マヂカルラブリー・野田クリスタルの書籍『野田の日記 それでも僕が書き続ける理由 』(ヨシモトブックス)の発売を記念して、野田と相方・村上によるオンライントークイベントが3月29日(火)、SHIBUYA TSUTAYA公式YouTubeチャンネル「シブツタchannel」で生配信されました。“ヤバかったころ”の野田のリアルが書かれた同書をめぐって、2人の赤裸々トークが繰り広げられました。
同書は、野田がピン芸人時代の2006年からエンタメサイト「魔法のiらんど」で書き続けた“日記”で、2015年にグッズとして限定発売した『野田の日記』を大幅に加筆修正したもの。昨年のM-1とR-1優勝時の日記や、野田が愛するハムスター“はむはむ”の成長日記なども、書き下ろしで収録されています。
28万文字というボリュームで1冊にまとめると辞書のような厚さになるため、『野田の日記 2006-2011(はじめのほう)それでも僕が書き続ける理由』 と 『野田の日記 2012-2020(あとのほう)それでも僕が書き続ける理由』の上下2巻で3月23日(火)に同時発売されました。
“ヤバい”部分が黒塗りになった野田のリアル
イベント冒頭で、相方の村上から「野田クリスタル先生!」と呼び込まれた野田は、ゆったりとした足取りで登場。5秒間にもおよぶ最敬礼のあと、野太い声で話しはじめ、さっそく大御所作家の風格を漂わせようとしますが、“作りすぎ”のキャラクターを村上からイジられ、すぐに素の野田に戻りました。
まずは2人から、上下巻で5,000冊ずつ刷ったにもかかわらず、発売前にすでに重版が決まったという嬉しいニュースが報告されます。
村上は驚きつつも、「これは余りそうな空気がビンビン(しますね)」とネガティブなコメント。野田も、「余るね。余った本で家を作りましょう」とシュールな提案で笑わせていました。
本の見どころは、まだ売れる前の尖った野田が赤裸々に本音を綴っているところ。あまりに過激な部分は黒塗りになっているそうで、村上が「M-1(優勝)から僕たちのことを知ってくれた方は、むかしの野田のヤバさが伝わっていないかもしれない。こんなに黒塗りにしなきゃいけないことを書いていたんだ(とわかる)」とアピールすると、野田も「皆さん、2006年に日記を書いていたとして、いま出版できますか? 恥ずかしくて無理ですよ。そのリアリティを楽しんでもらいたいです」と思いを語りました。
売れなかったら劇場が倉庫に!?
2006年から始まった日記には、コンビ結成時のエピソードも収録されています。ところが、トーク中に重大な事実が判明。公式プロフィールでは、コンビ結成は2007年2月とされていますが、2007年1月15日の日記ですでに結成されていることが確認されたのです。
このページを発見した村上が指摘すると、野田は困惑。「え? ちょっと待って? ジャーマネ(マネージャー)。間違えていました、俺ら」としどろもどろになり、オンラインで見守っていたファンのコメント欄は笑いで包まれました。
野田は書籍化の次の目標として、「ドラマ化、舞台化、映画化」を目指すと宣言。もっとも、“本音”はやはり重版分をしっかりと売り切ることが目標のようで、こう呼びかけます。
「余らせたくない。余った場合、大宮よしもと(マヂカルラブリーが本拠地とする大宮ラクーンよしもと劇場)の社員さんがいる小さい部屋にぜんぶ置くことになると思うんです。この前、600冊入っただけで、社員さんが通れなくなってました。5,000冊置かれたら社員さんがはみ出ちゃう。どうか買って大宮を救ってください!」
村上も「そしたら、僕の居るところもなくなるよ。皆さま、僕たちから場所を奪わないでください。ぜひとも購入いただけたらと思います」と2人そろって頭を下げ、イベントは終了となりました。
イベント後に野田は、この本への思いをこう語りました。
「どんなに忙しくても、絶対にこの日に書くって決めて、1週間に1回は書いてました。日記の内容は、すごい変なことが起きているとか、すごい人生だったとかではないんですけど、リアルな芸人人生みたいなものはわかる気がするんで、興味がある人はぜひ読んでほしいです」
オンライントークイベントの様子はこちらから。
書籍概要
『野田の日記 2006-2011(はじめのほう)それでも僕が書き続ける理由』
『野田の日記 2012-2020(あとのほう)それでも僕が書き続ける理由』
発売日:3月23日(火)
価格:各定価本体1,300円+税
版型:四六判
ページ数:(はじめのほう)304ページ、(あとのほう)324ページ
発行:ヨシモトブックス
発売:ワニブックス