気温が上がると物価が上がる!?『ガクテンソク奥田のGossip Times』vol.34

ガクテンソク奥田のGossip Times

国内外で噂されている、ニュース、芸能、オカルトなど、ウソかホントかわからない様々なゴシップを紹介。このコラムで是非『ゴシップ通』になってください。

国内外で噂されている、ニュース、芸能、オカルトなど、ウソかホントかわからない様々なゴシップを紹介。このコラムで是非『ゴシップ通』になってください。

いや、8月暑すぎるって! ほんでニュース見てたら、9月も暑いって言うてるやん! もう勘弁してよ!

いきなり愚痴から始まってしまいました。今月もよろしくお願いします。ガクテンソク奥田のGossip Timesです。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

しかし本当に暑いですね。しかしこの暑さ、どうやら日本だけではないようです。先日、こんなニュースが出ていました。

『7月の世界気温は史上最高、陸海で異常高温に=EU機関』
(出典:2023年8月9日/ロイター)

この記事によりますと、気象情報を分析する欧州連合(EU)のコペルニクス気候変動サービスが、7月は陸上と海上で異常な高温が観測され、この月としては史上最も暑かったと報告したそうです。ちなみに、6月も過去最高気温の記録を更新していたとも報告しています。

日本だけではなく、世界中が暑いんですね。ということで、世界の『暑さ』に関するニュースを集めてみました。

気温が高くなると、よく出てくるのが『南極の氷』だと思うのですが、今はどんな状態なのでしょう?

『観測史上最小に、南極の海氷面積 後戻りできない限界近づく』
(出典:2023年8月8日/ロイター)

はい。やっぱり減っていました。昨年の海氷面積が過去最小だったのですが、今年はさらに減少し、過去最小を更新したそうです。研究者の話では、「この状況が改善するには数世紀とは言わないまでも、数十年はかかるだろう。即効性のある改善策はない」とのこと。研究者の方もお手上げな暑さということなようです。

では、普段から日本より暑いであろう中東の国はどうなっているのでしょう?

『イラン、「前例のない暑さ」で休日宣言 南部で50度超えも』
(出典:2023年8月2日/ロイター)

桁違いでした。いや、50度って。お風呂より暑いじゃない。命に関わる暑さということで、政府が休日を宣言したわけです。それ以外にも、高齢者や基礎疾患のある人は屋内に滞在するように指示したそうです。コロナ禍でよく聞いたフレーズですが、イランでは暑さと感染症は、同じくらい命に関わる状態ということです。

暑いということは水不足も進みそうですよね?大丈夫なんでしょうか?

『カナダ全土で記録的森林火災、月内は続く 干ばつが主因』
(出典:2023年8月15日/ロイター)

干ばつというのは、降水が異常に少なく、河川の水量も減少して、ダムや溜池(ためいけ)、井戸の水が枯れる現象のことです。なのでこの森林火災も、暑さが一つの原因になっていると言えます。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

世界を見てみると、

『あれ? じゃあ日本はまだマシなんじゃない?』

なんて思ってしまいそうですが、日本がこの暑さのダメージを受けるのは、実はこれからなのかも知れません。

まず、わかりやすく起こり得るのが『水不足』です。この暑さのせいで、各地で水が干上がっています。定期的に雨は降ってるし、ゲリラ豪雨とかもあるから大丈夫かと思ってしまいそうですが、最近の雨は局地的で、ダムの近辺で降らないと水不足に陥ってしまいます。

関東でいうと、利根川上流9ダムの有効容量に対する現在の貯水量(貯水率)は66%となっています。また、9ダムの中でも最も大きく、関東の水源の要となる矢木沢ダムの貯水率は36%と4割以下で、平均貯水量に対する割合も49%と半分程度にとどまっています。

暑いので水を使いがちですが、ちゃんと節水をしていかないと、下手したら『断水』なんてことになってしまうかも知れません。

そして、水不足の影響をモロに受けるのが農作物です。

新潟県では農業用と土木用、合わせて3つのダムの貯水率が0%になってしまいました。0%です。これはどう考えてもえらいこっちゃです。新潟といえば日本の米どころなわけです。米の収穫量が落ちるということは、米の値段が爆上がりする可能性があるということです。

酷暑は日本中を襲っているので、各地の農作物の収穫量もかなり落ちているので、お米以外の野菜の値段も、おそらく上がると思います。円安やウクライナ情勢で物価高になっている状態なのに、ここからさらに上がる可能性があるというわけで、家計は大ピンチです。

さらに、海面水温も高くなっています。そうなると、海水が蒸発して大気に含まれる水蒸気が多くなり、大雨をもたらしやすいとされています。さらに、日本の南方で発生した台風が海面水温の高い海域を通過すると威力が増すので、今後、大雨や巨大な台風が日本を襲う可能性が高いです。また海面水温の変化は魚の分布を変え、漁業に大きな影響を与える。魚の種類によっては漁獲高を激減させるといわれています。

農作物以外に海産物まで値段が上がるかもしれませんし、災害が起こると物流が滞ってしまうので、全ての物の値段が上がってしまうかもしれないのです。

気温が上がると物価が上がる

風が吹けば桶屋が儲かるみたいな言い方ですが、これは本当に起こり得る未来かもしれないのです。

※あくまでも本連載は個人の見解です。

関連記事

関連ライブ配信

関連ライブ