エンタテインメント業界の「コンテンツ制作・プロデュース」を担う即戦力を育てる吉本興業の養成学校「よしもとクリエイティブアカデミー(YCA)」の卒業公演ライブ『やわらかみ ~世界イチ角が立たないネタとコーナーライブ~』が、3月18日(土)に東京・浅草で開催されました。もう中学生、ジョイマン、ぼる塾ら“やわらか系”芸人が集まり、コラボネタや企画コーナーで盛り上がりました。
このライブは、YCAライブプロデューサーコースの卒業制作として実施されたもので、構成作家のたぐちプラスさんを講師に、生徒たちが企画・制作、キャスティング、プロモーション、運営を担いました。
YCAからは、プロデューサー、タレントマネージャー、企画プランナー、構成作家、映像脚本家、舞台脚本家、番組ディレクター、ライブプロデューサーなど幅広いジャンルのクリエイターが巣立っていきます。
やわらかい芸人たちのネタ&企画コーナー
今回の卒業公演のコンセプトは、吉本のどこか“やわらかみ”を感じさせる芸人たちが集まってライブを開催する、というもの。なかなか見られない出演者によるスペシャルコラボネタも用意されています。
ネタコーナーでは、MCの佐久間一行を筆頭に、もう中学生、ジョイマン(池谷和志、高木晋哉)、コマンダンテ(安田邦祐、石井輝明)、やさしいズ、大自然(しんちゃん、ロジャー)、ぼる塾(あんり、きりやはるか、田辺智加)、ぺんとはうす(ヤマト、世良光治)らが“やわらかみ”のあるネタを披露します。
お楽しみのコラボネタでは、ジョイマンのネタがベースに! “やわらかみがほしい”という池谷のもとに、高木がやってくる……という流れから、まずは白シャツに黒パンツという高木の格好をした石井が登場し、困惑しつつ慣れないラップ&ダンスを披露します。続いて現れたのは、同じく高木のような格好をした田辺です。独特のラップを駆使して、会場は大笑い。
そして最後はもう中学生。池谷が「いちばんのモンスターがやって来た!」と肩を落とすと、その懸念通り、「生姜、養命酒、ストレッチ~♪」と韻も踏んでいないナゾのやわらかラップを連呼しました。
企画コーナーも大盛り上がり。不倫問題や政治に関する“かたいニュース”をコメンテーターに扮した芸人たちが独自のコメントでやわらかく昇華する「やわらかみニュース」、さらには、回答者とヒントを出すチームに分かれて、「かたい言葉」をやわらかい言葉にしてヒントを出し、回答者がもとになった「かたい言葉」を導き出す「やわらか連想ゲーム」などが行われました。
「連想ゲーム」では、なかなか答えが出ないはるかに対して、あんりらが答えを導き出す一幕もあって、“優しくもやわらかい”空間に包まれました。
1年間学んだことを卒業公演に!
イベント終了後、リーダーとして公演を率いた「YCA」の東原爽太さんに話を聞きました。
――公演を終えて、いまのお気持ちを聞かせてください。
時間が押してしまったのが反省点ではありますが、芸人さんに面白くしていただき、いいライブになったので、感動すら覚えています。
――学校で学んだことは活かせましたか?
「芸人さんとしっかりコミュニケーションを取る」というのは、1年間、課題でやってきたことでした。告知動画を撮りに行かせていただいたときも、芸人のみなさんに「こういう趣旨でお願いします」としっかり伝えることができました。
――良かった点は?
「私のためのライブだ」と思ってくださるようなライブづくりを意識したので、その成果がちゃんと出てよかったなと思います。
――「YCA」での思い出深い授業は?
今回の公演と学祭公演の制作の講師だったたぐちプラスさんの授業では、台本の書き方やどんなコーナーが笑いを生みやすいかなど、企画を行う上でのポイントを基礎から実践を通じて丁寧に教えていただきました。
また、 男性ブランコさんのライブで演出などもされているワクサカソウヘイさんが、「面白さを優先すること」と「おカネを稼ぐこと」の両方が大事だ、と教えてくださったのは印象に残っています。あとは、実践系の企画ライブ、学祭や公演など、生徒みんなでコミュニケーションをとって、ひとつのものを作る授業はとても勉強になりました。
――「YCA」入学を考えている人たちにメッセージをお願いします。
「夢がなきゃいけない」とか、「意識高くやらなきゃいけない」とか思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、僕はいま無職でなんとなく「YCAでも入るか」と思って入学した身なんです。芸人さんと一緒になにか作るのは本当に楽しいので、とりあえず入ってみてもいいんじゃないかなと思います。
YCA東京校の卒業制作は、今回のライブと同日に開かれたライブプロデューサーコースの公演「ネタ尺争奪戦~1秒でも長くネタを披露せよ~」のほか、エンタメプロデューサーコースは配信限定ライブ3公演を上演(3月11日)、映像クリエイターコースは“伝説のテレビマン”小松純也さん監修の「観た人に面白いと思ってもらえる10分動画」制作、構成作家コースでは「NSC28期生大ライブ密着ドキュメント」の動画制作がされました。
なお、2022年度YCA生から14名が吉本興業グループでの採用が内定(2023/3/31時点)しています。
YCAでは2023年度生徒募集を4月30日まで延長しているのでぜひチェックしてみてください!
詳細はこちらから。
【よしもとアカデミー】
昨年40周年を迎えた国内最大級のお笑い養成所「NSC(吉本総合芸能学院)」、クリエイター・プロデューサー・構成作家などエンタメスタッフを育成する「YCA(よしもとクリエイティブアカデミー)」、歌唱・パフォーマンス・演技、幅広くエンタテインメントを学ぶ「YPA(よしもとパフォーミングアカデミー)」、エンタメ×デジタルの幅広い知識と実践スキルを身に付ける「YDA(よしもとデジタルエンタテインメントアカデミー)」の4校に加え、これらのカリキュラムを学びながら高等学校卒業の資格もとれる「吉本興業高等学院」で構成されています。