景ランドスケープやアートの展示、ハーブの植物体験などを通じて“5感を再生”するサウナ施設です。

今回、わたしが体験したのは、その『北加賀屋MULTI BARTH』にある2つの野外サウナです。
これらのサウナの外観は、野外ということで開放感がありながらも、一つひとつの設備が芸術的。それもそのはず、この野外サウナの設計にはたくさんのアーティストたちが携わっていて、サウナやサウナ内のイス、屋根、水風呂、ハーブ園など、いたるところでアートを感じられるようになっているのです。
サウナといえば、蒸気を“浴びる”体験ですが、こちらでは蒸気とともに、野外ならではの太陽の光、海辺に吹く風、音楽ブースから流れる音楽、そしてこだわり抜かれたアートの数々など、目の前のものすべてを“浴びる”ことができました。

サウナ発祥の地であるフィンランドでは、海や湖に出かけて“夏を楽しむ文化”があるそうですが、「その文化をサウナで体現した、日本の海の家を作りたかった」と運営の方は話していました。
海の家のようなワクワク感がありながら、サウナの蒸気がモクモクと立ち上り、アート作品が芸術的な空気を満たす……。サウナなのに非日常感を味わえる、オシャレ空間です!
さっそくサウナに入ってみると…!?
というわけで、さっそくサウナに入ってみましょう。こちらでは丸みを帯びたアーチ型サウナと、直線的なボックスサウナという、形も雰囲気もまったく違うサウナを体験できます。
まず入ってすぐに目を引くのが、木で作られたサウナベンチです。階段状のものや、丸太そのものを使ったもの、自然のラインをそのまま座面にしたものなど、木の素材そのものを生かしたベンチの数々は、座ってみると、お尻を通して自然の生命力がビンビンと伝わってきます。

また、サウナ室の熱源は電気ではなく薪ストーブ。パチパチとはぜる薪の音や、立ち上る香ばしい木の香りが心地よく、火に包まれているような感覚になりました。熱と香り、そして座り心地まですべて、”自然を丸ごと”感じられるサウナです。
また、じわじわと汗をかいてきたところで、ひとつ気づいたことがあります。サウナ初心者のわたしは、サウナに入るといつも息苦しい感覚になるのですが、ここではまったくそんなことがありません。
これは、サウナの設計と、野外サウナ特有の外からの空気が入る構造によって、室内の酸素が十分に保たれているからだそうです。息苦しさを感じず、いい香りに満ちたれたサウナで、身も心も落ち着きます。

香りもビジュアルも最高のロウリュ
少しずつ体が慣れてきたところで、サウナの醍醐味、“ロウリュ”にチャレンジ! 薪ストーブで熱したサウナストーンにハーブが入った水を注ぐと「ジュワッッ!」と音を立てて蒸気が広がり、体感温度は一気にアップ! そして爽やかな香りが鼻を抜けて最高に心地がいいです。
またビジュアル的にも、屋根に傾斜をつけることで蒸気がこちらに向かってくるのが見え、臨場感が最高! 身体の内側からポタポタと汗があふれ始め、老廃物とともに、最近スベッたときの悲しい気持ちまで排出してくれるような爽快感でした。

ちなみにわたしは、1セット目では初心者ということもあり、ロウリュは少なめ。また座る位置は温度の高すぎない下段に座っていたのですが、3セット目では完全にハマってしまい、バシャバシャとロウリュをかけ、最上段で熱気を浴びるまでに成長しました(笑)。
このころにはメンタルも“ととのい”、スベッたときの記憶なんて微塵も思い出さず、幸せな気持ちに包まれていました。
もう、サウナ最高!! 『OSAKA SOUND BARTH』では、熱波師による熱波や、ハーブを体に敷いて行う指圧もあるので、サウナ初心者から上級者まで幅広く楽しめそうですね。

これは完全にオシャレにととのう!
灼熱のサウナを出たら、次は水で体を冷ましにいきます。ここでは、アート作品“ガーゴくん”が取り付けられた、造船所跡地にぴったりの船水風呂や、梱包コンテナをリサイクルしたユニークな水風呂、桶に水が溜まりロープを引くとドバッとかかるガッシングシャワーなど、多彩なクールダウン設備があります。
ではまず、ガッシングシャワーでモクモクと蒸気をまとった身体を冷やしてみます。桶に水が溜まり、恐る恐るロープを引くと「バシャー!」という音とともにキンキンに冷えた水が体に! 「うわあああああ!」と叫んだ1秒後には「最高〜!」の声を野外に響かせました。アツアツに仕上がった体を一気にキンッと冷ます瞬間は、たまらなくクセになりますね。

