永野芽郁、冨永愛…ロバート秋山が語る“本物”のすごさ Netflix版『クリエイターズ・ファイル』配信間近!

お笑いトリオ・ロバートの秋山竜次がさまざまなクリエイターに扮する人気企画『クリエイターズ・ファイル』が、Netflixオリジナルシリーズ『クリエイターズ・ファイル GOLD』(全8回)として、6月3日(木)から世界配信されます。そこで今回は、番組を120パーセント楽しめるよう、秋山本人にインタビューを実施。細部にまでこだわるキャラづくりや、豪華ゲスト陣との収録秘話などについて、たっぷり語ってもらいました。

出典: FANY マガジン

2015年にフリーペーパーの企画としてスタートした『クリエイターズ・ファイル』は、秋山が生み出す架空のクリエイターたちの、まるで本物かと思わせるセリフや仕草が醸し出す“謎のプロフェッショナル感”が話題に。公式YouTubeチャンネルの総再生回数は1億3000万回を超え、いまや雑誌や書籍、イベントなど幅広く展開しています。

その人気企画が今回、冨永愛、安達祐実、中尾彬・池波志乃夫妻、永野芽郁、横浜流星、オダギリジョーら豪華ゲストを迎え、Netflixに進出。秋山扮するファッションデザイナー・YOKO FUCHIGAMI、天才子役・上杉みち、伝説のホテルマン・折尾豊といったキャラクターが、超一流ゲストたちとコラボするという、まさに『GOLD』の名にふさわしいパワーアップした内容となっています。

出典: YDクリエイション

『GOLD』になっても“いいところ”は残す

――今回のNetflixでの配信について、率直な気持ちを聞かせてください。

世界に見てもらえるチャンスが突然、舞いこんできたので、驚いています。フリーペーパーから始まり、本を出したり、イベントやらせてもらったり。いろいろ振り返ると、「190カ国に配信されるって……大丈夫かな」って思いました(笑)。

――『GOLD』では、どんなところがパワーアップしているんですか?

いままでだったら絶対に借りられなかった場所で、ロケができているところですね。ホテルの2フロアーを使ったり、ファッショナブルなホールを使ったり、ゲストが半端なかったり……。わかりやすく、“GOLD”だなって思います。これまでは、おカネがなくてできなかった部分でもあるので。

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――おカネをかけられるぶん、世界が広がったと。

ただ、いつものやり方が間違っているとは思わないんですよ。限られたなかでも十分できていたので、ストレスを感じることもなかった。

たとえば、ホテルじゃない場所をいかにホテルっぽく見せるかが勝負で、「ホテルっぽいドアないですかね?」「ここの一角をホテルとして貫きましょう」っていう話し合いもしてきたんですけど、今回は根こそぎで借りられる。そういった部分で、画のクオリティーは上がるでしょうし、やれることも増えたと思います。

――単に豪華にするだけでなく、これまでの世界観を引き継ぐというバランスが難しそうですね。

そうですね。『クリエイターズ・ファイル』は、こぢんまりとやっているからこそ面白いって部分もあったじゃないですか。

今回も、大前提として、いつもの空気感がなくならないように考えましたし、スタッフさんもその方向で徹底していて、なんなら「いつもの感じでやらないと、ちょっと厳しいっすね」ってくらいの感じでしたね。もちろん、豪華になったメリットは大きいですけど、豪華になったからといって余計なものを増やさないようにはしました。

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――視聴者から「いいところを失ったな」と思われてはいけないですからね。

その“いいところ”っていうのが、僕の好みの部分でもあるんですよ。「ここテレビならカットするだろ!」っていう間(ま)とか、「なんでここを使うんだよ」っていう部分が好きで、『GOLD』になったからといって、急になくすのではなくて、それありきでやらないと、僕が面白くない。そこは大事にしていきたいです。

ゲストの演技は素晴らしかった!

――『GOLD』では各回、ゲストのみなさんがコントから降りることなく、秋山さんの世界観に溶け込んでいるのが印象的でした。

確かに、「みなさんよくこの感じに乗っかってくれているな」って思いました(笑)。YOKO FUCHIGAMIと一緒に出てくれた冨永愛さんも、まったくもって自然でしたから。

「マジでリアルにやってくれているんじゃないか」っていう温度感もうまかったし、冨永さんがランウェイを歩けば、どんなふざけた服を着ていても、カッコいいが勝つんだっていう。やっぱり素晴らしかったですね。

出典: YDクリエイション

ネタとして(冨永さんに着てもらう)いろんな服を用意する際、事前にいろんな話をしましたし、もちろん冨永さんの写真もたくさん見ました。それを見て、目が慣れているはずなんですけど、生で見ると、みんな「あぁ~」って感動しちゃうんですよ。

それ以来、しばらく冨永さんの印象が消えなくて、家帰ってもいろんな冨永さんをYouTubeで見ました(笑)。それくらいファンになりました。

――そのほかにも、たくさんの俳優やアーティストが登場しますね。

上杉みちくんと共演してくれた安達祐実さんも、すごかったですね。(事前に)流れが決まっていないんですけど、その場でしっかり乗っかっていただいて。ふつうの安達さんとしてならまだしも、プラスアルファでとんでもないキャラクターをやってくれたんですよ。よくオッケーしてくれたなって思いましたね。

