スキャットにミュージカル…“歌ネタ職人”メンバーがオーケストラと夢の共演!「本当に一生の思い出」

4月30日(日)、広島・JMSアステールプラザ中ホールにて、『Members‘s Concert〜メンバーがオーケストラの生演奏で歌ネタをやるライブ〜』が開催されました。広島を拠点に活動しながら、YouTubeの公式チャンネル「メンバーチャンネル」で数々の歌ネタ・リズムネタをバズらせている“歌ネタ職人”メンバー(山口提樹、潮圭太)が、クラウドファンディングで実現させた今回のライブ。生オーケストラをバックに、YouTubeで600万回超も再生されたあの人気ネタから、この日のために練り上げた新ネタまで、バラエティー豊かな内容で観客をたっぷりと楽しませました。

ミュージカル仕立ての新作コントも!

出典: FANY マガジン
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ステージにはさまざまな楽器と椅子が並べられ、中央には指揮台、そしてセンターマイクが。いつものお笑いライブとはまったく趣の違う雰囲気に、観客の期待も高まります。舞台が明るくなり、まずは「メンバーズオーケストラ」がステージへ。弦楽器、管楽器、打楽器など、さまざまな楽器のプロフェッショナルからなる、まさに“精鋭部隊”。チューニングが終了すると、指揮者の中島章博さんが登場し、リヒャルト・シュトラウスの交響詩『ツァラトゥストラはかく語りき』を奏で始めました。

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迫力満点の“生音”にしばし浸った後、いよいよメンバーのネタがスタート! 1本目は「俺の顔を見ろ」。ネタが進むにつれ、オーケストラの音の厚みがじわじわと増していくと、それに呼応するように2人のテンションもグングン上昇、大きな笑いが生まれました。オープニングVTRを経た2本目は「しりとり」。潮のツッコミ部分ではオーケストラが音量が下げるなど、“聴かせる”工夫もいっぱい。2人のイキイキと楽しそうな表情が印象的です。

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ネタの合間は、クラシックの名曲を「メンバーズオーケストラ」の生演奏で。パッヘルベルの『カノン』やモーツァルトの『アイネ・クライネ・ナハトムジーク』など、誰でも一度は耳にしたことのあるメロディをピックアップして聴かせます。また、ブリッジVTRにもこだわり満載。YouTubeでおなじみ「遺伝子組み替えシリーズ」の新作として「俺の顔を見ろ」を超絶アレンジで聴かせたり、「しりとり」のネタをクラウドファンディングの支援者のニックネームで替え歌ならぬ“替えネタ”にしたりと、いずれもメンバーらしさ120%で沸かせました。

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3本目は『Ah!』。2人から飛び出すさまざまなフレーズがオーケストラの演奏と相まって、一つの交響曲を思わせるネタへと生まれ変わっていきます。4本目はなんとコント! 『勇者ウシオスの偽物』と題し、本物の勇者・潮と偽物・山口が対峙するストーリーが展開します。まるでミュージカルのような歌でのやりとりは、爆笑の連続。2人の歌唱力も生かされ、メンバーの新たな魅力が炸裂しました。

指揮者や奏者がステージを練り歩く!?

単独ライブに欠かせないコーナーも用意。オーケストラとともにできるコーナーをお互い1つずつ考えてきたそうで、山口は「アンケート歌ネタ」を考案。開演前に観客から募ったアンケートから、くじ引きスタイルでいくつかのフレーズを選び、それを『Ah!』に出てくる「Ah!」や「Pow!」に置き換えるという趣向です。「グミ」や「チャーシュー」、「魂」、「はにわ」といった脈絡のない単語が、おなじみのネタに即興で乗せられていくと、観客は大ウケ!

