劇作家の“大王”こと後藤ひろひとが1998年に書き下ろした名作『姫が愛したダニ小僧』が、1月9日(金)から18日(日)までの期間、大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティでリバイバル上演されています。大阪の文化芸術の魅力を発信する「大阪国際文化芸術プロジェクト」の一環として、2005年の再演から21年ぶりの再再演となったこの作品。初日公演直前のゲネプロ後に囲み取材が行われ、元宝塚女優の紅ゆずるや男性ブランコ(浦井のりひろ、平井まさあき)ら主要キャストが意気込みを語りました。

アドリブ、飛び入り…なんでもありの奇想天外なストーリー
ストーリーは、祖母の遺品を受け取りに介護老人ホームを訪れた夫婦が、「すみれ姫」と名乗る老婆から、若き日に恋に落ちた“ダニ小僧”と再会したいという願いを聞く場面をキーにスタート。
ガラの悪い職員にイビられている「すみれ姫」を不憫に思った2人がホームから連れ出すと、そこから剣士、怪物が現れるなど摩訶不思議な世界が展開。姫のかつての家来や凶悪なホーム職員らも巻き込み、時空を超えたへんてこなラブファンタジーが繰り広げられます。


また、ストーリーに大きく影響するのが、舞台に組まれた足場。姫たちのいる摩訶不思議な世界とは別に、もう1つ同時に進んでいる世界があり、この足場は、その2つの世界をつないで物語を俯瞰で見わたす需要な役割を果たします。そして、この足場で演技をするのが、男性ブランコ・浦井です。
爆笑必至のアドリブシーンが繰り広げられるほか、まさかの飛び入りキャストが物語の重要なカギを握っているなど、楽しい仕掛けがあちこちにありつつ、終盤での大どんでん返しはまさに圧巻。約150分の舞台は、あっという間にエンディングを迎えます。

客席の笑いが組み込まれて芝居が出来上がる
ゲネプロ後の囲み取材に参加したのは、作者であり「大王」を演じる後藤ひろひと、すみれ姫役の紅ゆずる、老人介護ホームを訪れる夫婦の夫・祐一役の水田航生、妻役の松井愛莉、さらに男性ブランコ(平井まさあき、浦井のりひろ)、山崎真実、波岡一喜といった面々。
初日公演に向けて、紅はこう意気込みを語りました。
「客席の笑いの間がお芝居に組み込まれて、作品が出来上がると思っています。回によって間も違うだろうし、自分たちでもそれを活かせるように毎回、挑んでいきたいと思っています」
一方、平井は「ワクワク感とともに戦いでもあると思っていますんで、必ずお客さんに勝ちます!」となぜか観客に向けて勝利宣言。波岡から「何と戦ってんの?」と、すかさずツッコミが入ります。


浦井は後藤とマンツーマンで足場の演技を繰り広げることになりますが、なぜかこちらも「(後藤が演じる)大王に勝つ、少なくとも引き分けにしたいとがんばります」とアピールしました。
松井は初日を迎えるにあたって、ドキドキワクワクしていると心境を吐露。山崎は「この作品に出てくる登場人物は個性的でかわいらしくて、観劇いただいたあとでまた会いたくなるような人物ばかり。自分自身もそう思ってもらえるよう頑張ります」と決意を新たにしました。
公演概要
「姫が愛したダニ小僧」
日程:1月9日(金)〜1月18日(日) ※1月14日(水)は休演日
会場:梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ(大阪市北区茶屋町19-1)
主催:大阪府・大阪市・大阪文化芸術事業実行委員会※
※構成団体:大阪府、大阪市、大阪商工会議所、公益財団法人 大阪観光局、一般財団法人 関西観光本部
「大阪国際文化芸術プロジェクト」公式サイト:https://osaka-ca-fes.jp/project/
「姫が愛したダニ小僧」公式サイト:https://himedani.com
FANYチケット:https://ticket.fany.lol/event/detail/7307
