♥さゆりの料理本は人生本だった! “借金生活”から生まれた超節約・アイデア・美容レシピが満載

どうも! 芸人ライターのヘッドライト・町田星児です。
夫婦漫才コンビ、かつみ♥さゆりさんの結婚記念日である3月27日(月)に、♥さゆりさんの料理本『♥さゆり流 愛の節約ご飯』(KADOKAWA)が発売されました。
僕も読ませていただきましたが、「超節約レシピ」「超アイデアレシピ」「超美容レシピ」が満載です。しかも、それぞれのレシピにまつわるおふたりのエピソードも載っていて、料理をしない人にも楽しめる内容になっています。この本の「出版記念トークショー&サイン本お渡し会」が4月8日(土)に大阪市内で行われたので、その様子をレポートします!

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

20歳のころはおカネがなくて…

かつみ♥さゆりさんが会場に登場すると、100人ほどいるお客さんのほとんどが手を振っていました。こんなにも手を振られる芸人さんって、ほかにいるのでしょうか。

♥さゆりさんは、本の出版の話をいただいて、「本当に私でいいんですか?」と思ったとか。というのも、料理は自己流でやってきたからだそうです。

「いまはググったらレシピがたくさん出てきますけど、かつみ♥さんと同棲を始めた20歳のころは、料理本を買わないとレシピがわからなかった。しかも、おカネがないじゃないですか!」

だから料理本を買えなかったそうです。悲しい……。

なので、お母さん、おばあさん、ひいおばあさんの料理の見よう見まねと安い食材で、実験的にやってきたそうです。

出典: FANY マガジン
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話は当然、2人が抱える借金話にも。1億7000万円からスタートして、減ったり増えたりして、いまも1億7000万円ぐらいだそうです。

「ちょうど振り出しに戻った」と笑顔で言っておられました。もう笑うしかないですよね!

33年前はじゃがいもの皮も食べていた

同棲を始めたころには、すでにかつみ♥さんに借金があったので、冷蔵庫にある食材と調味料だけで、まるで大喜利を考えるように料理をしてきたとか。

「固定観念にとらわれることなく、これとこれを合わせたらどんな感じになるのかなって、実験的な感じでやってきた」と、♥さゆりさんは当時からポジティブ!

かつみ♥さんは、「おカネがないから、食材の全部を食べるんです。じゃがいもの皮も食べていました」と振り返ります。

出典: FANY マガジン
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八百屋では、捨てられる大根の葉っぱをもらっていたとか。

かつみ♥さんは言います。「33年前からSDGsをやってました! 時代が追いついてきた!」と。

いや、そのときにその意識なかったでしょ!

週1のロケで得た知識で生きている

「ずっと私が心がげてきたのが、とにかく食卓を楽しく明るくすること。なので、全部のメニューに名前がついてるんです。『今日は〇〇よ』って言うことによって、ちょっと楽しい感じになる」と、♥さゆりさんはやはりポジティブ。

いまは、体型維持を意識した料理をよくつくっているのだそうです。おふたりとも若く見えるのは、♥さゆりさんの料理のおかげでしょう。

出典: FANY マガジン
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お肌の調子が悪いときは、この本に載っている「お肌キムチよく納豆」をつくって食べるそうです。

「私、お化粧品もそうなんですけど、成分マニアなんです。これとこれを組み合わせたらお肌にいいとか、これを摂り過ぎたらダメとか、そういうのを調べるのが好きなんです」(♥さゆりさん)

「僕たちはテレビのロケで週に1回、いろんな企業でいろんな売れてるものをずっと取材してきてるじゃないですか。オンエアに乗らないところで、それを発見した博士とかの話を、ものすごく聞いてるんですよ。若さを保つ話なんかも。そういうのも、この本にある意味、詰まってるんですよね」(かつみ♥さん)

♥さゆりさんも「私たちはロケで得た知識で生きています。それをみなさんにもお伝えできたら」と語っていました。

ちなみに、この本のなかで、かつみ♥さんが特に好きなメニューは「もやしのせいろ蒸し」だそうです。おカネがないとき、♥さゆりさんが50円玉だけを握って、もやしを買いにスーパーへ行くこともあったとか。

特に思い出が深いのでしょうね。

出典: FANY マガジン
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「さんま兄さん! 見ぃ〜つけた」というメニューは、明石家さんまさんに許可をもらわずに名付けたのだとか。さんまが1匹しか買えないから、ほぐしたさんまの身を大根おろしの中に隠して、さんまの身が取れたら当たり、という食べ方をしていたそうです。

いつか、明石家さんまさんに許可をもらいに行くそうですよ。

♥さゆりちゃんは100年に1人の逸材!

