どーも! 芸人ライターのブロードキャスト!!・吉村憲二です! せんきゅっそ!
間寛平師匠が毎年、開催している「寛平アメマナイトマラソンin沼津2023」が3月25日(土)に静岡県沼津市で開催されます。今年で3回目となるこの大会は、沼津中央公園をスタートして沼津の夜景を堪能しながら走るマラソン大会として多くの方にご参加いただいています。
しかし、走るだけのマラソン大会と思っていたら大間違い。お笑いあり、グルメあり、そして、とにかく沼津を元気に活性化したいという強い思いがそこにあるんです。寛平師匠に話を聞くと、沼津への熱い思いに僕も感動! なによりお笑い芸人としてこうありたいという芸人像にたっぷり魅せられたので、その感動をそのままお届けいたします!
いきますよ~、沼津サイコー!
きっかけはタクシー運転手さんとの会話
今回、「寛平アメマナイトマラソンin沼津2023」について寛平師匠に聞くと、それはもう膨大な量の魅力が詰まっていました。まとめると5つあったので、“駅伝”になぞらえてご紹介します!
【第1走者】豪華すぎるゲスト
ロンドンブーツ1号2号・田村亮、ロバート・山本博、トータルテンボス、レイザーラモン、銀シャリ、スリムクラブ、バンビーノら錚々たる面子が勢揃い! 寛平師匠が「めちゃくちゃ来るやん!」と驚くほどで、これで盛り上がらないわけがない!
【第2走者】お笑いと地元の融合ステージ
お笑いステージのほかに、地元の飛龍高校の和太鼓、加藤学園高校の応援団、沼津中央高校の吹奏楽やダンス、沼津商業高校の吹奏楽、そして「モチつき」もその道のプロである「めでたや」さんが参戦! そこにヨネダ2000がお馴染みのネタで絡む! 寛平師匠は「あと(長男でミュージシャンの)慎太郎に歌で盛り上げてくれ言うてんねん!」と言っており、こんなステージはほかにない!
【第3走者】ここにしかない夜景コース
寛平師匠は「自分で行ってな、自然や夜景が楽しめるコースを作ったんや。香貫山からの夕景、キレイやでぇ!」と太鼓判。沼津港や狩野川、大型展望水門「びゅうお」のライトアップなど、ただ走るだけじゃなく、見て感じて楽しめるコースとなっていて、聞いているだけで走りたくなります。
【第4走者】究極オリジナルグルメ
なんと言っても、寛平師匠が沼津の人気海鮮料理店「山正」さんとコラボして、1年かけて作った「ぬまづうどん」が絶品。師匠が、自信満々にこう語ってくれました。
「揚げとあさりとわかめが入ったぬまづうどんを食べた後に出汁が残るやん。そこにゴハン入れて、(地元企業と沼津よしもとがコラボした)『深海魚ふりかけ』を入れて食べたら、コレがいけんねん!」
キッチンカーもキャンセル待ちが出るほどにズラリと並び、たくさんの沼津グルメが参加者の舌を唸らせます!
【第5走者】始まった経緯は「たまたま」
そもそも沼津でマラソンが始まった経緯を聞くと、寛平師匠がこう教えてくれました。
「タクシーに乗ったときな、運転手さんが、百貨店が7つくらいあったのが1つもなくなって“沼津、大変や~”って言うててん。それで、マラソンを走って、泊まってもらって、次の日に沼津港に行って美味しいもん食べてもらってとか、ええなぁと思って」
その目線のずっと先は、いまよりもっと多くの人で賑わっている沼津を見据えていて、それがもう本当にカッコ良すぎました。そんな思いから始まった寛平アメマナイトマラソン、大成功するしかないですよね?
マラソンを始めたのはギャラが倍になるから!?
