『モテ薬』刊行記念! 旺季志ずか&ガンバレルーヤ“恋トーク”「隙を見せることが大事」

出典: FANY マガジン

ドラマ『特命係長只野仁』シリーズ(テレビ朝日系)や『ストロベリーナイト』シリーズ(フジテレビ系)などを手掛けた脚本家で、吉本坂46のメンバーとしても知られる旺季志ずかの最新著書『モテ薬』が全国書店、ネット書店で絶賛発売中です。

3年にわたる取材を経て完成させた本作。未知のフェロモンを発生させる細胞薬「メタル・シンデレラ」(通称・モテ薬)を発明した美人研究者・水澤鞠華は、一躍脚光を浴びるも、論文の不備や実験の再現不可能を指摘されて……という展開。ネットでは、早くも『モテ薬』読んだ読書から「時間も忘れて物語の中に入った 最高でした」「面白くて一気読みした!」「配役をするなら…」との声があるなど話題となっています。

出典: FANY マガジン

今回、刊行を記念して旺季と、同じ吉本坂46のメンバーであるガンバレルーヤ(まひる、よしこ)で女子トークを実施。本作の見どころはもちろん、旺季が2人に恋愛のアドバイスをする一幕もありました。

現場のリアルを描きつつも女性の応援歌に

出典: FANY マガジン

――執筆するにあたって苦労した点はどんなところでしょう?
旺季 「STAP細胞騒動をモチーフに書いたので、その事件や周辺をかなり取材しました。その上で、人間の欲望とそれに振り回される人々、そこから派生する物語をエンタメとして昇華できたと思います」

――こだわった点を教えてください。

旺季 「今回は科学の話なので、どうしても難解な話が出てしまうんですよね。普段本を読まない人にも読んでほしい思いがあったので、難しい用語は必ず注釈をつけてもらうようにしました。

あと、かなり深く取材をさせてもらったので、現場の声を多く拾っています。わけのわからない権力で虐げられて出世できない誠実なお医者様とか、医学部の権力抗争とか、リアルな現場で“欲望”をメインにしているんだけども、根底には女性の応援歌として感じていただけるように書きました。読んだ人が『なんでこんなにドロドロしてるのに、読後感は爽快で勇気をもらえるんだろう』と言ってくれて嬉しいです」

――今回の対談相手であるガンバレルーヤさんにどんな印象をお持ちですか?

旺季 「芸能界では脚本家として携わっていて、すごい勢いで売れていく人をたくさん見てきたんですけど、だいたいの人が勘違いしたり、人格が変わったりしていて(笑)。でも、2人は本当にフラット。デビューのときから、あまり変わらずに芸だけがすごくなっている印象です。珍しいと思います」

まひる・よしこ 「ありがとうございます!」

旺季 「2人は喧嘩するんですか?」

よしこ 「大阪にいたときは、年に1回殴り合いの喧嘩をしていましたけど、東京に来てからはないですね(笑)。大阪の時は“お笑いで喧嘩”というよりは、私生活でめちゃくちゃ喧嘩していました。『これやった、これやっていない』とかもあるんですけど、前に、まーちゃんが先頭で自転車を漕いでいるとき、急にいつもと違う道を走りだしたので『お前、私を撒こうとしていただろ?』っていう喧嘩もありました」

旺季 「(笑)」

まひる 「東京来てからは、“結束して頑張ろう”っていう気持ちがより強くなったので、喧嘩がなくなったっていうのはあるかもしれないですね」

ガンバレルーヤも唸る旺季の“アイドルスイッチ”

出典: FANY マガジン

――ガンバレルーヤさんは、旺季さんにどんな印象をお持ちですか?

よしこ 「とてもすごい方なのに、喋ったらラフで面白いので、芸人さんと喋っているような感覚です」

まひる 「スイッチをちゃんと持っているのがすごいなって思います。私、(吉本坂で)アイドルになったとき、急に恥ずかしくなったんです。今まで芸人としてふざけていたのに、アイドルとして振るまわなきゃいけなくて、照れていたんですけど、志ずかさんはスイッチを持っていらっしゃって、作家さんのときは作家さんのお顔も持っていらっしゃるのに、“アイドルの時はアイドル”を全うしていて見習いたいと思いました」

ーー本作の『モテ薬』にちなんで、人生経験豊富な旺季さんから見て、ガンバレルーヤさんのモテるポイントはどんなところだと思いますか?

