吉本興業110周年を記念して、西川きよしを中心に人気芸人たちが集う夢の公演、その名も吉本興業110周年感謝祭『西川きよしのコツコツ全国ツアー』が、6月25日(土)の東京・有楽町よみうりホールを皮切りに全国8カ所(11公演)で開催されます。それに先立つ4月20日(水)に開かれた発表会見では、西川本人に加えて千鳥、ダイアンが出席。知られざる“西川きよし伝説”の数々が語られました。
『コツコツ全国ツアー』は、漫才・コントのネタ以外にも、ご当地の芸達者なオモシロ素人たちが参加する「集まれ!街の人気者」や、“きよし師匠にちょっと迷惑をかけられた”芸人たちによるエピソードトークなど、盛りだくさんの内容で全国に笑いを届けます。
どんな雨予報でも晴れる
吉本・東京本社の中庭で行われた会見には、陣内智則と、4月から吉本所属となったアナウンサー・久代萌美がMCとして登場。この日は雨の予報でしたが、“晴れ男”西川きよしの本領発揮で奇跡的に雨は降らず――これにMCの陣内が「どんな雨予報でも、きよし師匠が『晴れろ』と言ったら晴れる奇跡を僕らは何度も見てきた」と、さっそく“伝説”を語ります。
会見ではさらに、千鳥(ノブ、大悟)、ダイアン(ユースケ、津田篤宏)が登場し、そんな西川の“知られざる一面”を紹介します。まずは、ノブが経験したこんなエピソードから。
「おカネがない若手のとき、フグを食べに行こうと連れて行ってくれたんですけど、その後、さらに中華のフルコースを食べに行って……胃がバケモノなんです」
一方、ユースケは「僕らなんかペーペーなんですけど、劇場で会ったらいつも『漫才、面白いな』って声を掛けてくれるんです」と優しさあふれるエピソードを披露……と思いきや、「『単車のネタ、面白かった。またやってよ』って言われるんですけど、そんなネタ、ないんですよ」と思わぬオチで笑わせます。
“伝説”は、まだまだとまりません。
「焼肉屋に行ってしゃぶしゃぶを頼んだんです。しかも、師匠はしゃぶしゃぶ1枚も食べずに『ヘレンがな……』って泣き出した」(大悟)
「入院してたとき、お見舞いに来てくれたんです。脳の血管が切れそうになったっていう症状を話したら、僕の主治医を呼んで、『この子の病状を聞いてたら怖くなったからMRI撮ってください』ってMRIを撮って帰った」(ノブ)
人生は「感謝」と「反省」の繰り返し
質疑応答では、日々の健康法を尋ねられた西川が、手にマイクを持ったまま大きく回して体操を始め、陣内から「マイク使ってください」とツッコまれる一幕も。ノブがマイク係となったものの、今度はそのマイクに西川の手が当たって……と“奇跡”のような展開に一同大騒ぎです。
また、「ヘレンさんは公演にいらっしゃいますか?」という質問に対して、ヘレンの思い出話を語り出し、「師匠、来るか来ないかを答えてください」と陣内からツッコまれるなど、終始大爆笑の記者会見となりました。
最後に西川が、公演に向けた意気込みを力強く語りました。
「先だって占いの方に見てもらうと、西川さんはどんなところにお仕事に行っても、(横山)やすしさんはどこにでもついてきてますよと言われました。やすしさんから漫才に誘っていただいて、家内に後押ししてもらって。われわれコンビは何かと吉本興業に支えていただきました。家族的な会社で、厳しいこともありましたけど、それを乗り越えて、BSの局まで持つような会社になるとは夢にも思いませんでした。人生は、感謝と反省の繰り返しだと思います。これからも謙虚に頑張っていきたいと思います。昨今、不安な世の中ですが、1人でも笑顔が増えるようにみんなで力を合わせて頑張っていきたいと思います」
『コツコツ全国ツアー』の東京公演のチケットは、4月21日(木)から先行受付、4月30日(土)から一般発売がスタートします。