名前の由来はやっぱりあの人たち!? 崖っぷちおじさん芸人ユニット『威風』初ライブSPインタビュー

吉本興業・東京マネジメントセクション内にある、クセのすごい芸人たちの無敵チーム「よしもと中尾班」。そこから、芸歴20年前後の崖っぷちおじさん芸人らによるユニットが新たに誕生しました。その名も『威風』!

メンバーは、5GAP(クボケン・トモ)、イシバシハザマ(石橋尊久・ハザマ陽平)、ピクニック、ゆったり感(江崎峰史・中村英将)の4組7人。今回は、トモ(秋本智仁)、ハザマ、ピクニック、中村の4人を直撃し、4月3日(土)に開催される初のユニットライブへの意気込みや、結成の経緯、今後の活動についてなど、大いに語ってもらいました。

出典: FANY マガジン

リーダーはマネージャーの大谷ちゃん!?

――『威風』はどのようにして結成されたのですか?

中村 最初、僕がやりたいって言ったんです。

ハザマ でも、なんでこのメンバーなのかは聞いてないなぁ。

中村 真面目な話をしちゃうと、単純に「このままではホントに売れないだろうな」と思ったんですよ、僕ら(ゆったり感)も含めて。でも、「なんでこんな面白い人たちなのに売れないんだろう?」って思ってて、「じゃあ、これだけ面白い人たちでユニットを組んだらどうなるんだろう?」って。それでまず、5GAPさんに声をかけたんです。

トモ 僕らは、このユニットの中で芸歴がいちばん上なんですよ。だから本当はちょっと、先輩にも入ってほしかったんですけど、中村が「いや、画(え)が見えない」って言うから……。

全員  (笑)

トモ だから、この4組がいいのかな、って。

中村 このメンバーって、みんなふつうにしゃべれる仲だから、変に気を遣わないで済むし、自然といい案を出し合えるんですよね。

ハザマ 確かに、中村が大好きな芸人が集まってますね。

中村 そうですね。ユニットの何がイヤだったって、パワーバランスがあるのがイヤだったんで。

出典: FANY マガジン

ピクニック でもこれ、芸歴とか年齢を考えたときに、芸人生活で最後のユニットになる可能性あるよね。衣装もちょっとさあ、カッコいい、シックな感じじゃん。

中村 ミッシェル・ガン・エレファント(のような装い)ですからね、オレたち。

トモ そんないいもんじゃねぇよ!

ハザマ オレ、それ聞いて急に恥ずかしくなってきました。

全員  (笑)

ハザマ ミッシェルをイメージしてはったんや。

中村  (笑)。単純に、一緒に舞台に出て笑いたいじゃないですか。そう考えたとき、自然に笑えるメンバーというか。僕はいちばん後輩ですけど、「ふざけんな、おまえら」って言えるし。

トモ でも、マネージャーの大谷さんからは、「仲のいい芸人同士でただキャッキャするだけだったら、やめたほうがいいと思います。みんな、おのおの賞レースなりなんなり、ちゃんと目標を持ってやるんだったら援護しますけど」って言われたんだよね?

中村 そうそう。大谷ちゃんが締めてくれるんですよ。

トモ 影のプロデューサー。

ハザマ ということは、実質リーダーは大谷ちゃんってこと?

トモ そうなの。いちばん踊れるしね(笑)。

出典: FANY マガジン

ユニット名は純烈からインスパイア

――ユニットを組んで、なにか反響はありましたか?

トモ 反響っていうか、芸人にすごく聞かれるの。おじさんが急にユニット組んだもんだから、「どういうことなんですか?」って。だから「今後のお楽しみだよ!」と言って会話終わらせてるけど(笑)。まだ始まってないから、説明が難しいし。

ピクニック でも、“ネタ強化”ってことだよね? 自分のネタを強化して、賞レースなりを一生懸命やるためのユニットというか。

中村 そうそう。ネタに関しては、コンビによって向かうところが違うので、おのおのでやるんですけど、ふつうにネタライブやるよりもユニットを組んでやったほうが面白いよね、ってことですよね。

トモ この芸歴になると、「新ネタをルミネ(劇場)で出してみよう」とか、そういう“ネタをかける場”が全然ないんで、そういう意味では、コンビとしてはまず新ネタを作って、そのネタで賞レースなりなんなりに出られるように、っていうのがありますね。

――『威風』というユニット名はどのように決めたんですか?

