マジックで神と崇められた!? タイ住みます芸人が「オンラインサロン」開設で描く大いなる野望

「タイ住みます芸人」としてタイ全土を巡りながら、子どもたちに向けたマジックショーを開催している「Tの極み」が、4月2日(金)にオンラインサロンを立ち上げます。タイの子どもたちに笑顔を届ける活動を、サロンメンバーたちと一緒に盛り上げていきたい――そんな思いで始める新しい取り組み。そこで今回は、気になるサロンの内容や、これまでの活動、そして活動を通じて知った現地の魅力などについて、本人にたっぷり語ってもらいました!

出典: FANY マガジン

よしもと芸人がアジアに移住して現地のスターとなり、日本との懸け橋になることを目指す「住みますアジアプロジェクト」。日本全国の地域に住んで、地元を盛り上げる活動をしている「住みます芸人」プロジェクトのアジア版です。

Tの極みはその一環として2018年からタイで暮らし、「タイ住みます芸人」として活動しています。得意のマジックでタイの子どもたちを笑顔にしたいという思いから、「タイ全県制覇」を目標に旅をしながら小学校などでショーを行い、各地からディープなタイの魅力をYouTubeやSNSで発信しています。

そんなTの極みが新たな一歩として、オンラインサロンを始めます。なぜオンラインサロンなのか。そもそも、どうしてタイ住みます芸人として活動しているのか……さまざまな疑問に答えてもらいました。

出典: 本人提供

「トムヤムクンぐらいしか知らなかった」

――まずは、タイ住みます芸人になった経緯から教えてください。

僕はNSC(吉本総合芸能学院)大阪34期生で、もともとはコンビで芸人をやっていたんですが、解散してピンで1~2年やっていました。そんなときにタイ住みます芸人の募集があって、タイのことをほとんど何も知らないまま、「やりたいです!」と希望しました。

タイについて知ってるのは、「トムヤムクンって、たしかタイ料理だよな」ぐらいだった(笑)。でも、いつか海外に行ってみたいという気持ちがあって、それに、コンビのころから趣味でマジックをやっていたんで、「マジックなら言葉もいらないよな」と思って、一も二もなく手を挙げたんです。それが決まって、実際にタイに行ったのが2018年2月。いまから3年前ですね。

――実際にタイでの生活が始まると、言葉もわからず大変だったのではないでしょうか。

最初の1年は、とにかく文化も風習も何もかもが違うから、新鮮なギャップがいろいろとあって、それがすごく楽しくて。ホームシックにもならず、新しいことばかりでワクワクのほうが強かったですね。

言葉は、最初にタイ語の語学学校に行ったりもしましたが、結局、そこで学んで上達するというよりは、実践でタイの人たちと会話をして、否が応でもコミュニケーションを取って覚えていったような感じです。

出典: 本人提供

マジックでタイ全土を旅するワケ

――マジック修行でタイ全土を巡る旅をしていますが、いつから始めたんですか?

タイに住み始めて1年経ったころの2019年2月です。タイでの生活や文化にも慣れてきて、「もっと新しい刺激に触れたい」と思い始めたのがきっかけでした。

仕事もちょこちょこあったんですが、タイの人に見に来てもらうのはなかなかハードルが高かったので、“マジックを中心とした笑い”をタイの人に届けるなら、「自分から行動して会いに行ってみよう」と。「タイ中の子どもたちを、自分のマジックで笑顔にできたらいいな」と思って、待っているより自分から行動するほうが早いんじゃないかなと、まずは1000ステージを目標にスタートしました。

――現地の学校でマジックショーをする場合、アポ取りはどのようにしているんですか?

「この県に行こう」と決めたら、1週間くらいスケジュールを確保します。地方には知り合いもいないので、まず宿を決めて、Googleマップで学校を検索して、出てきたところに片っ端から行ってみるんです。それで趣旨を説明してやらせてもらえるか交渉し、OKが出たら実際にステージの日を決める。

最初に説明に行くときはノーアポ状態で、「まずは行ってみよう」の精神ですね(笑)。学校でのステージが多いんですが、山岳民族の村などでは、大人も子どもも混ざった多くの人の前で披露することもあります。

出典: 本人提供

――それで少しずつ巡って、すでにタイ全77県中31県を制覇したということですね。ショーに対する反応はどうですか? 

