10月15日(木)~18日(日)まで開催中の京都国際映画祭。今年はオンラインでの開催となりました!
FANYマガジンでは、公開映画にまつわる、芸人ライターコラムをお届けしています。
今回は芸人ライター・すずらんのシゲによる『船長さんのかわいい奥さん』の映画談義をお楽しみください!
当たり前じゃない、限られた夫婦生活
瀬戸内の海、ゆっくりと流れる時間、どこにでもいる奥さん、貼り絵。
どうも! すずらん・シゲです!
まず最初に僕の目に飛び込んできて印象が強かったのが上の映像です。
ザ・洋画のようなド派手な演出や事件、ハラハラ感や難解な謎解きなんかじゃなく、どこにでもいる夫婦の、どこにでもある夫婦の悩みや葛藤。
ただ少し違うのは夫が船員で3ヶ月に1回しか帰って来ないというところです。
次の出航までの1ヶ月、2人は限られた時間を時にはすれ違い時には通じ合い、過ごしていきます。
普通の生活の中で進み出す淡くて優しくてちょっぴり切ない夫婦生活のお話です。
全国の旦那さん、この映画勉強になりますよ……
この映画を観て思ったのがリアルな日常。たまに「ドキュメンタリーだっけ?」と錯覚するほどです。
僕がこの映画で心に残っているシーンは……あまり書くとネタバレになるんで詳しくは書けませんが、夫婦生活で男が絶対1度はやらかして、奥さんをイライラさせたことがある行為や発言。
妙にリアルで男性諸君はドキッとするかもしれない笑。
既婚男性は気をつけて、未婚男性はしないように、と実は張元監督からのメッセージが込められているんじゃないかと、いや込められている!と勝手に思ってます。
本当のLOVEストーリー
逢いたい、愛してる、もう離さないなんてセリフや誰しも憧れる非現実的なラブストーリーじゃなく、本来のラブストーリーはこういう緩やかな時間にある「ただいま」「おかえり」のように何でもない普段の生活の中にあるんだなと気付かされた作品です。
京都国際映画祭では他にもいろいろな映画、ワークショップ、アートなどもオンラインで開催中!
公式サイトはこちらから!
作品概要
『船長さんのかわいい奥さん』
出演:澁谷麻美、松浦祐也、前田多美、石山大輔、齊官昌伍、杵築拓也、矢端名結、林美恵、林源太ほか
監督・脚本:張元香織
制作プロダクション:吉本興業
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