旺季 「よしこさんに関しては、個性を貫き通しちゃっているなって思います」

よしこ 「(笑)」

旺季 「昔の写真も見せてもらったんですけど、どっちかと言うとキレイ系でしたよね?」

よしこ 「ギャルを目指していたので、つけまつげとかメイクとか頑張っていたんですけど、お金が無くなってどんどん変な方向に(笑)」

旺季 「一般社会では、キレイにまとめていたほうが男の子にモテるかもしれないけど、今の方がダントツで個性が勝っているから、そこがモテポイントだと思います。まひるちゃんは、お父さんとお母さんがすごく若いんですよね」

まひる 「そうなんです。16歳と18歳で結婚していて」

旺季 「ご両親のことをすごく尊敬されているじゃないですか。吉本坂でお会いしたときに、お二人とも礼儀正しいと思ったんですけど、まひるさんはすごく素直な方やなって思っていました。それが最大のモテポイントですね」

――ガンバレルーヤさんからみた旺季さんのモテポイントはどんなところに感じますか?

よしこ 「今、ちょうど『モテ薬』を読んでいる途中なんで、結末は言わないでほしいんですけど(笑)、言葉のチョイスがすごく素敵で色っぽいと思いました。吉本坂のメンバーは、すごく下品なところもあるんですけど(笑)、(旺季は)すごく上品で、大人の余裕があるなって。“男は目で恋をして、女は耳で恋する”って聞いたことがあるんですけど、男の人は志ずかさんの言葉に色気を感じるのかなって思いました。すみません。分かったような口きいて」

まひる 「おきれいですよね。美を怠けていないというか。髪をピンクに染められていますけど、髪色がプリンになったところを見たことがない。私は前まで金髪だったんですけど、染めるのが面倒で『そろそろ染め直したほうがいいよ』って言われるまで染めなくて……。細かいところかもしれないですけど、そういうところをちゃんと怠らないところが素敵だと思います」

3人の女子トークがさく裂

出典: FANY マガジン

――『モテ薬』が実際にあったとして、使ってみたいと思いますか?

よしこ 「モテたことがないから1回くらいは使いたいですね。でも、使うのは1晩限りでいいです。本当に好きな人に惚れてもらえる薬の方が私は欲しいです。学生の時、“私のこと好きなんじゃないかな?”っていう男子がいたときに、“気持ち悪!”って思っちゃったんですよ。好みじゃない人に言い寄られると『やめて!』ってなっちゃう(笑)。(そう感じるのは)今までモテてこなかったからだと思うんですけど……」

旺季 「追いかけるほうが楽しいですよね。心理学を勉強していると、全員が全員じゃないけど、すごく好きだけど手に入らない男性がいて、追いかけている間は好きなんだけど、振り返られると冷めるっていうのは、親密な関係になるのが怖くて(冷めちゃう)。私も、今の旦那さんから初めて食事に誘われたときも、同じく“気持ち悪!”って思ったんですよ」

よしこ 「一緒だ!」

旺季 「私はダメンズが好きで、一目惚れするのはだいたいダメンズ。あるとき、“自分の一目惚れは病気なんだ”って言い聞かせた時期もありました。ダメンズはなぜダメンズかというと、正常な男女関係を作れない人たち。アルコールとか仕事とか何かの依存症で、私自身も仕事依存だったと。それが心理学でわかったから、気持ち悪いと感じる人は、ちゃんと関係を作れる人なんじゃないかって思って、友だちとしてデートしてみたんです。そしたら、“いい人やん!”と思って、会っていくうちに、“この人いいわ”って思うようになって結婚したんです」

よしこ 「素敵! 逆に“気持ち悪い”と感じた人とデートに行ったほうがいいんですかね」

旺季 「2人きりが嫌だったら3、4人の友だち連れてとか、“友だち”としてデートしてみたらいいと思う。いい人やったら(交際相手・結婚相手としても)いいかも」

よしこ 「確かに……。でも、(男性に)来られたことがない(笑)」

旺季 「来られないのも、こっちが防御しているから。私、16歳から今の歳までパートナーがいなかったときがほとんどないんですよ。まぁ、ダメンズを拾って歩いていたからね」

