『R-1グランプリ2026』から5日後の3月26日(木)に、よしもとアカデミー東京校にて、『R-1 グランプリ』の新王者に輝いた今井らいぱち、そして、らいぱちと火花を散らしたファイナリストのななまがり・初瀬悠太、ラグビー芸人のしんやによる特別授業が開催されました。
3人はR-1の熱き戦いを振り返ったり、またNSC生たちの悩みには真剣にアドバイスとエールを送ったりしました。授業終了後には囲み取材も行われ、今後の展望について、「みんなでR-1ツアーに出よう!」と盛り上がるなど、まだまだ冷めぬ熱気と笑いに溢れた1日となりました。

「本当に皆、チャンピオンになった方がいいよ」
田津原が改めて「優勝おめでとうございます!」とらいぱちに伝えると、NSC生たちから大きな拍手が。らいぱちはお抹茶とトップタイだったことを逆手に取り、「いや~、圧勝でした」とドヤ顔でボケて笑わせました。
今回、田津原がMCに抜擢されたのは、らいぱちのたっての希望だったそう。らいぱちはその理由を「理音がR-1をリアルタイムで見ながら配信していて、後でそれを見たら、これまでにないくらい僕を褒めてくれていた。これなら生徒にもいいことを言ってくれるだろうと思って」と明かすと、田津原は「気持ちよくなりたかったから!?」と驚きの声をあげました。

優勝直後から目まぐるしい日々を送っているというらいぱち。「『ノンストップ』(フジテレビ)に出て、(バナナマンの)設楽さんに『おめでとう!』って言ってもらえる人生なんて考えられなかった。本当に皆、チャンピオンになった方がいいよ」と学生たちに呼びかけて笑わせました。
念願のR-1王者という大きなタイトルを手にしたらいぱちですが、以前からずっと“肩書き”が欲しかったといい、その理由をこう語りました。「“チャンピオン”になったということで、いろいろな人が呼んでくれやすくなったと思うんです。呼んでさえもらえれば、僕はイケるという自信がある。だから、(これから活躍して)R-1チャンピオンで優勝すれば、世に出て売れるんだという希望の大会にしたいんです」
ピンって本当は寂しくない
続いての質疑応答では、二人と同じピン芸人志望のNSC生を中心に、さまざまな質問がとびました。
「作家さんや芸人さんからネタに対する意見をもらうが、真逆の意見を言われた場合はどうしたらいいか」という質問に、らいぱちは自身も何度も同じ体験をしたといい、こうアドバイスをしました。

「結局は自分がいいなと思った意見を取り入れている。納得できる方を取り入れるべきで、どちらを選ぶかは自分次第かな。自分がやるネタやし、自分の気持ちがのる方、『おもろそう』ってワクワクする方を選んだ方がいい」これに田津原は「うん、うん」と頷きつつ、「ただし、どちらの意見も正しいと思った方がいい。ネタはお客さんに向けてやるわけで、お客さんの中には自分の笑いを好きな人も、嫌いな人もいる。嫌いという人は、その理由が何なのか、分析しないといけない」と付け加えました。
また、ピンならではのこんなお悩みも。「ピンってごまかしがきかないし、その人自身を好きで、“面白い”だけじゃなく“見たい”と思われないと、お客さんに見てもらえないのかなと感じる。ネタの面白さだけでなく、お客さんへのプロモーション力をどのように高めたのか?」

これに、らいぱちは真剣な面持ちでこう語りました。「僕が常に心の中に持っているのは、とにかく何でもいいから笑わせたいという気持ち。用意したネタを何とかやりきるんじゃなくて、笑っていないと思ったら、ヘンな顔やヘンな動きも入れて、スベっているときこそ『誰か笑え』っていうのをずっと意識しています。目の前の二人だけ笑えばいいやって、無理やり笑かすときもある。お客さんに自由に仕掛けられるのもピン芸人のいいところ」
また、平場での振る舞いに対する悩みも。「コンビのように掛け合いができないピン芸人は、どのように周りの空気に絡めばいいか」という質問に、コンビも経験したらいぱちはこうアドバイスしました。「コンビは相方だけがツッコミやけど、ピン芸人はその場にいるすべての芸人をツッコミにできる。誰かをスベらそうなんて思っている芸人は一人もいなくて、やりたいことを一生懸命にやったら、必ず誰かがツッコんで助けてくれるから、ピンってホンマは寂しくない」 これには、田津原も「ホンマは寂しくないって、スゴい」と感心しました。
ファイナリストの魔法はまだ解けていない
らいぱちの質疑応答の後は、R-1ファイナリストのななまがり初瀬としんやが登場。
この日、体調不良で九条ジョーが急遽欠席となったことが告げられると、4人は「最下位だったから、3人と並ぶのがイヤだっただけでは?」と邪推して笑いを誘いました。

田津原が初瀬としんやに近況を尋ねると、初瀬は「皆さんに『よかった』と言ってもらえて嬉しい毎日です」と笑顔。「ファイナリストの魔法はまだ解けていないですね」と言うしんやは、先輩芸人が自分のネタについて語っているYouTubeなどをいろいろと見て楽しんでいると明かしました。
“言い切る男”のネタを披露した初瀬は、「周りからCM来るんちゃう?って言われる」と目を輝かせ、「なんでも言い切れる。たとえば、おいしいか、おいしくないか言い切りましょう!――おいしい!!」と即座にCMフォーマットをつくって見せ、NSC生たちから笑いと拍手を浴びました。
パワーポイントのアイデアは滝音・秋定から
ここで、初瀬としんやにもNSC生たちからさまざまな質問が投げかけられました。
「コンビ活動をしていると、なかなかピン芸を披露する場がなく、コンビとピンの活動をどう両立しているか?」と聞かれた初瀬は、「両立できるか、できないか、言い切りましょう!――できる!!」とネタにして爆笑をさらいつつ、「R-1はぶっつけでいいと思うよ。僕も若手時代は舞台数がほとんどないから、毎年ぶっつけ本番でやっていた」とアドバイスしました。

