お笑いコンビ・爛々の萌々による単独ライブ『麗々』が、12月27日(土)に大阪・よしもと漫才劇場で開催されました。相方の大国麗が2023年8月に体調不良による休養を発表して以降、ピンで活動してきた萌々による初めての単独ライブです。相方の名前をタイトルに入れた“コンビ愛”が感じられるステージは、漫談ネタやコーナーで大盛り上がり。そして最後にはサプライズで大国が登場して、会場は笑いと涙に包まれました。

爛々は2017年の結成以来、賞レースや劇場などで活躍してきましたが、2023年8月に大国が体調不良による休養を発表、萌々がピンでの活動を続けていました。そして今年6月、萌々が自身のYouTubeチャンネルで大国の退院を報告。再びコンビでの活動が期待されるなか、今回の初単独ライブとなりました。
大国の闘病と後遺症について説明
この日のチケットはソールドアウト。立ち見も出る盛況ぶりです。ステージに萌々のシルエットが浮かび上がると、会場は拍手と歓声に包まれます。萌々はトークで会場とのコール&レスポンスを楽しむと、毒を含んだらしさたっぷりのしゃべりを連発。地元や女子、恋愛などをテーマにした漫談4本で客席を笑いで包みました。
「常識クイズ」のコーナーでは、萌々が焦りつつ答える様子や、答え合わせでのリアクションに会場は爆笑。「マスター萌々の国旗の覚え方」のコーナーでは、196カ国の国旗を暗記している萌々が、ランダムに出題される国旗の国名を答えていきますが、その独特すぎる記憶法に客席は笑いが止まりません。

そしてライブのエンディングで、萌々がこう話し始めます。
「実はお話したいことがあります、うーちゃん(大国)のこと」
萌々は、大国の休養の理由について血液のがんの一種である悪性リンパ腫だったこと、脳炎も併発したことを明かしながら、手術後、やっとテレビ電話で話せたときは、気管を切開して話せなかった大国が“チョメ”(指をばってんにする大国のギャグ)のポーズをした、と話して笑わせます。
2025年5月に退院した大国は現在、リハビリ中。がんと脳炎は小康状態になったそうですが、高次脳機能障害の後遺症と闘っていると明かしました。言葉がうまく出てこなかったり、呂律が回らなかったりすることはあるものの「話してるときは普通」と萌々は話します。

「これからも私たち爛々をよろしく」
「だから完全に仕事復活はまだまだ難しい。でも爛々でやるっていうてくれたから、私はがんばれた。最後、命燃やして見ていただけたらと思います! よろしくお願いします!」
萌々が呼びかけるとステージが暗転。2人の写真やこれまでのライブのフライヤーなどがスクリーンに次々と映し出されたあと、萌々と並んで大国がステージに登場しました! その瞬間、会場から歓声、拍手が起こり、なかにはハンカチで涙を拭う人も。
「待ってたでしょ、待ち焦がれてたでしょ」という大国の言葉に、萌々は「なんかちっちゃなったな」と返します。そこから、おなじみの「チョメ」を繰り出してウケたことを喜ぶ大国に、また萌々がツッコむなど久々の“爛々ワールド”を展開。
そしてネタが終わると、萌々の目には涙が……。その姿に会場からの拍手が止まりませんが、その隣で大国が真顔。2人のコントラストに会場はまた爆笑です。

「本当に今日が来るまで怖かった。でもホンマに良かったなって思う」と胸を張る萌々が、「これからも自分たちのペースで、バランスを見て出ていければ」と話している間も、ちょっかいを出してくる大国。これに萌々が「1回、サンパチ(マイク)から外れて!」とツッコむ一幕もありました。
最後に萌々が、「本当にお待たせいたしました。これからも私たち爛々をよろしくお願いします! 爛々再出発単独ライブ『麗々』でございました!」と宣言すると、会場は割れんばかりの拍手に包まれました。
このライブの模様は2026年1月3日(土)23:59までオンラインで見逃し視聴ができます(チケット販売は同日正午まで)。その期間の好きなタイミングでFANYIDメンバーは24時間/プレミアムメンバーは72時間、見逃し視聴をお楽しみいただけます。
