グローバルボーイズグループ・JO1の、デビュー後初となる全国アリーナツアーの最終公演が10月23日(日)に東京・有明アリーナで開催されました。生バンドの迫力ある演奏にのせて、発売されたばかりの6TH SINGLE『MIDNIGHT SUN』の収録曲「SuperCali」(スパカリ)など28曲を全力でパフォーマンスし、4階席までぎっしりと埋め尽くしたJAM(JO1ファンの呼称)を魅了。サプライズでリーダー・與那城奨の誕生日のお祝いもあり、最後まで笑顔と涙で駆け抜けました。
河野が煽る「おまえら盛り上がれるのか!?」
9月3日(土)に愛知から始まった『2022 JO1 1ST ARENA LIVE TOUR ‘KIZUNA’』は、大阪、神奈川、福岡と4都市をまわり大盛況。その最後公演のステージが、いよいよ始まります。
オープニング映像は、メンバーが集まってステージに向かう後ろ姿。すると大きな爆発音とともに幕が落とされ、11人がステージに登場! 「Move The Soul」からスタートし、ツアータイトルになっている2ND ALBUM『KIZUNA』の収録曲を中心に5曲を連続でパフォーマンスしました。
リーダー・與那城奨の「盛り上がってますか!」の声に、早くも興奮の渦に包まれたJAMたちはLIGHT STICKを元気よく振って応えます。
最初の挨拶では、木全翔也がマイクを外し、広い客席に向かって地声で「こんにちは!」と届けるとJAMたちも大喜び。豆原一成は「‘KIZUNA’ツアー、オーラス、キター!」と絶叫し、気合を爆発させました。
佐藤景瑚は「昨日、僕の夢に出てきましたか? 勝手に出てくるのやめてください。今日は出てきますか? この後待っています」と笑いを交えた“らしい”呼びかけでJAMたちをときめかせます。河野純喜はカメラで顔を抜かれると、さっそく芝居モードに入り、「おまえらさぁ、今日オーラスだって言ってるじゃないかよ! 盛り上がれるのか? 拍手が小さいよ」と鬼コーチのような口調で会場を煽りました。
ユニットに分かれて曲披露
その後は、ユニットに分かれて曲を披露。川尻蓮と鶴房汐恩、與那城奨は「RUNNING」をしっとりと、大平祥生、川西拓実、木全翔也、河野純喜は「Get Inside Me」を伸びやかに、最後は金城碧海、佐藤景瑚、白岩瑠姫、豆原一成が「KungChiKiTa」をダイナミックに歌い上げました。
そして川尻、鶴房、與那城がトークを始めると、川尻は與那城に「(声が)裏返ってたよね」と、高音パートでの声を指摘。與那城が「このたびは申し訳ございませんでした」と謝罪すると、会場から笑いと拍手が。その後もイジられ倒したリーダー・與那城でした。
続いて、「僕たちが歩くと、そこにはいつも絆がありました。聴いてください」という木全の曲振りで、メンバーたちが横並びで椅子に腰かけて「Be With You」をしっとりと。さらに中央のステージでは11人がメリーゴーランドのように回りながら、JAM一人ひとりの顔をゆっくり見渡すように「ZERO」を歌い上げました。
佐藤に歓声「あの曲やっちゃっていいですか?」
会場のボルテージがぐんぐんと上がるなか、河野が「いい流れのなか、あのスピードがある曲を……」と言いかけると、佐藤から「気分的にちょっと違うんだな」と待ったがかかります。さらに、エアインカムでスタッフに「あの曲やっちゃっていいですか?」と確認すると、ジャケットの胸ポケットを探る佐藤。そしてスッとバラを一輪取り出すと、会場のJAMたちは佐藤が望んだ曲を察した様子。
そこから「Rose」「Speed of Light」「OH-EH-OH」「GrandMaster」と、会場は最高の盛り上がりを見せました。
「次はもっとでかい所で」と誓い
最後は、メンバーたちの絆をたっぷり魅せるハグダンスが盛り込まれた「REAL」で締めくくり、ライブは終了。ツアーファイナルということもあって、メンバーたちからJAMへさまざまな想いを込めたメッセージが贈られました。
「今日が最後という実感がまったくなく突っ走ってきたんですけど、本当に早かったなと。皆に元気や勇気を伝えるためにステージに立っているんですが、(逆に)たくさんもらって、明日からの活力になるなと思っています」(豆原)
「ようやく地方のJAMの皆さんに会いに行けて、こんなに大きな会場で会えて、すべてJAMのおかげだと思っています。皆さんと離れるのは寂しいですけど、次はもっとでかいところでやってやるぞという気持ちがオープニングからメラメラと燃えています」(大平)
涙もろい川尻は、この日もやはり涙がこらえらません。
「楽しかったです。幸せです。僕らはオーディション番組出身なんですよ。視聴者の皆さんが投票してくれてデビューできた11人で、オーディションに出るまでは何もなかった。そんな何もなかった僕に幸せや素敵な時間をくれて本当にありがとうございます。今日、お母さんが来ていまして、福岡公演に来てくれた時もちょうど泣いちゃって、今日も泣いちゃって、毎回泣いていると思われるのは嫌だなと思いました(笑)。最後に心から愛してます。また絶対に会いましょう」
