お笑いコンビ・ロンドンブーツ1号2号の田村淳が2月10日(水)、東京・池袋で開催された『中小企業 緊急カンファレンス』に出席しました。コロナ禍で苦しむ中小企業を支援しようと始まったプロジェクトの一環で、この日は42人の中小企業経営者たちがオンラインで参加。コロナ禍のリアルな経営の実態や新たな取り組みを報告する生の声に、淳も「気づきがたくさんあった」と応えました。
中小企業を応援する3つの企画
今回のイベントは、淳が公式アンバサダーを務める「中小企業から日本を元気にプロジェクト」の一環。プロジェクトを主催する人材コンサルティング会社「リアステージ」の山下佳介COO(最高執行責任者)は、淳をアンバサダーとして起用した理由についてこう語ります。
「今回のプロジェクトは、『挑戦』が1つのキーワード。田村さんは長くお笑いの第一線で活躍されつつも、大学受験をしたり、会社を設立したり、スタートアップ企業の支援をしたり、常に挑戦されているので、この方しかいないと思い、アンバサダーにご就任いただきました」
プロジェクトでは、日本の企業全体の99.7%を占める中小企業を応援するために、3つの企画が計画されています。1月13日にスタートした第1弾企画では、プロジェクトに参画する中小企業48社が、自社の広告宣伝に淳の「画像」と「動画」を自由に利用できるという、広告業界初の取り組みが進んでいます。
今回のイベントはその第2弾企画で、中小企業経営者が現状の課題や第1弾企画の効果などについて報告し、ディスカッションする場として開催されました。また、第3弾企画では、大きな目標を達成した企業や、画期的な取り組みで日本全体に影響を与えた企業を表彰する「中小企業アワード」が開催される予定です。
中小企業のアイデアに感嘆
今回のカンファレンスでは3つのトークテーマが設けられ、それぞれのテーマに応じて中小企業の経営者たちがプレゼンしていく形で行われました。
1つ目のトークテーマは、「新型コロナウイルスをきっかけにどのような課題が見つかり、変化があったか」。ここでは、人材紹介事業を展開するエッセンス代表取締役の米田瑛紀氏が、コロナによって働き方が変わったことで社員の副業が活発になったことを報告します。
「結果的に、社員が社外で得たさまざまな知見を持ち帰って、社内の仕事に生かしてくれた」という米田氏の言葉に、淳も同調します。
「ぼくは副業を解禁していない会社が信じられない。副業することで収入も上がるし、自己実現度も上がるし、社外で得た知見を会社に戻すこともできる。良いサイクルが生まれますよね」
2つ目のトークテーマは、「コロナを経て、新規事業への挑戦・社内改革を試みたか」。人材支援会社「C3」の岩井英治代表は、同社の新事業「0円就活」の説明をします。就活生が無料でリクルートスーツのレンタルや美容院のカットができるという画期的な事業に、淳もアイデアと行動力に感心した様子。
「学生さんからしたら、ありがたいですよね。やっぱり中小企業って、大企業よりも小回りが利くというか、決定が早いんで、アイデアひとつでこういう新しいサービスがどんどん生まれるんだなと感じますね」
続く、大学生向けにデジタルスキルのスクール事業を始めたデジタルマーケティング会社ワンチームの渡会雄一氏社長の話には、淳が「僕も手軽な授業があるんだったら受けてみたい。学生以外には教えてないんですか」と興味津々で身を乗り出して聞いていました。
淳を広告起用した成果
そして最後のトークテーマは、プロジェクト第1弾企画の肖像利用をやってみた効果についてです。起業家を支援するSoLabo取締役の大石田一真氏は、電話での問い合わせ件数が3.8倍になったことを報告。
「お電話していただいたなかには、(広告で)有名なタレントさんを使っているから安心できたと言ってくれたお客さまもいます」
さらに、副業を支援するシューマツワーカーの松村幸弥代表氏も、広告効果が2倍以上になったと喜びの声を伝えると、淳は「よかったです。これからはいろいろな会社の窓口を背負っているんで、プライベートを気をつけないといけないと思います」と気を引き締めていました。
こうして、『中小企業緊急カンファレンス』は終了。最後に淳は、こう語りました。
「ぼくはいつも、自分の影響力をどうやって使うか考えて仕事をしているんですけど、(このプロジェクトでは)中小企業の魅力が世の中の人にどうやったら上手く伝わるかを考えながらアンバサダーを務めていきたいです。参画してくれる会社が増えるほど、中小企業がまとまって世の中や政治に対して意見ができるようなものが生まれてくると思うので、どんどん(規模を)大きくしていきたいなと今日改めて感じました」