出典: YDクリエイション

演出家・津山紀文の回で出てくださった中尾夫妻(中尾彬、池波志乃)も、よく(世界観を)理解していただいたなって思います。

こんなに大きなコントに、あんな大御所のご夫婦を混ぜているわけですから、ふつうだったら「意味わかんねーよ、これ!」で終わってもおかしくないじゃないですか。でも、マジでいい感じで楽しんでいただいて、志乃さんも率先して協力してくださいました。

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永野芽郁さんは、透明感がありすぎて見えなくなっている清純派女優・藤原采の親友役として呼んだんですけど、本物の透明感をナメちゃダメでしたね。

僕(藤原采)に関しては、ただおじさん度合いが目立っただけですから(笑)。出来上がり(のVTR)を見たとき、藤原采が、“ただただ強風にさらされているおじさん”ってときがあったんですよ。その横に(永野さんという本物の)清純派女優がいて、シュールすぎました。

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横浜流星さんが出てくれた、ホテルマン・折尾豊は新ネタになるので、どうやろうか考えていたんですけど、すごく楽しんでいただきました。

童謡詩人・石丸ツワノのオダギリジョーさんもよかったですね。あんなにおかしな世界感なのに、ずーっとテンションを変えずにポーカーフェイスでいてくださって。いちばん、おかしい方ですよ(笑)。

そのほかにも、きゃりーぱみゅぱみゅさんや八代亜紀さんなど、たくさん出ていただいて、感謝しています。

出典: YDクリエイション

いま気になるクリエイターは?

――キャラづくりについて、こだわっている点を教えてください。

もともとこの『クリエイターズ・ファイル』は誌面(フリーペーパー)で始まっているので、風貌が大前提です。YouTubeだとサムネイルになるので、まずは、そのクオリティーに全精力を注いでいます。

その1枚が撮れたら「はい、収穫あり!」ってなるので、あとは遊びまくりです。でも、その1枚がなかなか難しいんですよ。藤原采を撮るときも、奇跡的にいい風が吹いて、奇跡的な光が射し込んでじゃないと、マジで“風に吹かれたおじさん”なんで。

出典: YDクリエイション

――(笑)。最近、気になっているクリエイターやその活躍など、『クリエイターズ・ファイル』に落とし込めそうなものはありますか?

いっぱいありますよ。EXILEさんが気になっていて、僕みたいな100キロ近い男を“EXILE”って呼ぶには限界があるんですけど、1人を何百人にも(合成で)重ねていったら、EXILEさんみたいになるんじゃないかなって(笑)。そのときは、僕は立っているだけで、メイク、衣装、カメラマンにお任せなんですけどね。

この間は、シンプルに力士っていう案もありました(笑)。自分の体を見ていて、「力士いけるな」って思い始めていて。ただ、力士にしては小柄なので、小さくて太っている人をまわりに集めて並べたら、俺がでけぇ力士みたいにならねーかなって(笑)。

――工夫次第で、なんにでもなれるんですね!

カリスマ双子インフルエンサーのカマタマちゃんをやったときは、双子をどうするかって話になったんですけど、結局、シンプルに自分を鏡に写しました。鏡を持って街を歩いて、鏡越しで撮影してもらって、鏡とやり取りして……本当に頭おかしいやつですよ。鏡とずっとケンカしてましたもん(笑)。

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――これまで秋山さんが演じてきたなかで、特に好きなキャラは?

主要なキャラはみんな好きですけど、特に渋めなヤツ、YouTubeでいうとあまり再生数が伸びていないヤツのほうが好きなんですよ。

みちくんみたいにわかりやすいほうが見られてると思うんですけど、演出家の津山紀文みたいな渋めのおっさんが、僕のなかではすごく面白い。

今回、新作でハリウッド映画監督のドナルド・C・ダンパーをやったんですけど、ここは見てほしいです。画期的な映画を撮って、「こんな作品あったのか」っていうものが撮れました。しゃべり方も面白いんですよ。こいつがしゃべっている言葉にリズム乗せると、ラップみたいになるんです。

出典: YDクリエイション

――最後に、配信を楽しみにしているみなさんにメッセージをお願いします。

ゲストやロケ場所など、“GOLD”な部分はいろいろありますが、基本的には通常のクオリティーでお送りしますので、いつもとは違う豪華な絡みを楽しんでいただければと思っております。

あとは、190カ国の方々から感想をもらいたいですね。190カ国を相手にボケを考えたことがないし、基本的に1カ国しか笑わそうとしてこなかったので(笑)。見た目とか含めて、全体を見て笑ってほしいです。

出典: FANY マガジン

ヘアメイク:伊藤 有香 スタイリスト:古澤 愛

番組概要

『クリエイターズ・ファイル GOLD』

出典: FANY マガジン

配信日:6月3日(木)Netflixで全世界独占配信開始

【ゲスト一覧】
第1話)伝説のホテルマン「折尾豊」 ゲスト: 横浜流星
第2話)天才子役「上杉みち」 ゲスト: 安達祐実
第3話)ファッションデザイナー「YOKO FUCHIGAMI」 ゲスト: 冨永愛
第4話)清純派女優「藤原采」 ゲスト: 永野芽郁
第5話)TORIMAKIサービス「白木善次郎」 ゲスト: きゃりーぱみゅぱみゅ、八代亜紀
第6話)演出家「津山紀文」 ゲスト: 中尾彬、池波志乃
第7話)童謡詩人「石丸ツワノ」 ゲスト: オダギリジョー
第8話)ハリウッド映画監督「ドナルド・C・ダンパー」 ゲスト:シークレット

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