船水風呂は高めの温度に設定された水風呂で、長く浸かって会話も楽しむことができます。さらに船水風呂は高い位置に設置されているので、『OSAKA SOUND BARTH』では、対岸に並ぶたくさんの屋台や野外サウナ、そして音楽ライブなどを一望できる絶景スポットとなる予定。さまざまな水風呂で、どんなふうに“ととのう”かを、自分で選ぶことができるのが最高ですね。

人生初体験! オロポが体中の細胞に染みわたる
「オレは素麺だ」とばかりに水風呂でキュッと体を締めたあとは、定番の外気浴に“ととのい”に行きます。寝そべることもできるベンチに腰掛けると、海風が吹き、空からは太陽の光が降り注ぎます。ぼんやりと雲を眺めていれば、完全に自然と一体になることができます。21時まで営業しているので、時間帯によっては夕日や星空も眺めることができそうですね。
そしてここで、人生で初めて、サウナ界隈で人気の「オロポ」を飲んでみました! オロポとはオロナミンC +ポカリスウェットのドリンクで、入り口の受付で購入可能です。オロポを一口飲むと、全身の細胞一つひとつに水分と元気がしみ込んでいくような感覚で、ただの水分補給ではない“生き返る”感覚を味わえます。オロポ片手の外気浴は、もう最高以外の言葉が思いつきません。

また、外気浴のほかに“エアストリーム内気浴”もあります。キャンピングカー「エアストリーム」を改装した車内はエアコンが効いていて、まるで宇宙空間を漂うような内気浴体験ができます。車内には現代美術家ヤノベケンジ氏による「SHIP`S CAT(Muse)」のアートも展示されていて、“映えスポット”にもなりそうです。
また、夜の時間帯ではそれぞれの設備がライトアップされてイルミネーションのように見えるそうで、これも最高に“映えそう”ですね。

サウナを楽しみながら屋台、音楽、お笑いを!
『OSAKA SOUND BARTH』では、トラック型のサウナやバス型のクールダウン設備など、なんと30基を超えるサウナ&クールダウン設備が集結します。これは、もしギネス調査員が来ていたら世界記録に認定されるかもしれない規模だとか。
イベントでは9月27日(土)、28日(日)の両日とも、11時から21時まで入りたい放題なので、いくつものサウナに入ることが可能です。また、餃子やラムウインナーなどの屋台も出店。サウナでととのったあとのビールと料理……想像しただけでよだれが止まりません!
そして、ステージでは爆音の音楽ライブ、エアコンの効いた室内では、隣人、セルライトスパ、黒帯、ダブルヒガシらよしもと芸人のトークライブも開催されます。音楽を浴びてサウナに入って、ととのってから笑って、またサウナに入ってご飯を食べて……もう脳が欲しているすべての栄養素をこの日に補給できそうなくらい、盛りだくさんの内容です。

ところで、ここで耳よりな情報が。
芸人に『DESSE』について聞くと100%の確率で「ダブルアートの真べぇさんがめっちゃ行ってて詳しいで」と言われるのですが、そんなダブルアートが率いるバンド「WART」も音楽ライブに出演します!
わたし自身も音楽をしているのですが、音楽芸人仲間の、鬼としみちゃむのしみちゃむさんに「今年見たライブで、いちばんスゴかったアーティストは?」と聞くと、「WARTさん!」と即答でした。
音楽芸人からもビッグリスペクトを送られるライブ、ぜひ生で見てみたいです! ちなみに、その「WART」は10月5日(日)に東京で初主催イベントを開催します。興味のある人は、こちらもぜひ!

いかがでしたでしょうか? サウナ初心者から上級者まで楽しめる”世界最大規模”のサウナイベント『OSAKA SOUND BARTH』に足を運んで、最高に“アツい”思い出を作ってみてください!
また、わたしも体験したサウナのある『北加賀屋MULTI BARTH』は11月3日(月・祝)まで開催されています。わたしは今回の体験で完全にサウナにハマってしまいましたので、心斎橋のDESSEにも足を運んでみたいです!
『OSAKA SOUND BARTH』公式サイト:https://sound.barthe.world
『北加賀屋MULTI BARTH』公式サイト:https://multi.barthe.world
公演概要
WART東京主催公演「厭ワズ音楽祭」

日程:10月5日(日)OPEN 18:00/START 18:30
会場:The Top Beat CLUB
(東京都杉並区清水1丁目15-11)
チケット:前売 4,000円 / 当日 4,500円
出演 Oi-SKALL MATES HAT TRICKERS WART
DJ:Daddy-O-Nov