よしもと芸人たちの名作コントなどをアニメ化して発信するYouTubeチャンネル『エンタニメ』が、7月19日(火)にスタート! これを記念して、よしもとの人気コント師たちが集まった生配信トークライブ「芸人が語る!コントの可能性」が開催されました。彼らも驚いたアニメ動画の完成度とは!?
舞台ではできないことがアニメならできる
この日のトークライブに参加したのは、2016年のキングオブコント優勝のライス(関町知弘、田所仁)、準優勝のジャングルポケット(斉藤慎二、おたけ、太田博久)、そして昨年のTHE W王者のオダウエダ(小田結希、植田紫帆)の3組です。
「エンタニメ」は、よしもと芸人たちがこれまでに世に送り出してきたコントに加え、新たに書き下ろしたコントを、オリジナルのアニメキャラクターたちが演じる新しいタイプの動画コンテンツです。さらに、オリジナルコンテンツの企画・開発にも力を入れていくといいます。
全体の監修を務めるのは、アニメ映画「漁港の肉子ちゃん」(2021年)をはじめ、「海獣の子供」(2019年)や「ドラえもん のび太の恐竜2006」(2006年)などのアニメ作品を監督し、国内外の映画祭で数々の賞を受賞した渡辺歩氏。今回のトークライブに寄せたビデオメッセージでこう語りました。
「単純に芸人さんのネタをアニメにするのではなく、話芸というものを改めて絵で表現する。そういった見方をしていただくと、よりこのコンテンツの魅力が伝わると思っています」
第1弾はしずるのあの“恋愛ネタ”
そこで全員で、さっそく「エンタニメ」のアニメ動画第1弾の3本を見ることに。
まずは、男女が織りなす“イザコザ”恋愛ネタをアニメにしたコント「イザちゃんコザちゃん」シリーズ(毎週土曜20:00更新)から、しずるのコント「清美と川口先生」(しずる・村上純作)を元ネタにした「鈍感な先生に踊らされるギャル」。
鑑賞後、斉藤が「思ったよりレベル高いじゃん!」と上から目線で笑わせる一方、出演者それぞれが「(コントとは)ぜんぜん違う」「アニメだからできる表現」などと絶賛しました。
さらに、動物たちの目線から見た“人間あるある”をアニメ化した「にんげんかんさつ」シリーズ(毎週火曜20:00更新)から、エルフ・荒川作の「子どもが生まれて推しが変わったギャル」編。そして、大阪のおばちゃん3人組によるタイムトラベラーコメディー「大阪のおばちゃんで歴史が動いた!知らんけど…」(毎週木曜20:00更新)を視聴しました。
切り抜きチャンネルで儲けたい!?
オリジナリティあふれる3本を見終わったところで、一同、改めてその完成度の高さに驚いた様子。
「見るだけで楽しかったし、可能性を感じました」(田所)
「好きな先輩方と、好きなアニメ、好きなコントの話ができて、吉本っていい会社だなと思いました」(小田)
「プレイヤーとして声優側にも出てみたい」(関町)
「チャンネル登録する」(おたけ)
特に、オダウエダの独特な世界観はアニメに打ってつけなだけに、植田は「(自分たちの)ネタの後半で急に海に行ったり、マグマに飛び込んだりする。舞台では再現できないけど、アニメならできますよね」と期待を寄せます。
一方、斉藤が「はっきり言うと、嫉妬した自分がいました。こんな可能性があるとは……。自分では思い浮かばなかったこと」と語ると、太田が「(斉藤は)あまりクリエイトに何かを生み出すタイプではないだろ。いちばんアクターだから!」とツッコミ。そんな太田は「本当に楽しくて。冷静になったときに、オレ、こういうことしたくてこの世界に入ってきたんだなと思った」と壮大な夢を告白して笑いを誘いました。
また、植田はこんな野望も。
「(アニメは)すっごいクオリティが高かったので、若手のなかから『エンタニメ』で売れる人がいると思う。私たちがいち早く『エンタニメ』の切り抜きチャンネルを作って稼ぎたい」
一方、「アニメになりやすそうな芸人やキャラは?」という質問には、はんにゃ、ZAZY、ロバート・秋山竜次らの名前が次々と上がります。なかでもインポッシブルについては、田所が「ずっとアニメにしてくれないかな、と思っていたんですよ。(2人の)コントをアニメ化してほしい!」と切望。太田も、彼らのネタは“映える”と同調し、定番ネタの「でっかい昆虫と戦おう」シリーズもアニメなら再現が可能になるのでは……などと、それぞれイメージを膨らませていきました。
YouTubeチャンネル『エンタニメ』は今後も随時、配信予定。また、今回の生配信トークイベントもアーカイブ配信中です。
『エンタニメ』のYouTubeチャンネルはこちらから。