高校生漫才師No.1を決める『ハイスクールマンザイ2026~H-1甲子園~』の決勝戦が、8月23日(日)に千葉・よしもと幕張イオンモール劇場で開催され、近畿エリア代表の「安定零打(あんていれいだ)」(南原健太さん/高2、藤原蒼介さん/高2)が優勝しました! 青春をかけた熱き戦いの模様から、直後の囲み会見で明かされた若き新王者のさまざまな本音まで、たっぷりレポートします。

オール巨人「高校生にしかできない発想の漫才が見たい」
今年で24回目を迎えるこの大会は、これまでに総エントリー数1万3687組、計2万7768人が出場し、プロへの登竜門として、あるいはひと夏の思い出として、毎年多くの感動を生み出してきました。今年のエントリー数は延べ893組1803人。厳正な動画審査と全国各地で行われた準決勝の激戦を勝ち抜き、以下の8組のコンビが決勝の舞台を踏みました。
北海道・東北エリア代表:有給メロン
関東エリア代表①:どストレート
関東エリア代表②:まじめにスキップ
近畿エリア代表①:安定零打
近畿エリア代表②:みぎん
東海・北陸・甲信越エリア代表:アメリカンベジタブル
中国・四国エリア代表:検察被告
九州・沖縄エリア代表:かにクラブ
今年もMCを担当するのはタカアンドトシ。審査員を務めるのは、おなじみのオール阪神・巨人、板尾創路、笑い飯(西田幸治、哲夫)に加え、昨年に引き続き、NON STYLE・石田明という面々。毎年、この大会を楽しみにしているという審査員長のオール巨人は、「高校生にしかできない発想の漫才が見たい」とファイナリストたちに期待を寄せます。

そして、そのオール巨人の発案で4年前から始まったのが、決勝大会進出の特典として実施される、プロ芸人による個別アドバイス。今年はザ・プラン9のリーダーであるお~い!久馬が特別監修役を務め、ファイナリストたちに真剣に漫才指導をしている様子が紹介されました。
たくろう・赤木、会場インタビューでボケ披露!?
くじ引きにより順番が決定し、8組の高校生漫才師たちが、この日のために磨き上げてきたネタを全力で披露しました。

ネタの合間には、今年の応援アンバサダーを務めるM-1王者のたくろう(赤木裕、きむらバンド)が客席を練り歩き、ファイナリストの応援にかけつけた家族や友人、親戚や学校の先生らの声を届けました。
うまくインタビューするきむらに対し、赤木は隣でウロウロするばかり。MCのトシが「赤木君はいつボケてくれるんでしょうか」とツッコむと、テンパった赤木は、出場者の母親に「お昼は何を食べましたか?」など、大会とまったく関係がない質問を繰り出して笑わせ、会場の緊張感をほぐします。
審査員の選考はほぼ一致!
出場者のすべてのネタが終わって審査を待つ間、ド桜(村田大樹、かつやま)、シンクロニシティ(西野諒太郎、よしおか)、素敵じゃないか(柏木成彦、吉野晋右)、たくろうの4組がネタを披露しました。
その後、舞台に4組が揃うと、自身も『ハイスクールマンザイ』への出場経験があるというド桜・村田が当時を振り返ります。
「予選でプロっぽい動きをしようとサンパチマイクを上げたら、そのままマイクの先が外れてアゴに当たって、『えっと……』で終わりました。だから3分、漫才をやりきることが、まずスゴい!」

また、シンクロニシティ・よしおかが、舞台裏にあったファイナリストのプロフィールの“好きな芸人”の欄に、この日の出演者の名前が1組もなかったことを暴露すると、素敵じゃないか・柏木が「金魚番長の何がええねん!」と叫んで笑わせました。
審査を終えた審査員たちが舞台に戻り、いよいよ優勝者の発表です。
「今回はすんなり決まりました」と審査員の選考がほぼ一致していたことを明かした審査員長のオール巨人が名前を呼んだのは……近畿エリア代表の安定零打です!
その瞬間、思わずひざから崩れ落ちる藤原さん。南原さんは、そんな藤原さんを後ろから強く抱きしめ、喜びを分かち合いました。