よしこ・まひる 「(笑)」

旺季 「でも、バチバチに脚本家で売れていた2年くらいは全然モテなかった。脚本家ってしんどくて、『あれ直せ、これ直せ』ってボロクソに言われるし、すごいキツイから、(当時は)自分の心を硬くして“硬い脚本家ブロック”みたいなものがついてきて、日常生活でも全然モテなくなった。『なんでやろ?』って友だちに言うたら『志ずかは隙がないねん』って。だから、いかに自分で隙を出していくのが大事なんやなって」

よしこ 「それから隙を出すようにしたんですか?」

旺季 「うん。硬いのはやめて、もっとアホになろうと思って」

まひる 「(アホになるのは)口を開けたらいいんですかね?」

旺季 「(笑)」

まひる 「意識して隙を見せようとしてもやっぱりできないもので、心を成長させた上での気づきが大事ですよね」

旺季 「(まひるは)素直やから大丈夫やで!」

よしこ 「(まひるは)隙あるように見えません? 吉本坂の握手会でもおじさんファンがすごくつくんですよ」

まひる 「あごヒゲが、おへそまである人とかいます(笑)」

旺季のアドバイスでガンバレルーヤは変わる!?

――ガンバレルーヤのお二人は、あえて壁を作っているということもあるんですか?

旺季 「いつも2人でいるでしょ? 男からすれば、それが壁になっている可能性はあります」

よしこ 「確かに! 2人で住んでいるので、家に連れ込むとかできないんですよ。先輩にご飯に誘っていただくのも、いつも2人だもんね」

まひる 「1回ファンの方から本気のラブレターが届いたんですよ。3枚にわたって、きれいな字で愛を綴ってくれたんですけど、でもその手紙をよっちゃんにも渡していて。よっちゃんには『交際を認めてください。よしこさんの許可がないと、まひるさんとお付き合いできないと思っています』って。だから、(相方が)ちらつくんですかね。それは男性にとっては面倒ですよね」

旺季 「男性は基本臆病だから、絶対いけるっていう確証がないと(いかない)。よっぽど自分に自信がある人は別ですけど、そんな人いないじゃないですか。そうすると、ある程度の隙と、相手のことを好きだってことを出さないといけない。でも2人でいると、仲がいいから、臆病になっちゃう。本気で好きな人ができたら、こっちからアプローチしたほうがいいですよ。『ご飯行きましょう』って」

よしこ 「でも私、いらんこと言っちゃうんです。高校の時に別の学校の好きな男の子とメールしていたんですけど、最初の方に『〇〇くんのこともっと知りたいな』って送ったら、音信不通になっちゃって(笑)。だから好きな男性との距離の詰め方が分からないんです」

旺季 「私の経験やけど、急に距離を詰められるとビビる人もいるから、タイプにもよるかな」

よしこ 「経験って大事ですよね」

まひる 「わたしたちこじらせています。30歳にもなるのに男性経験はないですし、お付き合いをしたこともない」

旺季 「ずっと2人でいるからよ!」

よしこ 「やっぱりそうなのか~! 大阪に住んでいたときに、まーちゃんが寝静まったあと、一人で飲み歩いていたことはあるんですよ。そのとき、初めてのプライベートキスは、バーでさせてもらいました。ベロベロに酔っぱらった外国人とキスするノリができて、その列に並んだらさせてもらって(笑)。確かに1人で飲み歩いていたら、出会いはあるなって思いましたね」

――ここでお時間となりました。最後に『モテ薬』のPRをお願いします。

旺季 「売りたいからのセールストークじゃなくて、読んでくれたら本当に後悔はさせません。今までの自分のとらわれている世界をバンと壊して、もう少し広い視野で見られるようになる本じゃないかなって思っています」

(編集・文:浜瀬将樹)

書籍概要

『モテ薬』

出典: FANY マガジン

著者:旺季志ずか
定価:本体1650円+税
四六判/並製 272ページ
出版社 : 小学館 (2020/9/18)
ISBN978-4-09-386593-7
絶賛発売中!

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