出典: FANY マガジン
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潮考案のコーナーは「オーケストラ絵描き歌」。こちらもアンケートで募ったワードを使い、それに合わせた絵描き歌を即興で歌います。聴きながら描いた絵が正解していれば成功。曲はオッフェンバックの喜歌劇『天国と地獄』より『カンカン』です。

アンケートを引くや否や「えー!」と顔をしかめる潮。客席にだけわかるように明かしたお題は「アナゴさん」。何とか歌詞をひねり出していく潮でしたが、残念ながら特徴的な口の部分に至る前に曲が終了してしまいます。

一方の山口は「犬」という比較的簡単なお題を引きながら、うまく言葉が続かず苦しまぎれの絵描き歌に……。潮が描いた絵は限りなく犬に近かったものの、描いた本人はなぜか「女体?」と答える謎展開でも笑わせました。最後は潮が再チャレンジし、「鯉のぼり」が見事成功! 奏者たちも思わず拍手し、会場は一体感に包まれました。

後半の1本目は新ネタ「スキャット」。いきなり潮が咳き込んでしまい、「ちょっといいですか?」とやり直すアクシデントもありましたが、2人の変幻自在なスキャットがオーケストラの演奏に乗り、見事なハーモニーを作り出しました。

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6本目の「漫才」では、ヴェルディの歌劇『椿姫』から『乾杯の歌』が演奏され、これを出囃子がわりに現れた2人。山口が持参したキーボードを使い、オーケストラとともに『かえるの合唱』を輪唱するはずが、気づけば山口のオリジナルソングが爆誕!? 山口がアレンジを加えたクセ強めの『かえるの合唱』など、またまた音楽性の高さを見せつけていました。

ビゼーの歌劇『カルメン』より『闘牛士』に乗って始まった7本目は、その名もズバリ「闘牛士」。潮の憧れの職業・闘牛士をシミュレーションするはずが、山口の暴走でなかなかうまくいきません。終盤には指揮者の中島さんや奏者たちがステージを練り歩くという壮大なボケも加わり、ココでしか見られない贅沢な笑いを生み出していました。

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山口「ついに終わってしまった」

ラストの漫才は「テレビ」。どのチャンネルに合わせても知らないおじさんが出てくる……というネタですが、この日は披露したネタがメドレーのように次々と登場するスペシャルバージョン。いわば歌ネタの“マッシュアップ”ともいえる構成で、大いに盛り上げました。

出典: FANY マガジン
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ベートーヴェンの『歓喜の歌』に乗って出演者・スタッフを紹介するエンドクレジットが流れた後、再びメンバーがステージに登場すると、客席からは割れんばかりの拍手! 潮は「メンバーズオーケストラ」に改めて感謝し、2人のネットラジオ「メンバーの部屋ラジオ」にメールを送ってライブ実現のきっかけを作ったファゴット奏者、興津諒さんを紹介。興津さんは、次から次へとボケ倒す強者ぶりを発揮しながら、「メンバーさんの才能がバシバシ伝わったと思う」と2人に称賛を送ります。

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最後はファンクラブの立ち上げを発表するとともに、広島で定期的に行っている「ブチLIVE」や「メンバーの部屋ラジオ」もしっかりPR。潮は「古いネタから新ネタまで、ちょっとミスはありましたけど、オーケストラの完璧な演奏と、たくさんのお客さまと、たくさんの配信を見てくださっている人の前でネタができたのは、本当に一生の思い出」と感激しきり。山口は「テレビ」のオチで噛んでしまったことを後悔しつつ、「いろんな人に助けていただいてできたライブ。本当に感謝しかございません。次は広島を飛び越えて、島根とかでもバーっとやっていきたいですね」と笑いをまじえて挨拶しました。

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終演後も、メディアからの取材を受けるなど大忙し。その中で潮は「お客さんがあたたかかったし、オーケストラの皆さんも完璧に演奏してくださったので、成功でしょう!」と胸を張り、山口は「終わってほしくない、と思いながらやっていた。もうちょっとやりたかった。ついに終わってしまったという感じ」と名残惜しそうに話していました。

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