お笑い芸人の兵動大樹が、若手芸人やなかなか世に出ることのできない芸人たちのため、2019年に始めたネタバトル『ひょど-1グランプリ』。その第5回大会が京都・よしもと祇園花月で行われ、8組の芸人たちがチャンピオンに与えられるABCラジオでの30分特番を目指して、火花を散らしました。
『ひょど-1』王者はどんどん売れていく
『ひょど-1グランプリ』は、ABCラジオの『兵動大樹のほわ〜っとエエ感じ。』(毎週金曜12:00〜15:00)の企画としてスタート。12月17日(木)に開かれた今回のグランプリでは、くるくるコミック(よね皮ホホ骨、荻野晋吾)、タチマチ(安達周平、胡内佑介)、天才ピアニスト(竹内知咲、ますみ)、チェリー大作戦(鎌田キテレツ、宗安)、ヘッドライト(和田友徳、町田星児)、バッテリィズ(角拳都、寺家剛)、丸亀じゃんご(北村敏輝、安場泰介)、フースーヤ(田中ショータイム、谷口理)の8組が登場し、ネタを披露しました。
舞台にはまず、MCの兵動、宇野ひろみ、あやつるぽん!が登場。過去4回の優勝者を振り返ります。実は、第2回優勝のミルクボーイをはじめ、『ひょど-1』王者はどんどん売れていくというジンクスが。そんな“侮れない”大会ですが、兵動は「今日は2組ほど“おじいさん”が混ざってる」と笑いを取っていました。
ネタ時間は3分。全コンビ終了後に、オフィシャル審査員の採点とQRコードを使った観客の投票の合計点によって優勝が決まります。そして、栄えある優勝者には、ABCラジオでの30分の冠特番に加え、牛肉のロースと赤身を詰め合わせた「大黒千牛 高級焼肉セット」計2キロがプレゼントされます。
個性的すぎる8組の戦い!
いよいよ1組目の出番です。くるくるコミックは。悪だくみする2人のやりとりを軽快な掛け合いで見せ、会場からも拍手。ネタのあとに荻野が「トップバッターということもあって……98点ですね」とひとボケすると、兵動も「楽しかった!」と評価しました。
独特のテンポでネタを展開する2組目のタチマチは結成2年。会場は徐々にその世界に引き込まれ、兵動も「おもしろかったね」とコメントします。安達は「緊張しました」とホッとした表情を見せました。
3組目の天才ピアニストは、ノリのいい掛け合いで盛り上げます。「形がすごいできてるやん」と、久しぶりに見たという兵動も絶賛のコメント。看護師あるある動画が絶好調という話からショートコントを披露すると、会場から拍手が起こりました。
キレのいいボケの連発を見せたのが、4組目のチェリー大作戦。エピソードトークでも盛り上げました。5組目は、兵動から“おじいさん”枠の指名をされたもうすぐ芸歴21年のヘッドライト。スベり芸とも言えるギャグで登場しますが、ネタではしっかり笑いをゲット。兵動も「底力見せてきましたね」と感心した様子です。町田が繰り出す和田への「ダメ出し」でも会場を沸かせました。
6組目のバッテリィズは、寺家の流暢なしゃべりと角のいきいきとした表情が魅力。ネタ終わりには「緊張しました」と、結成3年の初々しいところを見せました。7組目の丸亀じゃんごは、勢いのあるしゃべりで盛り上げます。「優勝してもおかしないくらいの実力」と兵動も太鼓判です。
大トリのフースーヤは、マシンガンのようにたたみ掛けてネタを連発。その勢いに会場も巻き込まれていきます。「テンポがすごくいい」とあやつるぽん!も絶賛していました。
すべてのネタが終了したところで、ゲストとして第2回の優勝者、ミルクボーイ(駒場孝、内海崇)が漫才を披露。安定感抜群のネタに会場は爆笑でした。いまの活躍について「ひょど-1のおかげ」と言う内海は、優勝した2019年のM-1の前にラジオの『兵動大樹のほわ〜っとエエ感じ。』に出演したことなどを振り返っていました。
「夢を見せてくれた」
いよいよ優勝コンビの発表です。かなりの接戦だったことが明かされたあと、名前を呼ばれたのは、なんとヘッドライトでした!
改めてステージに登場した和田は、「まさか呼ばれると思ってなかった」と“らしさ”たっぷりの受け答え。町田は「経歴に書かせてもらっていいですか?」と兵動に尋ねますが、兵動からは「喜びが足りない、昼飯行くときみたい」とツッコミが。それでも「慣れてないんです」とあくまで自然体の2人でした。
ベテラン漫才コンビの優勝に、兵動は「このキャリアで特番ができるという夢をヘッドライトが見せてくれた」とコメント。しかし、「今回の特番でスベったらひょど-1も(参加資格を芸歴)10年目までにする」とつけ加え、会場は笑いに包まれました。
今回の優勝により、ヘッドライトは2021年1月1日(金)の京都・よしもと祇園花月での出番も獲得!
是非ご期待くださいね。