人気双子漫才師のDr.ハインリッヒ(幸、彩)のネタをベースにオリジナルのデジタル絵本を作るイベント「中村真鈴×Dr.ハインリッヒ ワークショップ デジタル絵本を作ろう!」が、10月25日(火)に大阪市西区の府立江之子島文化芸術創造センター(enoco)で開かれました。デジタル絵本博士の中村真鈴とDr.ハインリッヒが、参加者のイラストや声を使ったデジタル絵本を制作するというもので、事前に販売されたチケットは完売。参加者たちは大いに楽しみながら、個性的な作品を作っていきました。
デジタル絵本とは、タブレットやスマートフォンなどで楽しめる動きや音のある絵本のことです。今回は、2021年の京都国際映画祭でもコラボ経験がある3人が、Dr.ハインリッヒのネタ「オールウェイズトゥギャザー」の世界観をベースに、参加者たちの作品に幸と彩の声をミックスしたオリジナルのデジタル絵本を制作しました。
参加者それぞれの“ここ”を作品に
参加者がそろったところで、まずは3人が挨拶します。
「まず、なぜ来ていただいたのか? 告知がアンニュイだったでしょ?」
彩が参加者を笑わせると、1年前に3人でやったオンライン企画「ポエジャン瓶をつくろう」を振り返り、実際の作品も披露しました。
続いて、今回のベースとなるDr.ハインリッヒの「オールウェイズトゥギャザー」のネタ動画を全員で鑑賞します。彩の傍ら、左手で抱えたあたりの空間である“ここ”を巡って始まるやりとりが、行きつ戻りつ、転がり続けていく爆笑ネタです。
今回は、参加者にとっての“ここ”の中身を作ってもらい、Dr.ハインリッヒの2人の画像にはめ込み、さらに彩と幸の声を録音してデジタル絵本にします。ここからが、ワークショップのスタートです。
「オールウェイズトゥギャザー」のネタ動画はこちらから。
幸&彩の“ここ”画像を中村が撮影
参加者たちの机の上には、色鉛筆やのり、ハサミ。さらに会場前方に用意されたさまざまな模様の紙やたくさんのマーカー、絵の具、カラフルなマスキングテープなどを使って、参加者たちは思い思いに自分なりの“ここ”を表現していきます。
参加者たちが作業に入ると、中村は幸と彩の撮影を開始。“ここ”の位置や顔、体の向きなどを変え、タブレットで撮影しては確認、という作業を何度も繰り返して、最適な“ここ”を探し出していく中村、幸、彩の3人。腕の位置、髪の毛の具合、立ち位置なども細かくチェックして、しっかりと時間をかけ、ベストショットを選び出していました。
撮影が終わると、中村は画像の処理、幸と彩は参加者の作業を見て回ったり、会場の様子を撮影したり……かと思うと、2人そろって折り紙を始めます。幸は金色のツルを、彩はピンク、そしてパープルでもツルを完成させました。
個性的な“ここ”のデジタル絵本が完成!
そうするうちに次々と参加者たちの“ここ”も完成。中村がそれぞれの“ここ”を撮影し、その名称を読む幸と彩の声を録音していきます。参加者たちが考えた個性的な名前に、2人が思わず笑ってしまうシーンも。
参加者全員の“ここ”を撮影、名前の録音が完了すると、ラストは制作したデジタル絵本を全員で見ることに。前方のモニターに1人ひとりの作品が出てくるたびに、会場からは拍手が起こります。ます。そして、完成したデジタル絵本は後日、希望者へデータとして届けられるとのアナウンスも。
「素敵なものをありがとうございます」と彩が感謝すると、最後は幸と彩が折ったサイン入りツルの争奪じゃんけん大会へ。こうして、大いに盛り上がったワークショップは無事に終了となりました。