板尾「引き込まれ、もっと見たくなった」
安定零打が披露したのは、人気マンガ『チ。-地球の運動について-』をパロディ化し、“地動説”ならぬ“寿司動説”という斬新なアイデアを見事に3分間にまとめた漫才。
笑い飯・西田は「もとのアニメを知らなくても笑えました。もしもマンガ化されたら20巻くらいまで読みたい」と笑いを交えつつ評価し、板尾も「すごく面白かった。どんどん設定に引き込まれ、もっと見てみたいと思わせるあっという間の3分間で“びっくらぽん”ですよ。2人の話術というか、間がよくてわかりやすかったし、情景も浮かびやすかった」と、漫才中のキーワード“ビッくらポン”を取り入れながら絶賛しました。

藤原さんは「本当に嬉しいです。(優勝)旗が非常に重くて、いろいろな思いが詰まってきたんだと感じます」と語り、南原さんは「感無量です。本当にありがとうございました」と達成感に満ちた表情を見せました。
今後の目標を聞かれた藤原さんは、「いつかは、M-1グランプリとかで優勝できたら嬉しいですけど、とりあえずは来年行われる学校の文化祭での漫才大会で2連覇中なので、3連覇を目指したい」と語りました。
オール巨人は今年の戦いを総括し、「ネタに高校生らしさが感じられました。今年はみんな、非常にセンスがあって、上品でよかったと思います」とファイナリストたちを称えました。

100回以上練習した「やりにやりまくったネタ」
戦いの興奮が冷めやらぬまま、優勝した安定零打とオール阪神・巨人、たくろうが会見に臨みました。
改めて今の気持ちを聞かれた南原さんは、「去年は準決勝で負けちゃったんですけど、今年は決勝まで来て、優勝までできちゃって、ホンマに感無量です」と喜びを噛みしめました。
また、藤原さんは「応援団の方々もいっぱい来てくださったので、その方々の期待を裏切らなかったというのは本当に嬉しいです」と喜びながら、「傲慢なんですけど、“妥当”という気持ちも持っています。僕は本当に、自分と南原くんの漫才に自信を持っているので、心の中の50%は順当だと思っています」と力強く語りました。

安定零打のネタはすべて藤原さんが作成し、今回の優勝ネタは、昨年の準決勝くらいのときに完成していたとのこと。南原さんは「1年ちょっとくらい温めてきたネタだったので、ここで爆発させきることができました」と今回の勝因を分析。藤原さんもうなずきながら、「やりにやりまくったネタが、とても面白かったからです」と自信を見せました。
「何回くらい練習したの?」と尋ねるオール巨人に、藤原さんが「100は絶対に超えていると思います」と答えると、たくろうの2人は「高校生で!?」と目を丸くしました。
なお、コンビプロフィールの“好きな芸人”の欄に書いた名前を聞かれると、南原さんは「からし蓮根」、藤原さんが「令和ロマン」と回答。そのたびにきむらが「(からし蓮根は)先輩なんで許します」「(令和ロマンは)まぁ、(M-1を)2回優勝しているし……」と、自分たちが選ばれなかったことを言い訳して笑わせました。
コンビ名の由来は憧れの「真空ジェシカ」
今年は優勝コンビがスムーズに決まったと明かしたオール巨人に、安定零打を選んだ決め手について質問が及ぶと、「高校生らしさとわかりやすさ。高校生らしいテーマや言葉選びにもセンスを感じました。満点に近いネタやと思うよ」と激励。

また、インパクトのある「安定零打」というコンビ名の由来については、南原さんがこう説明しました。
「カバディというスポーツがあるんですけど、その攻撃側の『レイダー』、守備側の『アンティ』に感じを当てて組み合わせました……というのは建前で、本音はコンビを組んだときに憧れていた真空ジェシカ(ガク、川北茂澄)さんの名前に音を近づけたかったです」。
会見の最後に、なんと2人が通う高校が超難関の灘高等学校(兵庫県)という驚きの事実もさらりと明かした安定零打。2人の限りない可能性に期待です!
『ハイスクールマンザイ2026~H-1甲子園~』は、10月4日(日)19:00からBSよしもとで放送予定です。