トモ それは完全に(音楽グループの)『純烈』からですね。“純烈”という文字を見て「カッコいい!」ってなって、そこから大喜利が始まったんですよ。

中村 最初、僕は六本木のクラブみたいな名前がよかったんですよ。けど、(イシバシハザマの)石橋さんがね、「純烈みたいなイメージじゃない?」って言って、漢字2文字にしようってなったんです。で、自分たちに合う漢字1文字を1人ずつ出して、あとは自分たちに合わない漢字を1文字ずつ出して、それでつなげようって。アニキ、なんて言ったんでしたっけ?

トモ オレね、“寿”って言ったかな。

出典: FANY マガジン

全員  (笑)

トモ おめでたそうだから。ハザマはユニット名を決める会議にはいなかったんだっけ?

ハザマ そうです。

――ハザマさんはそのとき、どうしていたんですか?

ハザマ あのとき僕、大切な(お客さんの)社長さんの前で、たこ焼き焼いてまして……。

トモ  (ハザマは)お店やってるからね。

ハザマ 今日も本当は石橋が来る予定だったんですけど、石橋が今日はちょっと、オムライスを作っておりまして……。

全員  (笑)

「威風」から「残波」に変更!?

――それから紆余曲折があったのでしょうか。

中村 会議中、みんなが「どうしたらいい?」って路頭に迷ってた時間があったんです。もうワケがわからなくなって。

トモ 2文字の漢字あたりからずっと路頭に迷ってたよね。

中村 で、5GAPの久保田(クボケン)さんが「『威風』ってどう?」って言って、みんなが「それいいじゃん!」ってなったんです。僕だけ「恋桜」がよかったんですけど、最後は多数決で。

――ピクニックさんはユニット結成の話を聞いたとき、どう思いましたか?

ピクニック 僕はピン芸人だから、あんまりユニットってやったことなかったんですよ。でも、メンバーを聞いたら、ネタを一生懸命やってるメンバーだったし、一緒にできたらいいなと思って。

出典: FANY マガジン

トモ それこそ、『キングオブコント』(TBS系)が(ルール変更で)ユニットで出れるようになったんだから、ネタやるときだけ威風のなかの誰かを呼んでやればいいじゃん。

ピクニック  それ、やっていいの?

トモ 全然いいよ。

中村 ダメです!

ピクニック  ええっ!

トモ なんでだよ!

中村 ウソウソ(笑)。

――最後に声をかけたのは、イシバシハザマさんだったんですよね。

トモ イシバシハザマは、2人ともお店とかやってて忙しいから、こういうのはひょっとしたら断るんじゃないかなっていうのはちょっとあったわ。威風のライブ当日に(お店のお客さんの)沖縄の社長さん来たら、そっち行くとか……大丈夫?

ハザマ そうなんですよ。

トモ そうなんですよ、じゃないよ!(笑)

ハザマ 「残波」(沖縄の泡盛)の社長なんでね、やっぱり……。

トモ すげぇな!

ピクニック  威風にスポンサー付く可能性もあるんじゃない? それならもう「威風」じゃなくて、「残波」でいいよ(笑)。

トモ いいのあったな(笑)。

出典: FANY マガジン

『アメトーーク!』に出たい!

――今後、このユニットでやってみたいことはありますか?

中村 やっぱ最終的には、『アメトーーク!』(テレビ朝日)ですよね。

ピクニック ああ、確かに。それこそこの前、「大宮セブン」(埼玉・大宮ラクーンよしもと劇場を拠点にするユニット)が出てたもんね。

トモ 温泉の営業とかも行きたいですね。

ピクニック 確かに。(ユニット名の由来が)純烈だから、やっぱそこはね。あと僕は、いろんなこと抜きで考えていいなら、マジでこのメンバーでドラマやりたいです。

トモ 演技、好きだなぁ。

ピクニック オレ、威風の写真を見たんですよ。そしたら、みんな味があって。『バイプレイヤーズ~名脇役の森の100日間~』(テレビ東京)ってドラマがあるじゃないですか、名脇役の役者さんたちの。そのドラマでも、みんなこんな衣装を着てるんですけど、そんな感じというか。みんないぶし銀で。

秋本(トモ)さんとかも、すごい味出てて。むかし秋本さん、髪の毛を真ん中に集めてソフトモヒカンにしてたけど、あの時代の秋本さん、やっぱみんなあんまり好きじゃなかったじゃないですか。

トモ え、そうだったの!?

