YCA生発案のお笑いライブでニッポンの社長、ヨネダ2000ら人気芸人が苦戦!? よしもとアカデミー東京校「学園祭」開催

吉本興業の教育機関「よしもとアカデミー」東京校の学園祭が10月27日(月)、28日(火)に東京・新宿区立四谷区民ホールで開催されました。2日目には、エンタメのスタッフを養成する「よしもとクリエイティブアカデミー(YCA)」の生徒たちが企画・制作したライブ『四谷万博2025~ネタありコーナーあり!お笑いだけの展覧会~』に、人気芸人たちが出演。大盛り上がりとなったライブの模様と、現役YCA生たちのインタビューをお届けします。

出典: FANY マガジン
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蛙亭・中野「もう1回やり直したい!」

会場ロビーは、YCA生が制作した芸人たちのパネル、学校の案内など公演前から楽しめる展示が用意され、お笑いファンの心をくすぐる、手作り感満載の空間になっています。

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ライブMCを務めたCITY(小野竜輔、石井輝明)の2人は、客席に向かって「僕らが『Y』、(生徒の)身内の方が『C』、他の方は『A』でいきましょう!」と呼びかけて盛り上げました。

ライブは前半ブロックと後半ブロックの2部構成で、それぞれネタを披露したあとに、YCA生発案のコーナー企画に参加します。前半ブロックは、イチゴ(イクト、木原優一)、蛙亭(イワクラ、中野周平)、ニッポンの社長(辻皓平、ケツ)の3組が登場しました。

注目のコーナーは「目指せ100点! AI大喜利王決定戦」からスタート! これは、「家庭内での非常事態宣言を発令してください」という大喜利に回答し、高得点を出した人が優勝するシンプルな企画ですが、そこにはYCA生ならではの工夫が。

採点をするのがMCのCITYでも、お客さんの笑い声でもなく、なんとAI(人工知能)!? ルールの説明を受けたニッポンの社長・辻は、「逆に言うと、(お客さんに)ウケんでいいってことですか?」と核心を突いて笑いを誘います。

AIの採点はコメントも付き、それぞれの回答に「静かな絶望感がジワる」「ツッコミどころ満載で優勝候補」など褒めるケースもあれば、「もう少し家庭感のディテールがほしい」といったダメ出しも。優勝したのは、「87点」をとった蛙亭・イワクラでした。

続いては「胸キュン! 漫画シチュエーションバトル」のコーナー。ラブコメ漫画の定番シチュエーションをもとに、CITY・小野扮するクラスのマドンナを胸キュンさせられるか、という企画です。

それぞれ学生服を着るなか、どこか現役感のあるイチゴ・木原に会場から笑いが起きると、木原は「何が面白いんだよ!」とキレて笑わせます。肝心の胸キュン台詞はバタバタの展開となり、“消去法”的に優勝した蛙亭・中野は「手応えはないです。できるならもう1回やり直したい!」とこぼしました。

家族チャーハン・大石「オレ、なんだと思われてるの?」

後半ブロックでは、家族チャーハン(大石、江頭)、ヨネダ2000(誠、愛)、滝音(秋定遼太郎、さすけ)、そしてCITYが漫才を披露。コーナーでは引き続きCITYがMCを務め、「滝音・秋定&ヨネダ2000」チームと「滝音・さすけ&家族チャーハン」チームに分かれて戦いを繰り広げます。

「笑いも玉もぶちこめ! 四谷万博運動会」は、相手チームの代表者が背負ったカゴに玉を入れる「玉入れ」と、大喜利を組み合わせたゲームです。大喜利のお題が出題されたあと、玉入れ開始。

出典: FANY マガジン
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音楽が止まったら大喜利の回答をし、クリアしたら5ポイント、代表者がクリアした場合は10ポイントが入ります。最終的に大喜利ポイントと、カゴに入った玉の数の合計で勝利チームが決定します。

ここではカゴを背負ったヨネダ2000・愛が、相手チームの投げた玉を完璧にブロック。玉入れポイントをわずか1ポイントに抑え込み、チームを勝利に導きました。終了後、なぜか勝ったはずの秋定が「逆転のチャンスくださいよ!」と言い出すと、敗者チームのさすけが「こっちが言うことやねん」とツッコんで会場が笑いで包まれました。

出典: FANY マガジン
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最後は「お客さんに聞いた! ◯◯な芸人は誰だ? ランキングダービー!」のコーナー。お客さんに後半メンバー8人にまつわるアンケートを実施してランキングを作ります。

