引越しシーズンに役立つ! たかくら引越センターが教える“安くなる&効率アップする”方法

4月は別れと出会いの季節。就職や進学をきっかけに上京したり、地方に移住したりする人も多いことでしょう。そこで気になるのが引越し作業に関する悩みです。
「どんな引越し業者にお願いすればいい?」「安くなるコツは?」「効率良く作業する秘訣はあるの?」さまざまな疑問が頭に浮かぶも、何も知らないままだと結局バタバタして失敗……なんてことにもなりかねません。そこで今回は、吉本興業所属の芸人兼引越し会社の社長でもある、たかくら引越センターにアドバイスをもらいました。

出典: FANY マガジン

一般の方はもちろん、多くの芸能人・有名人の引越しを担当している彼だからこそ言える助言ばかりですので、ぜひ参考にしてくださいね!

近所の引越し業者へお願いするのがベスト!

――まずは引越し業者さんの選定方法について教えてください。どんな選び方をすれば良いですか?

まずおすすめしているのが、知り合いに引越し業者がいないか探すことです。結局、引越し屋さんって人がやるんで、どこの業者に頼もうが、知らない人が来るんですよ。自分のプライベートに土足で踏み入れてくるから、そこは大事にしたいところですね。あとは、最近引越しをやった方に、その業者が良かったかどうかを聞く。周りから情報を得るのが大事です。

――検索サイトで調べると、一括見積もりサイトが出てきますが、たかくらさんの会社ではやっていないですよね?

あれは、引越し屋さんが一括見積もりサイトを作っている会社から情報を買うものなんですよ。一括サイト側が儲かるだけですし、(競合する分)値段も落ちて、サービスのレベルも落ちていくので、引越し業界にとってはあまりよくないと思っています。
一括見積もりサイトを見ているのは引越し屋さんだけではなくて、電気屋さんとかほかの業者さんも見ています。引越しが終わったあとでも電話がかかってくることがありますし、自分の個人情報をタダで売っているだけなので、あまりおすすめはしません。
本当におすすめするのは、近所(半径5、10キロ以内)にある、引越し業者の大手事業所と中小2社で見積もりを出すのがちょうどいいと思います。近いから行きやすいですし、安くしてくれる可能性も高いんですよ。

――引越し業者に依頼する際に見るべきところは?

口コミだと思いますね。正直、大手も中小会社もサービスってあまり変わらなくて、ほぼアルバイトなんですよ。特に大手さんはリーダー以外ほぼバイトだと思っていいです。逆に小さい会社の方が全員社員でやっていたりするので、意外と“大手だからいい”というわけでもないし、“小さいから悪い”というわけでもない。なので、まずは、友だちや知り合いの声を聞くのが一番かなって思います。

出典: FANY マガジン

――依頼する際、気をつけるべきところは?

荷物を少なく申告してくる人がいるんですけど、結果トラックに乗らなくなって、追加料金や時間がかかってしまうことがあるので、正直に申告した方がいいです。あとは、みなさん自転車や物干し竿を忘れがち。特に自転車って場所をとるので、申告しておかないと後でトラックに乗らない……ということにもなりかねません。

――準備するときから大事にしなければいけないことが多いんですね。

1、2週間前のギリギリになって電話をしてくる方もいるんですけど、そうなると金額も高くなってきますし、事前に計画性を持ってやった方がいいと思いますね。最低でも1ヶ月前までには準備した方がいいでしょう。金額も全然変わってくると思いますよ。

――引越しをお願いする時間帯でおすすめは?

時間はフリー便にすると安くなるときがあります。やっぱり、午前便が人気なので、午後フリー便が一番いいですかね。

――引越しをするのに、いい時期を教えてください。

閑散期と言われる、6月とか10月ですね。お子さんの春・夏・冬休みが繁忙期になるので、そこを避けることによって料金が半分くらい変わると思います。

梱包で効率をアップする方法

――段ボールが少なくなればなるほど料金も安くなると思います。梱包についてどんなことをすればいいのか教えてください。

先に断捨離をして荷物を減らすのが一番です。ダンボールへの入れ方としては、基本的に“縦入れ”を推奨しています。食器とかを新聞に包んで横に入れる人がいるんですけど、食器は、面積的に縦にすると隙間に入れることができますし、万が一落とした場合も、縦だと当たる面が少なく衝撃を分散してくれるので割れにくい。横に置いていると落とした時に、重ねていたものが全部割れちゃうこともあるんですよ。

――梱包する際に効率アップする方法は?

