オープン15周年を迎えるヨシモト∞ホールが3月9日(火)、公式YouTubeチャンネルで『15周年劇場リニューアル会見』を配信し、長らく劇場で活躍してきたニューヨーク(嶋佐和也、屋敷裕政)の卒業と、劇場に所属する芸人たちの選抜システムの変更が発表されました。動画の収録には、新たなスタートを切る∞ホールのレギュラーメンバーたちも集合し、にぎやかな“卒業式”となりました。
劇場システムを一新!
3月に15周年という節目を迎えるヨシモト∞ホールが、劇場のシステムを一新。現在、開催されているレギュラーライブ「笑ってムゲンダイ!」が、4月から「ワラムゲ!」に変更。今後さらに活躍が期待される「ムゲンダイレギュラー」20組と「ムゲンダイユース」40組の計60組をヨシモト∞ホール所属芸人として設定し、劇場公演が行われる予定です。
「ムゲンダイレギュラー」は、賞レースやメディアでの活躍を踏まえて劇場が選出する20組。毎日の公演にメインキャストで出演するほか、半年に一度、レギュラー全組がガチンコのネタバトルを繰り広げる「ムゲンダイチャンピオンシップ」も開催される予定です。
「ムゲンダイユース」は、同じく劇場公演に出演するほか、毎月開催されるバトルライブ「ムゲンダイユースカップ」に出場。決勝戦が3カ月に1回行われ、優勝した1組がレギュラー入りとなります。
所属エントリーのなかから60組に選ばれなかった芸人は、「ムゲンダイドラフト」と名付けられたオーディションライブに出演し、劇場所属を目指す形となります。
卒業したくないなって思いました
YouTube動画の収録では、ニューヨークが卒業する胸中を会見形式で語っていきます。記者からの質問に真摯に答えていきますが、途中、吹き出してしまう一幕も。その後は、ラフレクラン(西村真二、きょん)のMCで、「ムゲンダイレギュラー」のメンバーのなかから、オズワルド(畠中悠、伊藤俊介)、そいつどいつ(市川刺身、松本竹馬)、ゆにばーす(川瀬名人、はら)が登場し、新システムについて説明。会見の最後には、怒りに震えたあの芸人も登場します!
卒業するニューヨークの思いは? 「ムゲンダイレギュラー」は誰が選ばれたのか? そして乱入した芸人は? その一部始終は『ヨシモト∞ホール』のYouTubeチャンネルで!
収録後のメディア向け会見で、収録の感想について問われた嶋佐は「最高でしたね。約1時間、みんなでワーッて盛り上がって、収録が終わった瞬間、少し“卒業したくないな”って思いました」と感無量の様子。
一方、屋敷が「塾行くときみたいな感じです。いつまでもこいつらと遊んでたら“就職できへんかも”って」と切り捨てると、ゆにばーす・川瀬らから「俺ら働いてないみたいやんけ!」とツッコミが。それでも「塾行って、俺だけ頭のええ高校に行こうっていう感じです」とたとえて、会場を笑いに包みました。
∞ホールの仲間とテレビで活躍したい!
そんな彼らに卒業に対する“本音”を聞きました。
屋敷
「本当のこと言うと、(芸歴が)10年経った時点で卒業しようと思っていたんですけど、コロナがあって……という感じですね。むちゃくちゃお世話になったんで、ダラダラおるのは嫌でしたし、区切りは10年だと思っていました」
嶋佐
「リニューアルして20組になり、厳選されたメンバーでライブをやるってなったときに、僕ら的にはこのタイミングで卒業したほうがいいかなっていう判断だったので、(今回で)卒業となりました」
また、屋敷は「僕らが外に出ていくことで、(芸歴7年目以下の芸人が所属する)神保町よしもと漫才劇場とか∞ホールを巻き込んで、東京吉本がええ感じになればええなって思うんですけどね」とポツリ。劇場の先頭で旗を振って進むやり方ではなく、別の方法で盛り上げることができれば――と意気込みを語りつつ、最後に「∞ホールの仲間と、テレビでワチャワチャできたらええなって思います」と目標を掲げました。
暴露された「パリピ選手権」の過去
そんなニューヨークの卒業について、劇場に残って活動していくメンバーは、どう思っているのか――。
ゆにばーす・川瀬
「どの期から卒業というわけではなく、芸人の判断に任せたシステムになっているので、自身のタイミングで選んだのであれば、ベストだったんじゃないかなって思います」
オズワルド・畠中
「ずっと背中を追いかけてきた偉大な先輩なので、寂しい気持ちがあります。この劇場で育ったニューヨークさんが今後も活躍してくれたら、目指す目標にもなるので、とても素敵なことだと思います」
そいつどいつ・松本
「劇場番長としているのか、テレビスターになるかで、テレビスターの道を選んだんだなって……劇場番長でずっといてほしかったです!」
ラフレクラン・きょん
「嶋佐さんとはプライベートで一緒に飲みに行かせてもらっていて、屋敷さんは『全日本パリピ選手権』(AbemaTV)に出場したときに作家で入ってもらって、そのおかげで優勝できた思い出があります。お世話になった先輩でもあるので、卒業しても背中を追いかけたいです」
きょんの思わぬ“暴露”に、「『パリピ選手権』の作家は、世界一ダサいから!」と慌てる屋敷。会場を笑いに包みました。
MC芸人が“労災”申請!?
このほか、レギュラーメンバーたちの今後の意気込みや目標についても、質問が投げかけられました。
川瀬は、この日の収録中にあった∞ホールメンバーの“悪ノリ”について言及。「今日のYouTubeのようなノリは一切除外して、初めてお笑いを観に来た人も“また来たい”って思えるような舞台にしたいです。このような悪ノリは二度としない!」と誓います。
一方で畠中は、“劇場を盛り上げたい”というスタッフの熱い気持ちを感じているとして、「ライブに来たいと思えるような劇場にしていきたいと思います」と襟を正しました。
「自分たちがこの劇場に入ったときは、お笑いブームも鎮火していて、お客さんがむちゃくちゃ入っていた時代を知らない」と語ったのは松本。自分たちの力で、そのブームを取り戻したいと気合いを入れます。
そんな中、ラフレクラン・西村が口にしたのは、ニューヨークがいなくなることの“不安感”。∞ホールの劇場公演で、屋敷、川瀬とともにMCを担当することが多かった彼は、「屋敷さんがMC陣として抜けると、僕と川瀬がメインになると思うので、いつか労災がおりるようにしてほしい。喉の病院費は払ってほしいです」と切実に訴えて笑いを起こしていました。
ヨシモト∞ホールの公式YouTubeチャンネルはこちらから。
『【緊急会見】ヨシモト∞ホールとニューヨークから超重大発表!』はこちらから。