THE SECOND初代王者ギャロップが凱旋授業! 「ほとんどの人は凡人。工夫するのが上手い人が面白い人になる」

吉本興業のエンタメ総合教育機関「よしもとアカデミー」で6月19日(月)に特別授業が行われ、5月に開催された「THE SECOND」初代王者のギャロップ(林健、毛利大亮)が講師として登場しました。自身もNSC(吉本総合芸能学院)出身の2人は、全生徒を対象とした授業で教壇に上がり、芸人としての心得などを指南。エンタメ業界を目指す学生からの質問に回答し、熱い授業を行いました。

出典: FANY マガジン
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ノドから血が出るほど練習!?

この日の会場は、芸人志望者が通うNSC大阪校。オンラインでも多くの生徒が参加するなか、MCを務めた今井らいぱちがギャロップの2人を呼び込みました。らいぱちのアオリと生徒たちからの大きな拍手で迎えられると、「そんな大層なことせんでええ」と苦笑いの2人。

冒頭、王者になってからの生活の変化を聞かれた2人は、「スケジュールが“パンパン”じゃなく“パン”くらい。絶妙に家にも帰れてるし、寝ようと思えば寝れる」とぶっちゃける一方、毛利は「やっと僕も声をかけられるようになった」と言います。林も、大阪・天下茶屋で知らないおじさんから「こんなとこで何してんの?」と話しかけられたエピソードを披露して生徒たちを和ませました。

この日の特別授業は、NSCのほか、エンタメスタッフを育成するYCA(よしもとクリエイティブアカデミー)、歌唱や演技、パフォーマンスなどを幅広く学ぶYPA(よしもとパフォーミングアカデミー)、デジタルに特化したYDA(よしもとデジタルエンタテインメントアカデミー)、そしてエンタメを学びながら高校卒業資格を取れる吉本興業高等学院という5つのスクールの生徒たちに向けて、ギャロップの2人がトーク形式で語っていきました。

出典: FANY マガジン
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授業のなかで、パフォーマーとして舞台に立つために心がけていることを聞かれた2人。林が「あんまり言うことじゃないけど、漫才出番の前日はどっちかがノドから血が出るほど練習してる」と話すと、すかさず毛利が「ウソついてるやん」とツッコミます。2人は「THE SECOND」の本番のために「6分」という持ち時間を意識した練習を重ねたと明かしました。

また、理想のマネージャーや構成作家について聞かれると、「こっちのことをおもしろいと思ってくれているかどうか」と決め手を語る林に、毛利が「コミュニケーション力もあったほうがいい」と付け加えます。

デジタル関連の活動では、YouTubeの「スーパーギャロップちゃんねる」の話に。毛利は「クオリティの高いもの(を作るために)は、その道のプロがいたほうがいい」と話します。林は「なに撮りますか、ペースを決めてやっていきましょう、会議しましょう、みたいにグイグイ引っ張っていってくれる人が喜んでもらえるかな」と理想のスタッフについて語りました。

「工夫することを突き詰めてほしい」

質疑応答のコーナーでは、「何を努力したらいいかわからない」という悩みを打ち明ける学生も。毛利は「自分も何を努力したらいいかわからないと、2年前に林に質問した」と告白して笑わせます。

また、ネタ作りや本番でネタが飛ばない方法、相方選びなどの質問が飛び出すと、2人は笑いを交えながらしっかりと答えていきます。これまでの「忘れられないひと言」を聞かれると、林は悩んだ末に、誰に言われたのか覚えてないけどと断りつつ、「相方を笑わせたほうがいいよ」という言葉を挙げました。

漫才上達のためにやるべきことは? という質問には、テレビを見てツッコミを入れる、目線や手の所作などポイントを決めて生の舞台を見ること、などをアドバイス。さらに林は「1人でしゃべること」を挙げ、お風呂やウォーキングなどのときに、1人でしゃべって1人でツッコんでいる、と明かしました。

最後に林は生徒たちに、熱くこう語りかけました。

「ほとんどの人は凡人。工夫するのが上手い人が面白い人になっていることが多い。それを突き詰めてほしい。工夫ひとつで変わる、ひっくり返るというのを信じてやってきた」

出典: FANY マガジン
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全国ツアーではおいしいものを食べたい!

講義終了後の囲み取材で、毛利は、学生の印象について「質問の内容も真面目でしっかりしてる、すごいなと思った」と感心。林も「お行儀がいいな」と同意します。

一方で毛利は「もっと目立ってもいいのにな。むかしはもっと(質問などで)ハイハイ!ってやってた」と振り返ります。林も「どこかいい感じで自分たちのことをナメてくれてたらいい」と話し、「トガり方にもよるけど、最初から丸いのは……心の中では少々トガっててもいいのでは?」とアドバイスしました。

ギャロップの2人は、7月から初の全国ツアー「漫才やろな!漫才やりましょ!」が始まります。林は「ツアーどころか大阪、京都以外でやるのが初めてで、それをまず楽しみたい」言いながら、「なによりも、ご当地のおいしいものを食べられたらな」とニンマリ。「よりおいしく食べるためにツアーを成功させたい」と宣言すると、毛利も「そこだけは共有してる」と同意しました。

5つのスクールからなる吉本興業の教育機関「よしもとアカデミー」の2024年度生徒募集は、6月からスタートしています。資料請求はよしもとアカデミーまで。

よしもとアカデミー公式サイトはこちらから。

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