寛平師匠にマラソンを始めた経緯を聞くと、真剣な顔でこう答えてくれました。
「瀬古(利彦)選手とデッドヒートしてる夢みたんや」
笑わせようとしてますよね? 実際、笑いました。でも、師匠は至って真剣に話を続けます。
「池乃めだかちゃんにな、ヘンな夢見てなぁって言うたら、いっぺん走ってみたら?って。次の日、家で5キロ走ってみたら走れるやん。10キロも」
もう、スタートからマラソンの才能があるのが見て取れます。続けて師匠は、こう話します。
「当時な、吉本興業で俺、ヤンチャすぎて『横山やすしの次ぐらいにあかん』と。そんなとき、ダウンタウンとか俺も出ていた『今夜はねむれナイト』(関西テレビ)という番組で吉本の社員に“30キロを3時間切ったら、ギャラ倍にしたるわ”って言われて」
いかにも当時の吉本らしくて面白い。さらに寛平師匠が続けます。
「本番では、17キロくらいまでアメマー!って言うて、ふざけてたんや。ところが、折り返し地点で、このペースは間に合わないと言われて、こりゃあかんとカメラマンを無視してバァーってぶっ飛ばして、2時間24分で走ってん」
これが本当の「芸人さん」と言うやつか。本当にあった出来事が、マンガのように面白い。走る才能が師匠をマラソンの道へ導いていったようで、ワクワクしながら話を聞かせてもらいました。
「俺もうな、マラソン選手やねん」
師匠は、さらなるエピソードを話してくれました。
「次にホノルルマラソンで4時間切ったら、またギャラ倍にしてやると。しかも、練習されたらあかんからって、(本番の)1週間前に言ってきてん。坂田利夫、前田五郎、(西川)きよし兄やん、みんな応援してくれてて。いざ本番、走っていたら(元マラソン世界最高記録保持者で)別府マラソン4連覇の寺沢徹選手が声かけてきてな。“俺が指示を出すからついてこい”って。苦しいけどケツついてって、結果は3時間13分や」
もともとの生まれ持った馬力が違うんだなと確信しました。その後、「スパルタスロン」というアテネからスパルタまで約246キロもの距離を走破するウルトラマラソンの大会にも挑戦。このとき、なんと明石家さんまさんがわざわざ現地に応援に来てくれたそうで、これが大きなターニングポイントになったといいます。
「仕事あらへんときに、さんまちゃんが新番組の『痛快!明石家電視台』(のレギュラー)に入れてくれて。その番組スタッフさんとの話から、さんまちゃんに『ギリシャ一緒に行ってくれへんか?』と言うたら、行くと言ってくれてな」
師匠の人柄でさんまさんも快諾。めちゃくちゃ忙しいなか、10日ほど都合をつけて現地に来てくれたそうです。ところが――。
「いざスタートして、調子よく進んで。もうこの先、ゴールに向かうだけのところまで来て、あと5キロでさんまちゃんが待ってる。でも、足のぜんぶに豆できてん。地面に着くだけで痛いねん。ここで走られへんくなって、リタイヤしたんや。で、これを正月番組で流したらムッチャクチャ視聴率を取って、それでCMが7本くらいばばばばって決まって。そこからや、24時間テレビに(名物の)マラソンができたのよ」
マラソン=間寛平師匠のイメージができあがっていくさまを、ありありと話してくれました。まるで歴史上の人物のお話を聞いてるようで、ゾクゾクが止まりません。これがあって、いまの寛平師匠、そして沼津のマラソンに繋がるんだというお話で、本当に良い話を聞けました。そして、寛平師匠は最後にボソッとこう言いました。
「俺もうな、マラソン選手やねん」
こんな面白いマラソン選手いません。最高です。
寛平アメマナイトマラソンで「100点」とります!!
師匠の話を聞いて、改めて『寛平アメマナイトマラソンin沼津2023』の魅力を再確認できました。最後に師匠がこんな提案をしました。
「吉村くん、君も走ってそれをまた記事に書いてくれたらええやん。走る前の記事と走った後の記事、来年に繋がるように盛り上げてーや」
なんとわたくし吉村、走る事になりました! 自分でも驚きですが、初めての人もちょっとずつ距離を伸ばしていけば大丈夫、というアドバイスまでいただきました。やるからには目一杯走りたい――こんなにいいマラソン大会は唯一無二だと思うから。
もうひとつ、マラソン大会には、マラソン情報のポータルサイトでユーザーが評価する「点数」がついてるのを知っていますか?
師匠が「加賀温泉郷寛平ナイトマラソンは85点でスゴいねん」と教えてくれました。そして、こう力を込めます。
「この沼津のは、100点にせなあかん思てんねん。これは、そんな思いでやってる」
さらに「100点に近いくらいみんなが盛り上げてくれて感謝してる」とも……鳥肌もんです。
師匠は最後にちょっとおどけて、こう言いました。
「吉村が走って、記事書いて、それで客減ったら、ごめん来年はお断りで」
全身全霊で走って盛り上げて記事書きます! 皆さん、3月25日(土)は必ず沼津に集合! みんなで100点満点にしよう!
「寛平アメマナイトマラソン in 沼津 2023」概要
【開催日時】
2023年3月25日(土) ※雨天決行
【コース】
①5kmコース(11:00スタート予定)*狩野川コース
②10kmコース(17:00スタート予定)*狩野川・千本浜コース
③25kmコース(17:00スタート予定)*狩野川・千本浜・香貫山コース
【エントリー】
2023年3月5日(日)まで受付中
公式サイトはこちらから。