食器やって、漫画・雑誌やって、服をやって……ってあちこちから手をつけちゃう人がいるんですけど、集中力が切れちゃうので、たとえば、玄関から窓側の動線部分にかけてやるとか、2週間前はここ、1週間はここって計画的に決めていけば、集中力も保てると思います。引越しって荷造りが大変なので、1日でやろうとは思わない方がいいです。
あと、新居に運ぶ際、段ボールに『食器』とか『服』とか、ちゃんと書いておけば、(業者が)該当する場所に置いてくれるんですけど、意外と書いていないときがあって、どこに運べばいいか困るときがあります。毎回、家主さんに聞かなくてはならないので、効率よく引越しするためには、段ボールに何が入っているのか書いておくと良いでしょう。

出典: FANY マガジン

――ガムテープの止め方で気をつけるべきことは?

『H貼り』という中央と両サイドにガムテープを貼る止め方があるんですけど、あまりおすすめはしません。強度があって隙間を防ぐ利点があるんですけど、分解・片付けするのがめちゃくちゃ大変。止め方としては、強度も確保できる『十字貼り』がおすすめです。
あと、ガムテープにも種類があって、布テープで貼る人がいるんですけど、トラックに段ボールを乗せるとき、摩擦の抵抗ですごく引っかかるんですよ。なので、紙テープで止めてほしいですね。

――そうした細かいことに気をつけると効率もアップして、引越しの時間も短縮されますよね。ほかにも引越し屋さんに嫌がられるものってありますか?

ペットボトルの段ボールも嫌われる箱のひとつです。持ちやすいんですけど、小さくてあまり物が入らない。普通の段ボールだったら1回で運べるのに、ペットボトルみたいな小さい箱を使うことで、3往復したりすることもあります。あとは、ティッシュペーパーの箱。大きくていろいろ入るんですけど、強度がないので、持ち上げた瞬間、底が抜けるので嫌がられると思います。

――以前、引越しをした際、IKEAさんの家具があるかどうか聞かれたことがあります。

IKEAさんって移動する前提で作られていないし、基本的に海外サイズなので、分解しないと外に出せなかったり、ネジを外しちゃうと再組み立てが難しかったりすることがあります。クレームを避けるため、引越し業者によっては、最初から運ばないという会社もあります。自分で分解できれば持って行ってくれると思いますよ。

引越し作業員の◯◯を見るべし!

――依頼者に対して“できるだけこうしてほしい”という願いはありますか?

当日は手伝わないでほしいです。学生さんの女の子の一人暮らしのところへ行くと、実家のお父さんが来てめっちゃ張り切って手伝ってくださるんですけど、正直すごく邪魔で(笑)。こっちは、段ボール3つくらい持っていきたいのに、お父さんが1個ずつ持っていくから、リズムも狂うし、気を遣うし、怪我されたら困るので、まずは手伝わないのが大前提です。
そして、当日は荷造りを完璧にしておいてほしいです。芸人さんの引越しをやることもあるんですけど、“だいたいこんなものでいいだろう”って、不完全のままする人もいらっしゃって。フィギュアとか時間がかかるので、当日までには、荷造りしていてほしいですね。

――そうした依頼者側の不備によって、想定より時間がかかる場合があると思います。迷惑料はかかるんですか?

本当は取りたいんですけどね。大手は取るところもあるので気をつけてほしいです。

――引越しあるあるを教えてください。

ポシェットしてる作業員はあまり仕事ができない人だと思います(笑)。ポシェットには工具とかいろいろ入っているんでしょうけど、腰にあることで、壁とかに当たっちゃうんで邪魔。ただ、あくまで独断と偏見なので、すごい方もいるとは思います。あと、女性に多いんですけど、洗濯機の後ろやベッドの下に下着が落ちている方がいます。80%の確率で落ちているので、気まずくなります……。

出典: FANY マガジン

――たかくらさんの引越し七つ道具を教えてください。

トラック、台車、段ボール、パット(養生カバー)、7割の家具が分解できるラチェット式のドライバー(プラス・マイナス)、養生テープ、紙のガムテープですかね。
引越しする際は、養生テープがおすすめです。ドアを開けっ放しにできたり、飛び出してしまうタンスの引き出しにつけたり、コンセントをまとめたり、いろいろなところで使えるし、跡が残らない。意外と使えます。

――もらって嬉しい差し入れは?

