上方落語協会“70周年”に向けて新体制! 文枝が最高顧問、文珍が特別顧問、5期目の仁智会長は「さらなる成長を目指す」

今秋、上方落語の定席・天満天神繁昌亭が開場20周年を迎え、来春には上方落語協会が70周年を迎えます。これに向けて上方落語協会は新体制を発足させることになり、6月29日(月)に会長の笑福亭仁智が会見を行いました。この日は仁智のほか、協会の最高顧問に就任した桂文枝、副会長の桂米團治、さらに32年ぶりに協会に復帰した桂南光が登壇して、今後に向けた抱負などを語りました。

出典: FANY マガジン
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文枝「最高の顧問になりたい」

仁智はこれまで4期8年間にわたり上方落語協会の会長を務めてきました。5期目に向けて、次のように意気込みます。

「最初の2年間は繁昌亭の大規模修繕、その後の3年間はコロナ禍、直近の3年間は内閣府の指導を受けて、協会規定の見直しやコンプライアンス対応などに取り組みました。いったん一区切りがつきましたので、これからはコロナ禍から完全復活し、さらなる成長を目指す2年間にしたいと思っています」

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さらに、今年9月の繁昌亭20周年、来年4月の上方落語協会70周年という節目に向けて「協会員一丸となって取り組み、次の世代につなげていきたいと考えています」と話し、新体制を発表しました。

前会長の文枝は最高顧問に就任。また、文珍が特別顧問、笑福亭鶴光が顧問を務めるほか、理事会や各委員会も再編し、若手が協会運営へ積極的に参加できる体制を整えました。

米團治が引き続き副会長を務め、南光は上方落語協会に復帰し、弟子の桂南天、孫弟子の桂天吾も協会に加わります。仁智は「協会にとっても大きな戦力になる」と期待を込めました。

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仁智は「前会長の文枝師匠に最高顧問への就任をお願いしたところ、快諾していただきました。協会への助言をはじめ、さまざまな面で力を発揮していただきたい」と説明。

また、文枝について「繁昌亭を建てられた最大の功労者」と称え、「繁昌亭20周年では特別プロデューサーに就任していただき、公演の番組作りや演出をお任せしています。準備は着々と進んでおり、間もなく発表できると思います」と明かしました。

これを受けて文枝は、「できたら“最高の顧問”になりたいな、と」と笑いを誘ったうえで、「私にできる限りのことで協力したい。会長、副会長の、おふたりの力になれればなというふうに思っております」と語りました。

米團治「若手とのパイプ役になれれば」

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仁智は、上方落語協会70周年に向けて「何も決まっていない」としながら、次のように語ります。

「これまで協会では節目の会をなかなか開催できていませんでした。25周年のときには祝賀会みたいなものがあったと思います。その次が45周年でした。60周年のときは『せなあかん!』と思ったときには直前になってしまい、繁昌亭で1カ月間の公演を行いましたが、そのときから『70周年はきっちりやろう』と考えていました」

さらに仁智は今後の抱負に「若手育成」を挙げました。今後は繁昌亭だけでなく大阪市西成区にある「動楽亭」を活用した協会主催の寄席公演も予定しており、仁智は「寄席で経験を積むことは非常に大切だと思っています」と今後の構想を語りました。

米團治も「若手が増えましたので、若手とのパイプ役になれればと思っております。公益社団法人という本当に素晴らしい組織になりましたので、その組織を崩さないようにしっかりと足元を固めていきたい」と意気込みました。

若手について文枝は「育成しようと頑張っても最後は本人次第。ただ、芽が出始めている若手もいますので、次々に若い人が出てきて、昔のような元気さを取り戻してほしいと思っています」と語りました。

南光が上方落語協会に復帰した理由とは…?

出典: FANY マガジン
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2年ぶりに協会へ復帰した南光は、退会に至った理由について振り返ります。

「師匠が『1回、辞めようか』と半分シャレで辞めたんです。その後、師匠が亡くなり、自分だけ勝手に戻ることはできないという思いがありました」

この間、文枝や仁智から再三声をかけられていたものの、なかなか踏み出せなかったとか。南光は、復帰の理由について、こう明かしました。

「噺家ではない別の方から、『弟子の南天さん、孫弟子の天吾さんのことを考えたら戻るべきだ』と言われまして、弟子と孫弟子だけお願いします、というわけにもいきませんから、一緒にお願いします、と。一協会員として何かお役に立てればと思って復帰させていただきました」

南光は「天満天神繁昌亭ができて、本当にすごいなと思っていました」と話します。

「協会員ではなかったので通常は出演できませんでしたが、夜の公演のゲストとして何度も呼んでいただきました。この会場を見て『戻ろうかな』と思ったことは何度もありました」

文枝は、南光について「(桂)枝雀師匠は尊敬してやまないというか。大好きでしたので、そのお弟子さんにはぜひ戻っていただきたいという思いがずっとありました」と説明。そして「(南光が)戻れない事情も理解していましたが、何度もお願いしてきました。枝雀師匠の奥様にも今回の復帰をご報告し、たいへん喜んでいただきました」と笑顔を見せます。

そのうえで文枝は「今回、戻っていただけたことは本当にうれしく、強力な戦力になると思っています」と期待を寄せました。

出典: FANY マガジン
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