2チームは、競馬のように「3連複(5ポイント)」か「3連単(10ポイント)」を選んで、1~3位を予想します。舞台には、それぞれが騎手となった8頭の馬人形が走るレース場が設置され、抜きつ抜かれつの攻防を展開。本物の競馬さながらの盛り上がりとなりました。

このランキングで、もっともスポットを浴びたのは家族チャーハン・大石。「上司にしたい人は?」「LINEの返信が早そうな人は?」などで最下位だった大石は、「オレ、なんだと思われてるの?」とぼやきました。

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「率直に言って最高でした!」

YCA生たちが企画・制作したライブは、初日に開催された『YCA発→四谷経由→あなたのもとへ〜YCA生があなたのもとへ笑いを届けるネタとコーナーの90分〜』に続いて、2日目の『四谷万博2025~ネタありコーナーあり!お笑いだけの展覧会~』も大盛況!

ライブ終了後、今回の学園祭に携わったYCA生――初日の進行台本を手がけた放送作家志望の馬場さん、2日目の進行台本を手がけたマネージャー志望の浅見さん、会場の装飾を担当したYCAスタッフ志望の市木さんに、実際にお笑いライブを作ってみた感想を聞きました。

出典: FANY マガジン
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――イベントを振り返ってどうでしたか?

馬場 1年前はお客さん側だったので、演者さんやスタッフの方が、自分の台本に沿って動いているのが感慨深かったです。特に進行台本の制作は勉強になりましたし、ライブ全体としても素敵なライブにしていただけたと思います。

浅見 率直に言って最高でした(笑)。台本のほか、装飾にも携わらせていただいたんですが、自分たちが作り上げた学園祭を笑顔で楽しんでいるお客さんの顔を見て、素直に涙がこぼれました。

市木 YCAの生徒が一致団結して活動するのは、この学園祭が最後。短い時間ではありましたが、公演前の楽しむお手伝いを装飾でさせていただけて、すごくうれしかったです。

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――YCAで学んだことは、今回のライブで生かされましたか?

市木 演者さんに助けていただきつつも、自分たちで話し合いをしてコーナーを仕上げられたのは、いままでの活動があったからこそだと思います。

浅見 「リハーサルでうまくいったのに、本番ではうまくいかないことがある」というのは事前に学んでいたので、それを念頭に置いて本番に臨めてよかったです。

馬場 「自分たちがお客さん目線に立って、どう面白くするのか」という点は、すごく意識したところです。いままで学んできたことを生かすことができました。

――今後、YCA生としてどう学んでいきたいのか。ご自身の夢とともに教えてください。

馬場 私は、芸人さんが考える「面白いと思うこと」「やりたいこと」をかたちにする作家になりたいです。私と一緒にやってくださる芸人さんがいれば、その方々の“面白さ”を世の中に伝えるお力添えをしたい。そのためにもYCAでしっかり学んでいきたいです。

浅見 私は単独ライブをプロデュースするマネージャーになりたいです。最終的には、担当芸人さんが、東京ドームでライブをする歴史的瞬間を作り出せたらと思っています。学園祭では、進行台本やエンディングVTRづくりに挑戦させていただきました。今回の経験も生かしつつ、あと半年間しっかり勉強したいと思います。

市木 私は、作家やマネージャーになりたい方のお手伝いをするYCAのスタッフになりたいと思っています。今回の活動で学んだことを生かしつつ、今後もしっかり目標を持って勉強したいです。

出典: FANY マガジン
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よしもとアカデミーは、国内最大規模のお笑い養成所「NSC(吉本総合芸能学院)」、即戦力のエンタメスタッフを育てる「YCA(よしもとクリエイティブアカデミー)」、俳優・パフォーマー・歌手などを目指すタレント養成所「YPA(よしもとパフォーミングアカデミー)」、エンタメ×デジタルを学べる「YDA(よしもとデジタルエンタテインメントアカデミー)」、そしてこの4校のカリキュラムを学びながら高校卒業資格が得られる「吉本興業高等学院」という、5校からなる総合教育機関です。

2026年度からは、YCAとYDAのカリキュラムを統合し、エンタメを幅広く網羅する新たなスクールとして再編予定です。さらにYPAもパフォーミング分野のプロ・仕事を目指すスクールとして、授業時間・在籍期間・スクールに通う目的が自由に選べるシステムにリニューアルします。

よしもとアカデミー公式サイト:https://academy.yoshimoto.co.jp/

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