日経平均株価が、バブル期を超える高値を記録しましたね。お堅い挨拶から始まりました。
『ガクテンソク奥田のGossip Times』です。
6月4日に大宮で『ガクテンソク奥田の株のお話』というライブがございます。相方さん、金属バット、石井輝明(元コマンダンテ)を相手に、僕が株の話をするというライブです。
「いや、誰が誰に何をしてんねん!」
というツッコミが聞こえてきそうですが、経済界にもたくさんのゴシップがあるので、このライブでちょっとでも株を知っていただいて、経済に興味を持っていただきたいと思います。ぜひお越しください。配信もございます。
ということで今回は、経済的なゴシップをお届けしたいと思います。
少し前のニュースですが、5月1日にこんなニュースがありました。
『ファースト・リパブリック・バンク経営破綻』
アメリカ史上2番目に大きな規模の銀行破綻となりました。3月にはシリコンバレー銀行、シルバーゲート銀行、シグネチャー銀行も破綻しており、たった2ヶ月の間に4つの銀行が姿を消したわけです。ヨーロッパでも、スイスの大手銀行『クレディ・スイス』が、経営危機に陥るなど、世界では金融危機への不安が広がっています。
「え? 日本は大丈夫?」
と思われた方も多いと思います。その疑問には最後にお答えするとして、まずは『銀行の破綻』について説明させてください。
銀行というのは、預金者から預かったお金を誰かに貸して仕事をしています。預金者はお金を銀行に貸しているので利息を受け取れます。お金の使用料みたいなもんです。銀行がお金を貸した相手も、お金の使用料として銀行に利息を払います。銀行はお金を借りる時にも貸す時にも『金利』というものを設定していて、貸す時の金利を、借りる時の金利よりも高く設定しているので、その差で儲けているわけです。
自分でも何を書いているのかよくわからなくなってきましたが、大体そういうことで大丈夫だと思います。要は僕たちの預金が、銀行の商売の元になっているってことです。なので、僕たちの預金は、銀行の金庫に保管されているわけではなく、いろんな所に出回っているわけです。銀行によりますが、総預金額の1割くらいしか現金は無いそうです。
なので、預金者が預金を一気に引き出すと、銀行はお金が無くなってしまい、経営が立ち行かなくなってしまいます。それが銀行の経営破綻ということです。
この『預金者が預金を一気に引き出そうとする』ことを『取り付け騒ぎ』というのですが、ではなぜ取り付け騒ぎが起こるのかというと、
「え? あの銀行潰れそうなん? じゃあ、預金下ろしとかないとやばいやん!」
というウワサ話がきっかけです。嘘みたいですよね。でも本当です。もちろん、そのウワサ話にも根拠はあるのですが、それを説明するとバリくそ長くなるので今回は省略します。
日本でも過去に取り付け騒ぎが起こっていて、潰れた銀行もありますし、国が超速で札束を刷って銀行の窓口に山積みにして、
「ほら! めっちゃ現金あるから大丈夫ですよー!」
とアピールしてみたり、もう、無理やりシャッターを閉めて誰も預金を引き出せなくしたりして耐えた銀行もあります。
そして昔と違い、銀行同士でお金を貸し借りしあったり、中央銀行が肩代わりしたり、預金者を守る『ペイオフ』という制度あったりして、取り付け騒ぎを起こさないように工夫されていますが、起こるときは起こるんです。
さらに今の時代は、ネットバンクも普及してしまっているので、原始的な手法は全く使い物になりません。シリコンバレー銀行は、ウワサ話から48時間で潰れてしまいましたから。そういえばネットって、ウワサ話も得意ですもんね。
なんせ銀行という企業は、明確なヒット商品を売っているわけでもないので、預金者からの『絶対に潰れないだろう』という信用がないと、一瞬で吹き飛んでしまう企業ということですね。
さて、ここで最初の疑問、
「え? 日本は大丈夫?」
にお答えします。この世界的な金融危機が日本にも及ぶのでしょうか? 答えは、
多分すぐは大丈夫! けど、今後に気をつけて!
ぼんやりとしか答えられなくてすいません。
理由としては、欧米の銀行の経営を苦しめた『利上げ』という政策を、日本がしてこなかったことと、今の欧米の状態が、日本の『バブル期』によく似ているので、さすがに反省を活かして同じ過ちは繰り返さないだろうという予測です。
ただ、日本の経済状況自体があまり良くない状態なので、
自分の身(金)は自分で守る
という考えは、持っておいた方が良いでしょう。その手始めに6月4日のライブに来てみるなんていかがでしょうか?
※あくまでも本連載は個人の見解です。
公演概要
ガクテンソク奥田の株のお話
公演日時:2023年6月4日(日)15:45開場 16:00開演
会場:大宮ラクーンよしもと劇場
出演:ガクテンソク/金属バット/石井輝明
チケット料金:前売 1,800円/配信 1,200円
チケット販売:FANYチケット(会場)、FANY Online Ticket(配信)
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