梅雨晴れの青空を待ちつつ、ますますのご健勝を心よりお祈り申し上げます。
どうも、ぬまんづの原いい日です。
2023年6月、沼津ラクーンよしもと劇場に新しいライブが誕生しました。
それが『沼津週末寄席〜太鼓判ライブ〜』。
このライブの特徴は土曜日・日曜日と2日連続同じメンバーで行われ、
各出演者が1ライブで2つのネタを披露するというライブ。
つまり、2日で8回ネタを楽しめることになる。しかも、前売り券でも当日券でもなんと1,000円というリーズナブルな価格で観覧できるということで、全国の吉本の劇場でもコスパ最強でしょう。
また、各ネタの時間は6分以内、これは先日大成功で一回目大会の幕を閉じた芸歴15年目以上の大会『THE SECOND』を意識していると言うのも読み取れる。
つまり、本イベントは新進気鋭の若手芸人だけでなく、ベテラン芸人たちの熟練の技を余すことなく存分に楽しめる。出演するメンバーも東京だけでなく、大阪からの芸人も毎回登場。
この記事を書いている時点ですでに3回ほど行われている「太鼓判ライブ」。
ライブの中盤に休憩時間を設けたり、お客様にアンケートを取るなど、新しいことが始まった感がしています。
と説明はここまでにして、6月24日・25日の2日間で筆者である僕が実際に体験した感想を書いていきます。
新たなユニットライブの誕生の予感…!?
まず、ここまで多くのネタをかけられるライブは他に無い。(ネタをかけるというのは、お客様にネタを見てもらうという意味、自分たちのネタがお客さんを前にした時にウケるのか、ウケなかった部分をこう改良したらどうだろうか、この部分のボケはお客様に通じるのか、などを見ることを「ネタをかける」と表現する)
2日間で8本、これは賞レースや今後の舞台において、ネタが強化される最高の舞台だ。
そして、一見さんが多いということ。1,000円という破格の値段設定もあり、9年経って初めて沼津ラクーンよしもと劇場に来てくれたというお客さんが通常の寄席に比べてめちゃくちゃ多かった。
今までと違って、「あ、誰々が出てるから行ってみよう」「この芸人のファンだから行ってみよう」ではない、「とりあえずお笑いというものを見に行ってみよう」という客層を動かしたのかもしれないと僕は思う。
そして最後に、これは完全に芸人側の意見であるが、一緒に2日間を過ごしたメンバーとの絆が芽生えるというところ。これは住みます芸人である僕らにとっては今までにない感覚。
東京からも近いというのは大変大きなメリットだが、裏を返せば少しのデメリットでもある。
なぜかというと、東京・大阪から移動の芸人さんたちは基本的に公演終了後戻られてしまうからだ。
もちろん次の日も静岡で仕事があるから泊まりみたいな芸人さんがいたこともあるが、
一日中一緒にいたメンバーが明日も一緒で、みんなで泊まるというのは初めての体験だ。
今後、一緒にでたメンバー同士の仲が深まったり、どこかの劇場ではそのユニットでライブが始まったりすることも多いにあり得ると思った。
今まで、静岡でも吉本の生のお笑いライブが楽しめる拠点としてお客様に笑いを提供してきた沼津ラクーンよしもと劇場だが、
ここにきてまた新たな進化を遂げたことは間違いない。
近い将来、沼津で腕を磨いたことで、さまざまな賞レースで結果を残す芸人が出てくるだろう。
そんな素晴らしい未来に、一番近くで見ている僕らから”太鼓判”を押させてもらいたいと思う。
今回のインタビューは6月24日・25日と2日間、太鼓判ライブに出演していただいた「蓮華」さんです。漫才・コントとはまた違った「バルーンアート」というパフォーマンスを武器に戦うお二人から見た沼津はまた一味も二味も違った沼津の良さを語ってくださいました。
ぬまんづ・うえたけインタビュー ゲスト:蓮華
うえたけ:ということで今回取材にご協力していただくのは「蓮華」(山下隆章、ちゃんだい)のお二人です!
山下:どーも、山下です。
ちゃんだい:ちゃんだいです。
うえたけ:バルーンアートで人気なお二人ですけども(蓮華のお二人はバルーンアートの全国大会で何度も日本一に輝いているほどの腕前)
ちゃんだい:まぁバルーンアートで人気なのか、バルーンアート“が”人気なのかわかんないけど(笑)
うえたけ:そんなことないですよ(笑)!
