河内家菊水丸が4年ぶり盆踊りツアーで出陣式! 2025年万博にも意欲「スケジュール空けてある」

この夏に4年ぶりの盆踊りツアーを実施する河内家菊水丸が、6月25日(日)に大阪市内で出陣式を開催しました。「河内家菊水丸 還暦カンゲキ!!4年振りの盆踊りツアー出陣式+ステージ4の甲状腺癌手術から10年突破パーティー」と題されたイベントには、桂文枝やオール阪神らも登場。ファンや関係者と一緒に、盆踊りシーズンに向けて気勢を上げました。

出典: FANY マガジン
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文枝「私もどこかのやぐらで……」

新型コロナ禍の影響を受けて2020年、21年の出陣式は中止に。昨年は菊水丸の河内音頭生活45周年を記念した「報告会」という形をとりました。4年ぶりの開催となった出陣式では、和太鼓の三条史郎が金の太鼓を打ち鳴らして出陣の狼煙をあげるなか、菊水丸がステージに登場! 自身が手掛けた「秀ノ山雷五郎物語『九代目横綱』」を朗々と歌いあげました。

開会の挨拶には、聖徳太子が建立したことで知られる大阪・四天王寺の瀧藤尊淳・第114世管長が登壇します。菊水丸と三条は、全編上演時間が21時間という聖徳太子一代記を手掛けていて、瀧藤管長は「来年は点滴を打ちながらでも21時間続けてやってもらうのが夢です」と話しました。今年も8月11日(土)、12日(日)に四天王寺で、菊水丸が登場して盆踊りが行われます。

出典: FANY マガジン
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続く来賓挨拶では、喜劇役者の大村崑が熱くエールを送ります。そして、子どものころから河内音頭に親しんできたという文枝からは、4年ぶりの菊水丸のツアーに向けてこんな提案が!

「大阪の夏は河内音頭、菊水丸。私もどこかのやぐらで出してもらいたい。もちろんギャラなしです! ただ、吉本興業が承諾するかどうかですが……(笑)。やっと河内音頭が聞ける夏が来ました!」

恒例の激励スピーチには、オール阪神が登場してこう話します。

「菊水丸さんの出陣式には10年以上、毎回来させてもらっています。今日は楽しみにしていました。なぜなら、最近あんまり舞台に立つことがなかったので。体に気を付けて頑張ってください!」

出典: FANY マガジン
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このほか料理人、大相撲の親方、演歌歌手、講談師、浪曲家といった錚々たる顔ぶれのゲストがスピーチ。そしてツアーの成功を祈願して鏡開きと乾杯が行われると、最後は「2025年の大阪・関西万博のリハーサルもかねて」と会場となったホテルの大広間で、一足早い盆踊りが繰り広げられました。

万博で歌うために「運」をとっておく

出陣式終了後に囲み取材に応じた菊水丸は、コロナ禍に苦しんだ3年間を振り返りながら、4年ぶりに復活するツアーに向けてこう意気込みました。

「去年から徐々に活動報告会を行ってきましたが、コロナ前の水準にようやく8割ぐらい戻るのが今年なので、たまりにたまったパワーを出したいと思います」

昨年は35カ所の盆踊り会場で河内音頭を披露しましたが、「今年は去年よりも多くなるだろうという感じですね。最終的には60から70、70から80ぐらいできたら」と期待を寄せます。

出典: FANY マガジン
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今年、還暦を迎えた菊水丸は「ここからまた新たな河内家菊水丸になりたい」と宣言。2012年に受けた甲状腺がんの手術から10年が経過して、「転移再発もなく、ありがたいことです。早く術後1カ月たってほしい、1年たってほしいということの積み重ねで、ここまで来ることができた10年でした」としみじみと語りました。

また、「ふだんからジャンケンや勝負事をしない」という独自の方法論で“運をためてきた”という菊水丸は、2025年の大阪・関西万博で残りの運を使いたいと訴えます。

出典: FANY マガジン
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「僕はデビューで1つ目の運、危機一髪の手術に2つ目の運を使いました。そして3つ目は、2025年の大阪・関西万博。盆踊りのやぐらの上で音頭を取るというところに運が来ると思っています。ですから、それまでは小さなことに運を使いたくない。あと2年、安全運転をして、大村崑さんのように安全歩行をして、身のまわりに危機が迫らないようにして2025年の朗報を待ちたいと思います」

そして、「2025年の8月15日はスケジュールを入れず、あの会場のお祭り広場で歌うと心に決めています。スケジュールは空けていますし、そのときに着る着物も用意しています!」と力を込めました。

盆踊りツアーのスケジュールは河内家菊水丸の公式ブログから。

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