“M-1決勝常連”オズワルドとインディアンスがNSC生に伝授した「賞レースの勝ち方」

『M-1グランプリ』の決勝常連、オズワルド(畠中悠、伊藤俊介)とインディアンス(田渕章裕、きむ)が、2月24日(木)にNSC(吉本総合芸能学院)東京校で開かれた特別授業に登場しました。ともにNSCの卒業生である4人に、芸人を目指す後輩たちから質問が殺到! 「賞レースの勝ち方」や「ネタづくりの頻度や方法」などについて、それぞれが実践的なアドバイスをしていきました。

出典: FANY マガジン
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近年、カリキュラムの強化を進めているNSCでは、最前線の芸人から指導を受けられる機会を増やすなど、ますます充実した講義が目白押し。賞レース特化型の授業ではNON STYLE・石田明、パンクブーブー・佐藤哲夫といったM-1チャンピオンが講師を務めるなどより実践的な内容で、在学中に賞レースで結果を出す生徒が出るほどです。

今回は、2019年から3年連続で決勝進出している仲良しコンビのオズワルドとインディアンスが“先生”として登場し、受講者たちの質問に答えていきました。

M-1の1回戦を勝ち抜く方法

授業には、現役のNSC生や入学希望者の計約40人が教室とオンラインで参加。MCのタケトが「質問がある方いますか?」と呼びかけると、その場にいた全員から一斉に手が挙がり、田渕は「すごい前のめり。嬉しい」と後輩たちの熱意を喜びます。

出典: FANY マガジン
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最初の質問は、「賞レースの勝ち方」について。NSCの在学生が、M-1の1回戦での2分ネタをどう作ればいいのか尋ねると、畠中は「4分、5分のネタのいいところをギュッとして2分にする」、田渕は「タイムオーバーはアホらしいので、20秒か30秒くらい短く作る」と、それぞれのやり方を説明します。

一方、伊藤はこんなアドバイスを。

「あんまり2分とか考えないほうがいい気がする。2分でしか使わないネタっていうのは、そんなにいいネタじゃない。1回戦を通ることだけが目的じゃないので」

質問者が昨年の大会で1回戦落ちしてしまったことを伝えると、伊藤は「在学中なんて、僕らも何もしてないですよね」と振り返ります。キムも「まず前を向いてネタをすることもできていなかった」と明かし、全員で「まだ在学中なんだから、ぜんぜん大丈夫」と励ましていました。

出典: FANY マガジン
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若手時代の勉強法を伝授

「ネタ作りの頻度と時間は?」という質問では、賞レースで結果を残す芸人の日々の努力を垣間見ることができました。

田渕は「基本的に毎日です。仕事で時間がない日以外はやっているけれど、集中力が持たないので1回2時間。それをもう10年くらいやってます」と回答。一方、畠中は「僕らも劇場の合間など、なるべく空いている時間はやります。深夜にやろうとなって、朝までやって何も(ネタが)できないこともある」と話し、参加者たちを驚かせました。

「ネタを作っていくうえで、具体的に何をやればいいか」という質問には、それぞれが若手時代の勉強法を指南します。

キムが「中川家さんやアンタッチャブルさんの漫才をぜんぶ書き起こしていた」と言うと、畠中もマネをすることの大切さについて、こう話しました。

「いろいろなモノのパクリでも、10組、100組の漫才師のいいとこどりをしながらやっていくと、いつの間にかオリジナルになっている」

この回答に全員が感心しますが、「と、竹原ピストルさんが言ってました」とオチを付け、伊藤から「(それは)言わなくてもいいわ」とツッコまれていました。

出典: FANY マガジン
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「やめなかったら夢はかなう」

こうして50分に及ぶ講義は終了。質問に対して、笑いを交えながらも真剣に答える4人の姿が印象的でした。

最後に、芸人やエンターテインメントの世界を目指す人たちへのメッセージを聞かれると、田渕は「とにかく熱中して、没頭して、夢中になっていただきたい。この世界はほんまに素晴らしいです。僕は一生やめたくない。しがみつきたいんです、この世界に。1回入ったら、ケツ割らんと最後までやりましょう」とエール。

伊藤も「自分のことを天才だと思っている人は何人いるかわからないですけど、天才だと思っている人は、自分が天才だと思い続けてほしい。やめなかったら、夢はかないます」と熱い言葉を贈りました。

出典: FANY マガジン
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