この度は本当に、申し訳ありませんでした!
さぁ、今月は謝罪から始まりまった『ガクテンソク奥田のGossip Times』でございます。何に対しての謝罪かと申しますと、わたくし、今年の頭にこんな予想を立てていたんです。
今年の夏、衆議院議員総選挙が行われます!
はい! 予想めちゃくちゃ外れました! めちゃハズいやつー! いや、絶対に選挙の流れだったんですよ! 僕の仕入れた情報だと、6月13日に解散って話だったんです! どういう流れになって、解散せずの方向になったのかは分かりませんが、自民党内の意見がバラバラすぎて調整が付かなかったか、息子が変なところで写真を撮ったのが、めちゃくちゃ恥ずかしかったかのどちらかだと思います。
今回のコラムは、衆議院選挙のことを書く気マンマンだったので、完全に肩透かしを食らいました。ただ、今の僕は完全に『選挙脳』になっているので、何かしらの選挙に関するニュースを探していると、こんなおもしろニュースを見つけました。
『トロント市長選、候補者102人の大乱戦 犬や18歳高校生も』
(出典:2023年6月19日/ロイター)
は? 102人? 犬? 高校生? いや、犬が最後じゃないの!? 犬より高校生の方が珍しいの!?
という、いろんなツッコミができる見出しなわけですが、こちら、カナダの最大都市トロントで26日に行われた市長選に、過去最多の102人が立候補したという異例の事態となっていて、その中には犬の「代弁者」として愛犬と共に出馬する候補者や、18歳の高校生も名乗りを上げたというニュースです。
あー、犬の代弁者ね。犬が立候補したわけじゃないのね。いや、犬の代弁者!? 市民じゃなくて犬の!? 余計におもろ!
この候補者の方は出馬表明の動画で、高速道路をローラーブレードで走り、犬にも人にも優しい社会の構築を訴えたそうです。
さらに、市内の高校で学ぶメイヤー・ストラウスくんは、名前が市長(mayor)と同じ発音であることを売りに、市内でアライグマがゴミをあさるなどの問題に言及し「アライグマが警察官や消防士になるよう訓練する」などジョークを交えた政策を掲げ、若年層にアピールしたそうです。
まとめると、未来のトロントでは高速道路を犬が走って、それをアライグマが取り締まるようになるってことでいいんですかね? なるほど、、
何その世界観! ただ、現実社会のことやから、メルヘンというよりオッドタクシーみたいになりそう!
もちろん、このトリッキーお二方以外に、ベテラン女性政治家の方や、黒人男性で元トロント警察署長の方など、経験豊富な方々も出馬されているわけですが、それでも102人はすごいし、政治経験のない愛犬家や高校生が出馬しているのも、日本では考えられないですよね。
ここからは僕の憶測ですが、この102人の候補者の思いはきっと似ていると思っていて、政治への不信感であり、政治への怒りだと思います。
トロント市長を巡っては近年、不祥事が相次いでいて、2014年から市長を務めた方は、元スタッフとの不適切な関係が明るみに出たことを受け、今年2月に辞任しています。さらに前任の方は、コカイン使用や飲酒運転で物議を醸していたようです、、物議を醸しただけ?笑
ちなみに、カナダでは大麻は合法です。それでもコカインを使用したって、なかなかとんでもない市長です。少し話が逸れますが、日本でも大麻合法化の運動が行われていますが、カナダが大麻を合法化した理由は、
1 未成年者による大麻の利用を防止すること
2 大麻による利益から犯罪者を排除すること
3 安全な大麻を成人が利用できるようにする
という3つなのですが、逆にいうと、そこまでたくさんの未成年に蔓延していて、犯罪が横行し、人の命が危険に晒されていたので、大麻を合法化して政府の管理下に置く必要があったということです。なので、合法化したからといって、積極的に大麻の使用を勧めているわけではありません。
カナダと全く状況が違う日本で合法化を求めている人は、なぜ合法化してほしいんですかね? もしかして、ただただ自分が吸いた、、話を戻しますね。
たくさんの候補者が出てくるということは、それだけ市民が政治に関心を持っているということがわかります。きっと政治を他人事と捉えていないのでしょう。
今回、もしも衆議院選挙があったとして、おそらく政権与党が危なげなく勝利したと思います。日本の人口は減少中、高齢化で労働人口も減っていて、平均年収は30年間ずっと横ばい、にも関わらず、税収は過去最高を更新したわけですが、危なげなく勝利したことでしょう。危なげなく勝利するところが危なげな気もしますが、積極的に野党を支持する気にもならないから、消極的な与党支持という意見が多いのも納得ではあります。
ただ、政治側からの変革を期待するのではなく、自ら行動して変えていこうとする姿勢は、トロントを見習ってもいいのかなと思いました。
ほんと、日本では考えられないことだなぁと思って関心していたのですが、このニュースの最後は、こう締めくくられていました。
『地元メディアによると、2022年に実施されたトロント市議会選挙では投票率が約29%と過去最低に落ち込んだ。102候補乱立の話題が市長選への関心を呼べるかが鍵となりそうだ』
(出典:2023年6月19日/ロイター)
いや、投票率は日本の地方選とあんまり変わらへんのかーい! ズコーッ!
※あくまでも本連載は個人の見解です。