山下:物珍しさはあるかな
ちゃんだい:東京を中心に活動してるけど、最近はありがたいことに沼津に呼んでもらえるようになって、沼津から売れていきたいなと
うえたけ:沼津からですか(笑)? そんな蓮華さん、全国の営業とか色々な劇場呼ばれてると思うんですけど、沼津ラクーンよしもと劇場の印象を教えてください。
山下:楽屋が広い!
うえたけ:(笑)
ちゃんだい:これ、僕ら特に大量のバルーンを持ってきたり、用意したりするから本当にありがたい。
うえたけ:あ!そうか!
ちゃんだい:あとバルーンをひねる音。キュッキュッって音が俺ですら嫌いだから。もちろん先輩とかに「その音、嫌なんだけど」とかは言われたことないけど、気にする人はいるだろうから。
山下:言ってきたのはジョイマンの池谷さんだけ!
うえたけ:実名出さないでくださいよ(笑)
山下:まぁ池谷さんも冗談だけどね(笑) 池谷さんと我々も仲良いので。
ちゃんだい:でも言われたりしなくても、関東の劇場とかだと気を遣って外に出たりするから、沼津は楽屋だけじゃなくてバックヤードとかここ使って良いですよってスペースが多いから、万全の状態で舞台に出ていける。
うえたけ:バルーンアートに最も適した劇場(笑)
ちゃんだい:本当にそれ!
山下:本当にそうじゃない?
バルーンの量が増えて車で通った日
うえたけ:沼津のお客さんの感じはどうですか?
ちゃんだい:これは媚びるとかじゃなくて、マジで温かい。
山下:これはぬまんづをはじめ、ここの住みます芸人さんたちが築き上げてきた賜物だと思う。
うえたけ:いやいや、それはここに来てくださる芸人さんたちのおかげだと思ってます。
ちゃんだい:例えば東京の劇場だとお笑いライブによく来る人たちからすると、バルーンアートのパフォーマンスって、「珍しいことやってるなー」って目で見られがちなんだけど、
沼津だとそれがとてもフラットで、漫才も初めて、コントも初めて、バルーンアートも初めてって目で見てもらえるからとってもやりやすい。
山下:やりやすいよなー。初めてライブに足運んだって人も多いし。
うえたけ:ありがとうございます。これだけ沼津のこと褒めてくれたら、蓮華さんすぐまた呼ばれますよ!「蓮華no寄席」も沼津でやれます!
山下:俺ら「no寄席(渋谷にあるヨシモト∞ホールで行われている人気の主催公演)」の初めて沼津なん!?(笑)
ちゃんだい:それでいうと太鼓判ライブって1公演にネタ2本、それが1日2公演だからネタ4本。それが2日間だから全部で8本ネタ用意するのよね。バルーンアートってネタが増えれば増えるほど、バルーンの量も増えるから、普段なら新幹線出してもらえるんだけど、今回は車で来たからね。
うえたけ:車で!
ちゃんだい:でも、僕ら八王子だから幕張とか大宮の劇場行くのとそんなに距離的には変わらなかった。ただ一つ言いたいことがあって。
うえたけ:なんですか?
ちゃんだい:沼津インターから劇場までが混みすぎ。
うえたけ:(笑)
山下:高速はずっと空いてて、快適なドライブだったのに、インター降りてから大渋滞ってなんやねん! 下道が混むなや(笑)!
ちゃんだい:そこが嫌だった
うえたけ:めっちゃ褒めてくれたのに、最後道路の文句ってなんなんですか(笑)!
ちゃんだい:ただ劇場周辺にはコインパーキングが豊富だから車も停めやすい!
うえたけ:なんのフォローなんですか(笑)!
ちゃんだい:でもマジな話、沼津・静岡だけじゃなくて、小田原とか神奈川の方も来やすいと思う。東京の劇場に行くより近いんじゃないかなと思います。
山下:ただ混むから時間には余裕もって!
うえたけ:最後にこれから沼津に行ってみようかな?と思ってくださっている方に向けてメッセージをお願いします!
ちゃんだい:生で見た方がバルーンアートの凄さ、ちゃんだいの凄さがわかると思います。
うえたけ:あれ?ちゃんだいさんだけですか(笑)?
ちゃんだい:作ってるのは僕なんで
うえたけ:怖い目をしましたね(笑)!
山下:そんなちゃんだいをぶったぎる、山下の鋭いツッコミもお見逃しなく!
ちゃんだい:すごくて面白いものを見せたいと思うのでぜひ沼津の劇場に足をお運びください。
蓮華のお二人は7月22日・23日の太鼓判ライブにも出演いたしますので、ぜひとも足をお運びください!