また、オンラインで参加している、YouTubeの編集職志望のよしもとデジタルエンタテインメントアカデミー(YDA)大阪校の生徒からは、「将来はYouTube編集の仕事に就きたいと思っているが、裏方スタッフにしてもらって助かったこと、嬉しかったことはどんなことか?」という質問が。
初瀬は日ごろネタづくりに協力してもらっている作家を例に挙げ、「ああしてほしい、こうしてほしいと伝えると、迅速に返信がくるのよ。それはめっちゃ嬉しい!」と回答。これには他の3人も大きく頷きます。
田津原とらいぱちは同じ作家に付いてもらっているそうで、田津原は「(その作家は)お笑いにめっちゃ詳しい。いろんなお笑いを知ってはる。やっぱり信頼関係で作家さんは成り立つから、この人だったら任せられると思われるよう、いろんなものを見ておくといい」とアドバイスしました。 ちなみに、作家だけでなく、芸人にアドバイスを求めることもあるといい、R-1でらいぱちの1本目のネタの肝となったパワーポイントのアイデアは、滝音の秋定遼太郎からもらったことも明かしました。
らいぱちの涙を誘ったのはあの芸人
授業終了後に行われた囲み取材では、らいぱちが授業を振り返り、こう感想を語りました。「生徒からの質問が、自分が今まで経験してきたことが多かったので、思い返したらいろいろしゃべれることがあって、意外とよくできたんじゃないかと思います。

また、田津原が話題になったらいぱちの“涙”について追求する場面も。田津原が「1個聞いたんですけど、(優勝決定時に)泣いてないって……」というと、初瀬としんやも「あっ!」とらいぱちの顔を覗き込みます。決勝進出が決定した瞬間やR-1の事前番組ではたびたび泣いていたものの、優勝発表の際には全く泣かなかったことが指摘されていたらいぱち。しかし、意外な人物のひと言でついに涙を流したそうで……。
「優勝した次の日の朝、奥さんがすごく笑顔で迎えてくれて、おめでとうってめっちゃ言ってくれたとき……、泣かなかった」とらいぱちが言うと、3人は声を揃えて「なんでや!」とツッコみます。「大阪の劇場メンバーに『おめでとう』で言われても泣かなかったし、その後、よしもと漫才劇場で出番があって、満席の舞台に出ていったら拍手がブワーッときて……泣かず。舞台を降りたら、1年目からお世話になっている舞台監督の方が号泣しながら『ホンマによかったな』って抱き着いてくれて……、それでも泣かず。その後もスタッフさんたちが泣いて喜んでくれたりしたけれど、泣かなかった。最後に楽屋に戻ったら、セルライトスパの大須賀(健剛)さんが『おぉ、今井よかったな』って声をかけてくれて、涙がブワーッて……」。
意外なオチに記者たちの笑い声が響くなか、初瀬が心からの「なんでや……」を絞り出しました。今井は、「たぶんずっと(喜びが)溜まっていて、それを溢れさせてくれたのが大須賀さんやったのかと」と釈明しました。
ななまがりは合同のピンネタ単独ライブを計画
初のR-1決勝進出を果たし、新しいステージを迎えた3人は、今後の展望も明かしました。

「来年は言い切られへんのよ(笑)。(R-1に)もちろん出るつもりやけど、“言い切る男”とは違うものを見せたい。でも、今はそれができる自信がない。これは……、この場で初めて言おうかな。森下としゃべりまして、交互にピンネタをやるピンの単独(ライブ)を二人で一緒にやろうかと。コンビ芸人だから申し訳ない気持ちがあって、今までやってこなかったけど、二人とも(R-1)ファイナリストになれたので、ピン芸人の皆さんにも許してもらえるかなって」というと、他の3人は「すごい!」「絶対にいいよ!」と大賛成しました。
また、田津原を含めた4人が揃って力を込めたのが「R-1ツアー開催」。田津原は、「今回の(ファイナリスト)メンバーはめっちゃいいから、今井さん頼みます!」とチャンピオンパワーに期待をかけました。
国内最大規模のお笑い養成所「NSC(吉本総合芸能学院)」、即戦力のエンタメスタッフを育てる「YCA(よしもとクリエイティブアカデミー)」、俳優・パフォーマー・歌手などを目指すタレント養成所「YPA(よしもとパフォーミングアカデミー)」、そしてこの3校のカリキュラムを学びながら高校卒業資格が得られる「吉本興業高等学院」は、2026年度の生徒募集を4月30日(木)まで延長! 詳しくは公式サイトをご覧ください。
よしもとアカデミー公式サイト:https://academy.yoshimoto.co.jp/
▼各アカデミー説明会スケジュール
NSC(吉本総合芸能学院)
東京校: 4月5日(日)、4月17日(金)、4月25日(土)
大阪校: 4月7日(火)、4月18日(土)、4月24日(金)、4月28日(火)
YCA(よしもとクリエイティブアカデミー)
東京校: 4月12日(日)
大阪校: 4月19日(日)、4月25日(土)
YPA(よしもとパフォーミングアカデミー)
4月5日(日)、4月11日(土)、4月29日(水)
吉本興業高等学院
東京校: 4月4日(土)、4月18日(土)
大阪校: 4月12日(日)、4月25日(土)
