水彩画や、ちぎり絵、絵本など多彩な作品を制作し、アート芸人としても名高い南海キャンディーズ・しずちゃん(山崎静代)。その初めての個展『しずちゃんの、創造と破壊 展』が、5月3日(水)から、クリエーターの聖地ともいえる東京・銀座三越本館7階の催物会場で始まりました。開催初日には、アートがまったくわからないという相方の山里亮太がお祝いに駆けつけ、しずちゃんとトークショーを展開。2人のやりとりに、会場は笑いに包まれました。
107点の作品を一挙展示
今回の個展では、しずちゃんが絵を描き始めたころの作品から、絵本の原画シリーズ、まだどこにも発表していない最新作など、個性豊かな107点の作品が展示されています。
先立って行われた報道陣の内覧会に、しずちゃんは、画家を意識した衣装で登場。個展開催の感想を聞かれると「初めての個展で、こんなところでやらせてもらえるなんて。こんなに素敵に飾っていただいて、ちょっと信じられないです」と喜びを口にしていました。
『お鍋はおいしいね』というタイトルの作品は、昨年12月に俳優の佐藤達と結婚したしずちゃんが、カピバラに似ているという佐藤をモチーフに描いた作品。カピバラがのぞく鍋の中にも佐藤のことを描いたそうで、「まだ新婚で浮かれているんですかね。つい旦那さんの顔を描いちゃいました」と照れくさそうに話します。
記者から、絵に幸せオーラがあふれていると指摘されると、さらにのろ気全開!
「幸せですね、応援してくれる味方が常にいるっていうことは。今回、4つの新作を描いてみて気づいたんですけど、いままでの絵よりも明るくなった気がします」
創作意欲に火がついた!?
開場後には山里が駆けつけ、銀座三越の9階でトークショーが行われました。山里はトークショーの前に個展を鑑賞し、「なかなかいいの描くじゃねえか」と思ったのだとか。そして、いちばんのお気に入り作品に『お鍋はおいしいね』を選びました。
もっとも、山里はこの作品で、鍋の底にうつる眼鏡の男性を自分と勘違い。「コンビ愛を感じる」と嬉しそうに語っていましたが、しずちゃんが佐藤をモチーフに描いたことを伝えると呆然。「えへへへへ」とのろけるしずちゃんを前に、「ちょっと目に来た……」とヨロけていました。
トークでは、アートがまったくわからないという山里が、作品に込めた思いをしずちゃんに聞いていきました。ところが、しずちゃんは「その色が使いたかったから」「なんとなく」といった大ざっぱな答えを連発。納得がいかない山里は「(絵を描いたのは)“ゴーストライター”でした」と決めつけて、観客を笑わせます。
さらに、しずちゃんが「絵を見るのが好きな人って想像力がすごい。こっちはそこまで(意味を)込めてないのに、それ以上のことを言ってくれるから、『それ、いただき!』って思う」と話すと、山里は「それ、ぜったい作者が言わないほうがいいよ!」と、マイペースすぎるしずちゃんをたしなめていました。
こうして終始、笑い声が絶えないままトークショーは終了。最後にしずちゃんが、初の個展に訪れた人たちにこう感謝を述べました。
「本当にめちゃくちゃ嬉しいです。自分の絵を好きだと言ってくれる人がいるんだってことを実感させていただき、いい気持ちでこのまま眠れそうです」
この言葉を聞いた山里が「創作意欲にも、また火をつけてもらったんじゃない?」と振ると、しずちゃんも深くうなずき、「見てもらえる方がいるってことで、もっと描こう、頑張ろうって思えました」と、次回作への意欲が高まった様子でした。
展覧会概要
『しずちゃんの、創造と破壊 展』
日程:5月3日(水・祝)~ 5月15日(月)
時間:10:00~20:00(最終日は18:00まで)
※入場は各日終了30分前まで
会場: 銀座三越 新館7階 催物会場
入場料:一般1,000円 大学・高校・中学生800円(小学生以下無料)
※開催会場で本人出演イベントも
公式ページはこちらから。