「しゃべる内容を事前に決めるの、実はあれはあかんねん」 ノンスタ石田が高校で“話し方”のスペシャル講座

お笑いコンビ・NON STYLEの石田明が、5月22日(月)に福井県の福井工業大学附属福井高等学校で、コミュニケーションスキルのスペシャル講座を開きました。同校を運営する「学校法人金井学園」は吉本興業と包括連携協定を結んでいて、今回の講座は、お笑い芸人を講師に迎えて開かれる月一の特別授業の一環。石田は、多くの生徒たちを前に、お笑い芸人ならではの視点を交えて本気のレクチャーを繰り広げました。

出典: FANY マガジン
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石田が高校時代にしゃべったのはたった二言!?

教室に石田が姿を現したとたん、生徒たちは大興奮。一方の石田も、憧れだったという「起立、気をつけ、礼!」をやろうと提案し、早くも和やかムードに包まれます。今回の講座をサポートするのは、イシバシハザマ・ハザマ陽平と、江凸崎馬門の2人です。

今回のテーマは「コミュニケーション」ですが、石田がいきなりこんな告白を。

「僕、“話し方を教える”ということで今日ここに来ましたが、学生のときは、そんなんいっさいできひんかったな~」

「高校のころ、しゃべったのは二言くらい」という石田に、ハザマも思わず「少なっ!」とツッコんでいました。ほかにも福井出身の芸人の話題を持ち出したりと、笑い話を交えて生徒たちの緊張をほぐしていきます。

出典: FANY マガジン
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言いたいことを伝えるには「内容」よりも「熱量」

雑談を交えながら、徐々に「話し方講座」の本題に。

まずは「人前に立ってしゃべるとき」について、石田はこう切り出します。

「人前でしゃべるのって緊張するやん? それで『ちゃんとしゃべらなあかん』と思うから、しゃべる内容を事前に決めるやん。実は、あれはあかんねん。NON STYLEの漫才も、すごいつくり込まれていると見せかけて、違う。台本には要点だけしか書いてなくて、あとはふんわりしゃべってる。だから、しゃべるときは要点だけ決めておいて、あとは熱量。熱量でしゃべるほうがまわりの人は聞いてくれる」

さらに、プレゼンのテクニックを漫才の手法を交えながら説明したり、言葉と感情の関係性をかみ砕いて説明したり、さまざまな“ノウハウ”を伝えていきます。石田の講義に耳を傾ける生徒たちのなかには、熱心にメモを取る姿も。

出典: FANY マガジン
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ここで、しゃべりの熱量を体感するために「感情で話すトレーニング」を実践してみることに。

まずは、石田が例題として出した「先輩」という言葉に、江凸崎がどんな感情を込めて言ったかを、生徒たちが予想します。「ケガした」「部活を辞める」といろいろ飛び出しますが、正解は「フラレてしまった」。

続いて生徒も挑戦です。指名された生徒たちが「校長先生」「犯人はこの中にいる」「ポケモン、ゲットだぜ」など、それぞれの言葉に、石田から指定された感情を込めて発言。ほかの生徒たちは、発言者がどんな感情を乗せたかを予想して答えるという楽しい実践です。指名された生徒のなかには、キラリと演技が光る生徒もいれば、それを受けて珍回答を繰り出す生徒もいて、大盛り上がり! みんな、楽しみながら「感情を乗せたしゃべり方」を実践していきました。

出典: FANY マガジン
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積極的な生徒たちのおかげで講座は大盛り上がり!

終了後、「あっという間でしたね~、楽しかったですか?」と笑顔の石田。ハザマも「表現力を出すということを、楽しみながら覚えられたんじゃないかなと思います。僕らも一緒にやっていて楽しかったです。これからも、人としゃべるときは感情を込めるのを意識して話してもらえたら」と語りかけます。

江凸崎は、笑顔で生徒たちに感謝の気持ちを伝えました。

「協力してくれた人たちは、まず人前に出てきたことがすごいこと。それに『どんな感情を込めたかを当てよう』という皆さんの積極的な気持ちがあったから、すごく盛り上がったと思います」

出典: FANY マガジン
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すっかり打ち解けた生徒たちに石田は、「言葉に感情を入れるトレーニングって、遊びで取り入れるのも楽しいと思うので、ぜひ皆さんやってみてください」と期待を込めながら、生徒たちにアドバイスを送りました。

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