金城も川尻の涙に感極まった様子。
「(活動休止から復帰してすぐくらいに)『未完成』の試写会に行ったんですよ。そのときにやっぱりこのメンバーじゃないとダメだと思ったし、抱えて悩んでいたことを皆に相談したり、頼ればよかったと後悔したと同時に、皆が歌う『飛べるから』を聞いて涙が止まらなくて。僕たちはいろいろな人に愛されていると思って、その人たちの期待を超えるように頑張っていけたらと心に誓いました。いつもJAMがいてくれるからこそJO1だし、金城碧海なのかなと思います」
最後のサプライズにまた感涙
メンバーたちの挨拶は、さらに続きます。
「ここまで楽しんでくださった皆さん、ありがとうございます。9月3日から1カ月と20日、ラスト来るんかなと思っていたけど、来ちゃいましたね。JAMの人たちが笑顔だと、僕たちも幸せになります。今日は僕のおばあちゃん、ばあばが来ています。ばあばが若いころ、歌手になるのが夢だったという話を昔から聞いていて、代わりにはならないけど、小さい時から見守ってくれていたばあばに僕がステージに立っている姿を目に焼き付けられたらうれしいです。僕が言いたいのは、(地声で)JAM大好き―!」(鶴房)
「いろんな景色、いろんな所に行けましたし、JAMとJO1の思い出が増えました。楽しかったですか? 満足していますか? 満足していなかったら一緒に帰ろうかなと思ったんですけど、満足しているみたいなので今日はなしということで(笑)。それでも行きたい人は先着5名まで一緒に帰るので待っていてください」(白岩)
「(地声で)今日、楽しかったですか? 僕たちも楽しかったし幸せでした。約2カ月近くの初めての長いツアーでしたが、いろんな思い出がJAMともメンバーとも増えたし、いい経験がたくさんできました。明日から楽しみにしていたツアーがなくなって、しんどいなってなっちゃうかもしれませんが、僕たちがいるので安心してください。JO1はいつでもJAMを支えます」(木全)
「すごく楽しかったです、幸せでした。最高でしたよ。もうすぐハロウィンですよね。クリスマス、正月、夏が来て、ずっと一緒ですよね。僕ももう24歳ですよ。いままで年を取ることを何とも思っていなかったというか、嫌でしたけど、最近は楽しくなってきて、来年何があるかなとか考えるようになって。来年25歳、もっとライブができたらいいなと思っているんですよ。30歳になっても、40歳になっても一緒にいてください。ずっと楽しいことを一緒にしましょう」(佐藤)
「楽しかったですか? それがいちばん嬉しいです。今日が最後なんですけど、皆さんの前に立って歌ったり、踊ったり、話したりできるのは、いつも応援してくださっている皆さんのおかげだと思っています。また、こうして皆さんの前にカッコいい姿で立てるように音楽制作たくさん頑張ります。なにか僕もできたらいいなと思っています。期待していてください」(川西)
「僕たちJO1はJAMの皆さんの反応を間近で見られるのが嬉しくて、もっと大きなステージでたくさんのJAMの方たちに僕たちの姿を見てほしいです。JAMの皆さんの反応を近くで見られると、満たされるというか、支え合っているなと感じます。JAMがあってこそのJO1ですし、僕たちもJAMのためにいろんなことをやっていきたいと思っています。見守り続けてください」(與那城)
そして最後は河野。「こいつらダメダメ人間でした。僕はダメじゃなかったんですけど」と語り出し、また、いつものおふざけモードかと誰もが思っていたところが……。
「むかしから歌うことが大好きでした。すれ違う人とかにも自分の歌、聞かせたり……」と声を詰まらせると、会場は一気に感動的な空気に。與那城は「けっこうもらい泣きしちゃうからさ、こっちも」と涙を見せ、客席にはハンカチで目元を抑えるJAMの姿も。しかし、河野が「ううっ」と嗚咽交じりに泣き始めると、再び温かな笑いに包まれました。
「この夢が実って本当によかったなと思います。まだ夢の途中なので、もっと高いところを目指して頑張り続けたいです」と自分の思いをまじめに語った後で、「じつは今日、お父さんとお母さん……来てないです」としっかり落とした河野。最後は「メンバーもJAMの皆さんも本当にありがとう。愛してます」と笑顔で呼びかけました。
最後にはサプライズで、10月25日(火)に27歳を迎える與那城のバースデーをお祝いしました。與那城は、メンバーと大勢のJAMに囲まれて、珍しく感涙にむせびました。そして、この日はダブルアンコールにも応え、「君のまま」を歌い上げました。
5都市で約11万人を動員した、JO1初の全国アリーナツアー。メンバーたちは大きな会場の隅々までいつまでも名残惜しそうに手を振り続けながら、その幕を閉じました。
JO1公式サイトはこちらから。