僕がやっているのは“お笑い要素ありのマジックショー”なんですけど、タイの子どもたちは反応がピュアで。ものすごく笑ってくれたり、マジックに驚いてくれたり、本当にやりがいがあります。

印象深かったのは、山岳民族の村でマジックをしたときのことです。50~60代のおばさんが、マジックをしている僕のそばに近寄ってきて。「なんだろう?」と思いつつもそのままマジックを続けてたら、お寺とかでよくやる“自分に煙をかける仕草”をしたんです。

つまり、不思議なマジックをする僕を神のように崇めて、ご利益をもらおうとしていたんですよ。結局、最後に「うちの娘と結婚しないか?」とまで言われました(笑)。このおばさんもそうですが、マジックなんて生で見たことがない人がすごく多いから、みんな本当に喜んでくれる。それは僕のモチベーションになってますね。

出典: 本人提供

バイク事故からの奇跡の生還!

――旅をするにあたって、新型コロナの影響はどうでしたか?

メチャクチャありましたね。結局、4カ月ほどは地方などに行けず、ステージができない時期がありました。ようやく動けるようになったら、今度はバイク事故にも遭いまして……。

地方に行くのにバイクを使ってるんですが、タイの田舎のほうには、運転や道路がアバウトな場所もあって。僕はふつうにルールを守ってバイクを走らせていたのに、逆サイドから走ってきた車がこちら側にはみ出してきて、正面衝突しました。

奇跡的に骨は折れず、脳にも異常はなく、腰と左足の打撲と外傷ぐらいだったんですけど。乗っていたバイクは大破して、そのバイクを見たときは「この壊れ方で、よくこれぐらいのケガですんだな……」と驚きましたね。バイクの左側がごっそり壊れてましたから。そのケガも回復して、いまはもうふつうに歩くこともできるようになり、各県巡りもリスタートしています。

出典: FANY マガジン

――それは不幸中の幸いでしたね。これから新しい活動として、オンラインサロンを開設すると聞きました。

そうなんです! もともとは、僕のSNSに「Tさんの活動を支援したい」と何人かが連絡をくださったことがきっかけで。もちろん、それでお金をいただくわけにはいかないので、「お気持ちだけで」とお断りしたのですが、みなさんに共通しているのは、「子どもたちが笑顔になるその活動に、自分も何かの形でかかわれれば」というものでした。

自分のやっていることが間接的に誰かの気持ちを動かして、応援してくださる方も一緒になってやっているように感じてくれていたんです。「それって、僕もその人たちも、そして子どもたちも、みんなハッピーな状態だな」って気づいたんですよね。それで、「ならば、みんなで何かできるプラットフォームがあったらいいな」と思い、今回、オンラインサロンを開設することになりました。

出典: 本人提供

気になるオンラインサロンの中身は!?

――オンラインサロンでは、具体的にどんなことをやっていく予定ですか?

スタートしてみないとどうなるかわからない部分もあるんですけど、なるべくコンテンツは充実させていきたいなと。

それこそ、限定ライブ配信や、ガイドブックに載っていないコアなオンライン観光などはもちろん、新ネタを子どもたちに見せる前にオンラインサロンで見てもらって、意見を出し合ったり。とにかく、みんなで一緒に作り上げていくような感じにしたい。みんなで考えた新ネタが、本番で死ぬほどスベッたりするのも面白いと思うんです。それはそれでまた後日、オンラインサロンのみんなと反省会したり(笑)。

出典: 本人提供

あとは、(マジック修行の旅で)せっかくタイ全県制覇を目標にしているので、“その地方ならではのお土産プレゼントします”ライブとか、各県のよさがわかるガイドブック的なフォトブック制作なんかも、やっていけたらいいかなと思っています。オンラインサロンなので、お金をいただくからには、とにかく全力で一生懸命やりますので!

――各国の「アジア住みます芸人」で、オンラインサロンを開設するのはTさんが初ですからね! それでは最後に、Tさんにとってタイとは?

正直、タイ、最高です! タイは親日国なので、日本を好きな人が多い。困っていたら助けてくれるし、こんなに住みやすい国はないなと思います。それはバンコクにいるときだけでなく、地方に行っても同じです。

いま思うのは、「あの時、住みます芸人に立候補して本当によかった!」ということです。タイでのこれまで3年間の経験は、すべて財産です。そして、マジックは国境を越えると思っているので、いずれはいろんな国でこんな活動を続けていけたらいいなと思っています。そのための一歩として、オンラインサロン、よろしくお願いします!

出典: 本人提供

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オンラインサロン概要

開設日:4月2日(金)
月額:1,000円
内容:限定ライブ配信、動画、月1回の特別イベント(ガイドブックには乗っていないコアオンライン観光、生徒さんの目線で生徒さんと一緒に見る学校訪問フルマジックショーノーカット、視聴者プレゼント企画!)などを行う予定。

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