安い国・日本『ガクテンソク奥田のGossip Times』vol.33

ガクテンソク奥田のGossip Times

国内外で噂されている、ニュース、芸能、オカルトなど、ウソかホントかわからない様々なゴシップを紹介。このコラムで是非『ゴシップ通』になってください。

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今月もよろしくお願いします。ガクテンソク奥田のGossip Timesでございます。

先日、東京のロフトプラスワンさんにて『奥田先生と田渕くんの本当は楽しい社会科〜ロフトプラスワン校開校!〜』というイベントがありまして、自分で言うのもなんですが、大盛況のうちに幕を閉じました。お越しいただいた皆さま、本当にありがとうございました。

さて今回は、そのイベントの中でもお話ししたのですが、『安い国・日本』というテーマでお送りしたいと思います。

今回書く内容はゴシップでもなんでもなく、ただの真実なのですが、読んだ皆さまが、

「嘘でしょ! ゴシップだって言ってよ!」

という感想を抱かれると思うので、いうなれば『逆ゴシップ』です。今回はそういう目線で楽しんでいただければと思います。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

さて、安い国といいましたが、日本の何が『安い』のでしょうか? 平均年収から見ていきます。

1番高い国はアメリカで734万円です。それに対して日本は408万円。半分とまではいいませんが、300万円以上の差があります。お隣の韓国が444万円なので、韓国よりも安い状態です。なので日本は『給料が安い国』といえます。

さらに、大学新卒の初任給(年収)は世界と比べるとどうなっているのでしょうか。世界で初任給が一番高いのはスイスでその額は、約873万円といわれています。

どうですか? 大学を卒業して1年目のお給料ですよ? やってられませんか? 僕はやってられません。ただ、スイスは永世中立国なので、自国防衛にかかる軍事費などの影響で、物価もかなり高いのですが、それにしても、ねぇ?

続いてアメリカを見てみると約579万円でした。スイスに比べればまぁって感じですが、それでもなかなか気持ちがしんどいですよね。

欧米は気持ちが暗くなるので、近いアジアの国を見ると、シンガポールと韓国が、300万円前後ほぼ一緒くらいでした。ちょっと気落ちが落ち着いたところで、日本の新卒の平均をお伝えします。

262万円

はい。シンガポールと韓国より下でした。そうです。日本はアジアの中でも『初任給が安い国』だったんです。

ここで『ビッグマック指数』を用いて、日本の経済力を測ってみます。ビッグマック指数というのは、マクドナルドは世界中にあるので、ビッグマックの価格を見れば、その国の経済力がわかったり、外国と比較したりできるよねっていうやつです。

それで見てみると、初任給世界一のスイスのビッグマックは929円でした。えぐくないですか? もはや定食の価格ですよ。そして、日本のビックマックの価格が450円で、スイスの半分以下です。しかし、初任給が3分の1以下なので、スイスの新卒社会人の方が、ビッグマックを『安い』と感じることになるわけです。

さらに、日本のビッグマック450円は、ベトナム・フィリピンと同じくらいです。過去のイメージだと、ベトナムやフィリピンは『物価が安い国』と思っている方もいるかもしれませんが、今や日本は、東南アジアの国と肩を並べるくらい、『物価が安い国』なんです。

そしてこれは、生産者、卸業者、販売者、消費者など、ビックマックに関わっている全ての人が『安い』ということでもあります。

こんな状態で良いわけがないので、岸田総理は最低賃金を1000円まで上げると言っています。今の日本の最低賃金(全国平均)は961円です。
ちょうど1000円くらいなのがアイルランドの1090円なので、アイルランドのちょっと下を目指すということなわけですが、それでも『経済大国』というイメージはないと思います。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

経済大国日本

は、もはや過去のことのようです。ただ、経済大国を経験した政治家の先生たちは、まだ『日本は高い国』という感覚で政治をされているように見えます。けど実際の経済レベルは、インドや東南アジアと同じ『安い国』なのです。こんな状態で『高い国』の集まりである『G7』に日本が参加しているのは、収入はそんなにないのに、高級住宅地住んでしまったせいで、ママ友の会でまわりに合わせて無理して高いランチに付き合っているママさんみたいなもんです。

確かに70年代・80年代の日本は『高い国』でした。しかし、90年代に経済成長が止まってしまって、まわりの国が成長したので、気がついたら『安い国』になってたわけで、これを『失われた30年』なんていったりするわけです。

こういう時に1番やってはいけないのが『増税』といわれているのですが、どうやら岸田総理は増税路線のようです。増税によって、色々なお金を先進国の水準まで持っていこうとしてるようなんですが、それってどうなんでしょうね。子供や旦那のお小遣いを減らしてまで、ママ友との高級ランチ会に行かなあかんの?なんて思っちゃいますが、皆さまはどう思われましたでしょうか。

※各国の平均年収に関しては諸説あります。また、為替レートにより日本円の価格は変動します。
※あくまでも本連載は個人の見解です。

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