「♥さゆりちゃんと結婚できて、僕はラッキーですよ」と、かつみ♥さん。プロ野球選手には10年に1人の選手がいますが、かつみ♥さんにとって♥さゆりさんは100年に1人の逸材だそうです。

「100年に一度の人やから、この人生では♥さゆりちゃんしかいないんです」と。

出典: FANY マガジン
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本の巻末には、そんなかつみ♥さんが♥さゆりさんに宛てた手紙が載っています。

サプライズの手紙だったので、本が印刷される前のチェックのときには、♥さゆりさんには手紙が載っていないバージョンのものが渡されたのだとか。本ができあがって、♥さゆりさんは号泣したそうです。

「そこも読んでいただくと、僕の好感度がちょっとだけ上がるはずです」と、かつみ♥さん。

かつみ♥さんが1億7000万円の借金を抱えた状態で、おふたりは結婚されました。♥さゆりさんは「なんで、あの人と結婚したん?」とよく聞かれたそうです。

僕は、まだ独身のころの♥さゆりさんをテレビで見ていましたが、確かにめっちゃ美人だし、喋り方もかわいいし、めちゃくちゃモテたはずです。なのに、なぜ1億7000万円も借金のある人と?

「それだけの借金があっても、かつみ♥さんは能天気に夢ばかり語っていて、これだけどん底なのに前とか上を向いていける人だったら、ついて行っても大丈夫」と思ったそうです。

出典: FANY マガジン
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さらに、♥さゆりさんはこう続けました。

「勝ち組とか負け組とかいう時代があったじゃないですか。私は、あれがすごく嫌いで。一生のなかで、どれだけたくさんのことを経験できて、どれだけ笑えたか、っていうのが自分のなかにあって。私はかつみ♥さんと一緒になったことによって、職業的にもいろいろやらせてもらいました。100円ショップの女将、ラーメン屋の女将、スナックのママ、スイーツ食べ放題屋のママ、クワガタの養殖、猫のブリーダー……そして、まさかの漫才師。お仕事だけでもすごい経験値を得ました」

かつみさん♥は言います。

「『この人を好きになろう』と思っても、好きにはなれないじゃないですか。逆に『この人を好きになったらあかん』と思っても、どんどん惹かれていくこともある。心が決めるから。そんな人と一緒になれたというのは、絶対めっちゃラッキーですよ。僕、♥さゆりちゃんと少しでも離れたら、♥さゆりちゃんのことを考えますもん。何してんねやろ、会いたいなとか。そして、やたら電話をかけるんです。♥さゆりちゃんに幸せになってもらいたいんで、おカネはないですけど、いっぱいいっぱい、愛情をあげていきたいと思います」

取材をしていて、ちょっと泣きそうになりました。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

♥さゆりさんは、「“なかよしがいちばん”というのが夫婦の座右の銘で、日本一の夫婦(めおと)漫才師にはなれないかも知れないけど、仲良しとして、日本一の夫婦になれたら」と言います。それを受けて、かつみ♥さんもこう言うのでした。

「仲良くするための努力なんかまったくないですよ。いまでも恋愛したての感じです」

料理本の取材のはずが、おふたりの人生の取材みたいになってしまいました。それは、♥さゆりさんのメニューが、おふたりの人生の表れだからでしょう。

書籍概要

『♥さゆり流 愛の節約ご飯』
発売中
価格:1,485円(税込み)
カラー128頁
発行:KADOKAWA 
借金生活の中で♥さゆりさんが工夫をこらして生み出した節約レシピ30種を紹介。どんな時も超前向きでラブラブなかつみ♥さゆりのお二人のエピソードから元気がもらえる1冊です。

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