みなさんコーヒーを差し入れてくれるんですけど、コーヒーってじつは嬉しくなくて。一番嬉しいのは、水、お茶、スポーツドリンクです。汗かいているので、コーヒーを飲んでもカフェオレとかだと甘いし……っていう。無難にお茶、水がいいと思います。
あと、最近は減りましたけど、作業員さんにご祝儀(チップ)を渡す習慣があって。もしされる方がいたら、渡すタイミングが重要です。最後に渡すんじゃなくて、最初に一人ひとりに渡すのが鉄則です。最後にリーダーに渡すと、絶対にそのリーダーがパクっちゃうんで(笑)。大手さんだと、今日会ってもう会わないアルバイトが多いですし、バイトの人に渡しても何のメリットもない。しかも社員のリーダーからしたら、“お前ら何もしてないだろ。今日は俺が頑張った”みたいな気持ちにもなるので、絶対パクっちゃう(笑)。なので、まずは来た時に一人ひとりに渡す。馬に人参じゃないですけど、ちらつかせて頑張らせるみたいな。

――モチベーションにもなりそうですね。祝儀の相場は?

1,000円くらいです。みんな値段は気にしていなくて、本当お気持ちがありがたいですし、今日も頑張ろうって思えるんで。引越し屋の僕がいうことではないですけどね(笑)。

非喫煙者が働くたかくら引越センター

――たかくらさんのことも聞かせてください。芸人と引越しどちらを先に始めたんですか?

高校生のときにやっていました。芸人になるために上京して、仕事が無さすぎてアルバイトでやっていたとき、引越しする先輩たちに呼ばれて、作業していたら「お前すげーな」って。みなさん、Twitterやテレビとかで「すごい後輩がいる」って話してくださって、一気に広まりましたね。

――今はどちらの仕事が多いんですか?

半々が理想です。芸人やっていないと、会社もここまで跳ねていないですし、かといって引越しをやっていなければ、こういった取材も受けていませんから。

――会社を立ち上げた理由は?

ほとんどノリです。かなりの金額がかかりましたが、先輩が広めてくださったり、たくさん評価してくださっていたので決意しました。

出典: FANY マガジン

――会社で働いている人の中に、芸人さんはいらっしゃるんですか?

いますけど、月に2、3回くらいしか出勤しないです。トラックの見張り番とか、タワーマンションで台車押しが必要でお願いするとかだけで、ほとんど作業はさせないですね。

――芸能の方と一般の方、お客さんの比率は?

半々ですね。芸人、アイドルからみなさんの知っている俳優さんまでやらせていただいています。芸能の方で一番いい(利用しやすいのが)のが、僕とLINEで会話できることなんですよ。引越し屋さんって、何かあったときに電話して聞いて……って効率悪い。僕はLINEで「どうしたらいいですか?」「こうしてください」って言える。ただ、いろんな方の連絡先が入っているので、携帯電話落とすと本当にやばいです(笑)。

――月にどれくらいの件数やられるんですか?

3月は100件以上受けています。少ない時は、1日1、2件なので、5、60件ですね。あと今は吉本のイベントの小道具やセットの配送もしているんですよ。このあいだ、ジャングルポケットの単独ライブの小道具を運ばせてもらったんですけど、ジャンポケよりギャラが良かったそうです(笑)。

――(笑)。たかくらさんは、どれくらいの割合で現場に立つんですか?

芸人の仕事がない限りは行っています。知り合いはほぼ行くようにしているので、一般の方はあまり担当していないですね。

出典: FANY マガジン

――社員の人数は? コロナの影響もあったのでは?

8名です。なかなか大変ですね。引越し件数は若干落ちた程度だったんですけど、イベントがなくなったんでその分落ちた感じですね。

――コロナ対策も大変そうです。

お客さんの目の前でアルコール消毒をして、マスクは100%つけておかないといけないので、夏場は地獄でした。お客さんの中には、そこまで気にしていない方もいらっしゃるんですけど、通りすがりの人の目が気になるというのもあります。

――最後に、たかくら引越センターさんに依頼する際の魅力を教えてください。

うちは、タバコを吸う人が一切いません。引越し屋さんって、喫煙率がめちゃくちゃ高いんですけど、ウチはタバコ吸っている人を採用しない。
あとは、作業員全員社員ということですね。アルバイトと社員だと経験レベルが違ってくるので、スピード感も全然変わってくると思います。ウチは毎日引越しをしているメンバーですし、いろんなところで長らく引越しをやってきた人が、ウチに来ていることが多いので、小さい会社ですけど、レベルは高いと思います。

たかくら引越センター

個人Twitter:https://twitter.com/takakurahikkos
公式HP:http://www.tmc4514.com/