ピクニック いまの秋本さん、みんな好きですもん。

トモ 違う違う、ハゲたから下に見てんだよ、おまえら(笑)。

中村 怖かったもんね。

ピクニック いまは角もなくなって……。

トモ  (頭を指差して)丸になったからね。

出典: FANY マガジン

全員  (笑)

トモ でも、お芝居とか面白そうだなぁ。

ピクニック このメンバーでやるなら面白いっすよ〜。で、中村がね、あっためてる脚本が1本あるんですよ。よしもと神保町花月(現・よしもと神保町漫才劇場)でやろうと思ってたけど、(芸術監督の)湊さんに「あかん!」って言われて……。

中村 ありますね(笑)。

ピクニック それがねぇ、このメンバーにめちゃめちゃ合うんですよ。

中村 確かに!

トモ 威風からドラマに出て行く人がいてもいいよね。

中村 夢は「威風様」って書いてある楽屋に入ることですね、やっぱり。

トモ 威風ののれんとか、ほしいよね。

中村 歌舞伎役者じゃん、それ(笑)。

出典: FANY マガジン

「おじさんの本気を見てくれ!」

――4月3日(土)には初のユニットライブが開催されますが、どんなライブになりそうですか?

中村 最後、いままでのライブとは違うライブになりますよ。

ピクニック  そう、オレはやったことない。

トモ オレもやったことない。20年の芸歴でやったことがないことを最後に……。

中村 正直、「どうなるんだろう?」とは思ってますけど。

トモ う〜ん、ちょっとわからないなぁ。ウケるか、スベるかもわかんない。

ハザマ 衝撃のクライマックスっていう感じですかね。

中村 映画みたいに「ラスト、見逃すな!」みたいな(笑)。

――なるほど。それでは最後に、初ライブへの意気込みをお願いします。

中村 初陣ですし、これまで見たことがないようなユニットにしたいから、ぜひ初回だけは必ず、マストで来てください。

トモ 初回だけは?

中村 初回に来てもらえれば、必ず次も来たいって思ってもらえるはずだから。

トモ なるほどね。まぁ、私たち芸歴も長いですから、腕はあると思うんです。でも、おじさんになって、ポンコツ具合もみんな少々出てきちゃうと思うんですけど、そんなところも含めて、楽しんでくれたらなと思いますね。

ハザマ 20代前半からずーっと一緒にやってきてるメンバーなんで、あうんの呼吸は完璧にできてますし。僕らのライブを観に来たいと思ってくれるお客さんも、その当時から来てくれているお客さんとかなんで、そこでもあうんの呼吸ができてると思うし、絶対に面白いライブになるんだろうなぁというイメージはあります。けど、新しく若い子らにも来ていただけたらなと思いますね。

出典: FANY マガジン

トモ でも、年齢層高めのお客さんも来てくれるといいよね。

ピクニック 確かにね。

ハザマ 「あの子ら、かわいい!」って言うてくれるようなおばさま方が。

――本当に純烈のような(笑)。

トモ そうですね。「かわいいじゃない」って。

ハザマ 「時計したことあんの?」って買うてくれるとかね(笑)。

ピクニック  僕は、おじさんの本気をちゃんと見てほしいのと、あとは“いぶし銀”とか言われてますけど、別にオレら、メインストリームを諦めたわけじゃないんで。脇、脇って、別に脇だけやってるわけじゃないし。

中村 さっき“いぶし銀”とか“名脇役”って言ってたの、自分じゃん!

ピクニック (笑)。でも、威風で『アメトーーク!』に行くのって、メインじゃないですか。だから今回、このメンバーでそういうのを本気で取りにいきたいなって思ってます。

取材当日の様子は、よしもと中尾班YouTube劇場から。

公演概要

『威風』
日時:4月3日(土)  開場18:40 開演19:00~20:00
会場:ヨシモト∞ドーム
出演:5GAP、イシバシハザマ、ピクニック、ゆったり感
チケット:前売1,800円 当日2,100円(全席自由)

FANYチケットはこちらから。

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