大阪の秋の風物詩「御堂筋ランウェイ」が11月3日(木・祝)、新型コロナ禍による中止期間を経て3年ぶりに開催されました。晴天に恵まれたこの日、4年ぶりの登場となるダウンタウン(松本人志、浜田雅功)をはじめ、コブクロのライブやユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)のキャラクターが参加したスペシャルパフォーマンスなど、大阪の魅力がたっぷり詰まった一大イベントに、沿道に集まった約30万人が熱狂しました。
松本「浜田と違って大阪大好きなんで!」
御堂筋ランウェイは、大阪のメインストリート・御堂筋からエンターテインメント、スポーツ、パフォーマンスなどを通して大阪の魅力を発信しようと2015年にスタート。ダウンタウンの2人は、2025年の大阪・関西万博アンバサダーとして「スペシャルランウェイ」に登場しました。
ダウンタウンの2人がフロートに乗って姿を見せると、沿道からこの日いちばんの大きな拍手が起こります。フロートは、吉村洋文大阪府知事、松井一郎大阪市長らが待つメインステージへ。ステージ上にいるMCの今田耕司を見つけた浜田が「今田やんか!」と声を掛けると、今田は「名前は呼ばんでいいんです」とツッコみつつ、「すごいでしょ!」と呼びかけていました。
一方の松本は「すごい写真撮られてますよ、肖像権の侵害だらけですよ」とひとボケしながら、沿道に集まった人たちに「天気がよくてよかったです。ダウンタウンです〜」と手を振ります。
ゆっくりと進むフロートに、「今田、長いな!」としびれを切らす浜田ですが、これに「浜田と違って大阪大好きなんで! それを浜田がわかってくれない」とカブせる松本。最終的にメインステージ前でフロートが止まり、この先は歩いていくことが伝えられると、2人は「ここまで来たんやったらこのまま(フロートで)行こう」とボヤきつつ、ステージに向かいました。
前回万博でペンキを塗った父を継いで…
ステージ上で、まずは4年ぶりの再会を喜ぶ吉村知事、松井市長とダウンタウン。「万博のアンバサダーであること、覚えてくれてはりますかね?」と確認する松井市長に、松本は「もちろん、もちろん! ノリノリで来てますよ! 浜田はイヤイヤですけど」とさっそく笑わせます。
万博開催が決まったのは、ダインタウンが前回ランウェイに参加した2018年。「浜田さんはそれ以降4年間、音沙汰なしで……」と指摘する松井市長に、浜田が「ちゃうやん!」と頭をはたくと、そのはずみで市長のメガネがズレるというハプニングもありました。
一方、吉村知事は、「(来年)4月ごろからそろそろパビリオンを造り出すところなんですが、大阪パビリオンのペンキを塗ってもらえませんか?」と浜田にオファーします。実は前回、1970年の大阪万博開催の際、塗装の仕事をしていた浜田の父親がパビリオンのペンキを塗ったそうで、吉村知事が「息子の浜田さんもぜひ2025年でパビリオンを」とアピールすると、浜田は「そらもう時間が許すならば!」と快諾していました。
コブクロのライブパフォーマンスも
この日はほかに、ダウンタウンと同じく万博アンバサダーを務める「コブクロ」が、オフィシャルテーマソング「この地球(ほし)の続きを」をダンスパフォーマンスとともに披露したり、陸上短距離や競歩の五輪選手らのデモンストレーションがあったりと盛りだくさんの内容。
コブクロの小渕健太郎は、アンバサダーとしての取り組みについてこう話しました。
「僕らはストリート出身で、(前回の万博)当時から大阪の路上にはエンターテインメントがたくさんありました。これからもエンタメの町を盛り上げていきたい」
グランドフィナーレでは、松井市長がこう語って締めくくりました。
「御堂筋ランウェイは2015年からスタートし、毎年、楽しんでいただいています。このたび3年ぶりの開催、そして4年ぶりにダウンタウンも参加してくれました。コブクロは大阪のストリートからスタートし、テーマソングを作ってくれました。これからの大阪には夢がある。これも皆さんのおかげです。皆さんと一緒に2025年は、皆さんの夢を叶える万博にしたいのでぜひ協力をお願いします」