アスリートや芸人たちと一緒にスポーツ教室やトークショーを楽しめるイベント「Yoshimoto Sports Festival’23」が、7月30日（日）に大阪・エディオンアリーナ大阪で開催されました。この日はオリンピック・パラリンピック金メダリストの国枝慎吾さん（車椅子テニス）、白井健三さん（体操）、吉田沙保里さん（レスリング）が登場。トークショーではここでしか聞けない貴重な話も飛び出すなど、1日中大盛り上がりのイベントになりました。
白井健三の体操教室は大盛況！
事前に小学生2000人の申し込みがあったスポーツ教室は、サッカーやラグビー、車椅子バスケットボールなど、たくさんの種目が用意されていました。白井健三さんが参加した体操教室では、前転や後転など、マットを使った運動にチャレンジ。白井さんは子どもたちが挑戦するたびに「上手！ 拍手を！」と盛り上げます。子どもたちは最後に側転にもチャレンジし、充実した教室になりました。
教室終了後、白井さんと、教室をサポートしたフルーツポンチ（亘健太郎、村上健志）が囲み取材に応じました。フルポン・村上は、参加した子どもたちが白井さんを見る視線がキラキラしていたと振り返り、終了後にドリンクを配っても全員が白井さんの前へ並ぶ状態で「めちゃくちゃ虚しかった、ジョイマンさんのサイン会かと思った」とぽつり。
それを聞いた白井さんは「僕からしたらフルーツポンチさんがスター。幼いころからずっと見て育ったので、体操教室と同じくらい（フルポンに）緊張する」とまさかの告白。また、補助が必要なシーンで、うまくフォローしてもらえたとフルポンの2人に感謝します。村上は、白井さんが子どもたちにかけた「人に見てもらおうという気持ちが大事」という言葉に感心したそうです。
白井さんは「楽しいと思ってくれるだけでいい。うまくなりたいという気持ちはあとからついてくるので、まず愛してほしい」と話します。そして、子どもたちにこう語りかけました。
「やってみなきゃわからないので、怖いこと、経験したことがないことにどんどん飛び込んでほしい。勇気が出ないときは仲間と手を取り合えばいい。そういう友だちがぜったい近くにいるから、いっしょに挑戦してほしい」
国枝慎吾「奥さんがお笑い大好きすぎて…」
ステージで行われた「レジェンドトーク-1st」には、今年1月に現役引退を表明し、3月には国民栄誉賞を受賞した国枝慎吾さんが登場。この日の総合司会を務めたココリコ（遠藤章造、田中直樹）と、スペシャルアンバサダーのマヂカルラブリー（野田クリスタル、村上）に加え、サバンナ・八木真澄、とにかく明るい安村も参加しました。
国枝さんは引退を決めた理由について、2021年に開催された東京パラリンピックで9割以上の満足感を得られ、その後にウインブルドンも制覇したことで、「もう十分だと思った」と話します。
国枝さんは海外での試合の際に、“トニー（安村）”の動画を何度も見たそうです。そして「勢いでいくのが大事」「わかんないときは笑顔でごまかす」と話します。安村の動画でうるっときたこともあったそうで、安村は「ありがとうございます！ トニーとクニーで」と食いついていました。
国枝さんは、筋肉やメンタルトレーニングについて貴重な話も披露。さらに国枝さんに関するクイズが出題されると、会場に詰めかけた子どもたちが元気に手を挙げて答えます。会場から国枝さんへの質問コーナーもあり、トークは大盛り上がり。最後に国枝さんは、子どもたちに向けてこう語りました。
「自身も最初は1位になると思っていませんでした。それが練習を積み重ねるうちに、いつしか乗り越えることができた。1日1日精一杯取り組む、何事にもチャレンジする、そういう向かっていく姿勢が大切です」
トーク終了後には、国枝さんとココリコが囲み取材に応じました。国枝さんは、芸人たちとの絡みがすごくおもしろかったと振り返りながら、「奥さんがお笑いを大好きすぎて、家事をしながら見てるので、それをつられて見てる」と笑顔で語ります。引退後は、のんびりと自分自身で道を探っているそうで、語学とコーチングを学ぶための留学を検討していると明かしました。
国民栄誉賞の受賞については、「先人の方々がやってきたことが評価してもらえて、それに対して賞をもらえたと思う」と謙虚に語ります。最後にこれから車椅子テニスなどにチャレンジする子どもたちへ、「まずは楽しむこと。自分がいちばん楽しいと思うことをやってほしい」とアドバイスしました。
吉田沙保里「目標は早く持つほどいい」
「レジェンドトーク-2nd」では吉田沙保里さんと、長年コーチを務めた栄和人さんがステージへ。ココリコ、マヂラブのほか、ガリットチュウ（熊谷茶、福島善成）の2人も参加しました。
ココリコ・遠藤は吉田さん、栄さんとゴルフをしたことがあるそうで、「ズブズブ（の関係）でございます」と語って笑わせます。続いてマヂラブ・村上が吉田さんの経歴を振り返ると、芸人たちは「すごい！」「マンガ！」と改めて驚いていました。
レスリングのおもしろさについて聞かれた吉田さんは、「1対1の素手で行い、勝ち負けがはっきりする。駆け引きも楽しい」と答えます。「（2016年の）リオ（オリンピック）が終わってからやってないんですよ」という吉田さんは、遠藤からのリクエストでガリットチュウ・熊谷の攻撃を受けることに。熊谷は一生懸命押しますが、吉田さんは微動だにしませんでした。
プレッシャーの乗り越え方について質問された吉田さんは、自分を鼓舞すること、そしてやってきたことを出し切ることと話します。それを聞いた栄さんが、「吉田が負けたらどうしようというプレッシャーで髪の毛が抜けちゃった。吉田のせいなんですよ」とポロリ。これに吉田さんが「出会ったときから（変わってない）です」とツッコむ鉄板ネタも繰り出しました。
吉田さんは、つらいときに練習を続けていく秘訣について、目標を持てば自分からやろうという気持ちに変わると話します。そして、「目標は早く持つほどいい。もし目標がないという人は小さな目標でもいいから、まずそれに向けてがんばってほしい」と語りました。
トーク後の囲み取材には吉田さん、栄さん、マヂラブの2人が参加。栄さんは「個人的に公の場所は6年ぶりくらいで緊張した。でも、みなさんに助けてもらって、すごく楽しくできたし、うれしかったです」と笑顔を見せます。吉田さんも「すごく楽しかったし、集まってくださった皆さんにいいメッセージが届けられていたらいいなと思います」と話しました。
野田は「個人的に吉田さんに会いたかった」と告白。野田がハマっているゲームのプロモーションを吉田さんが担当していて、VTRでの吉田さんの動きがすごかったそうです。
筋肉やトレーニングに興味のある人へのアドバイスを求められた吉田さんは、「自分がどうなりたいか、その気持ちで変わってくる」と話します。そのうえで、「痩せたい、筋肉をつけたいと思えばそうなれると思う。もし太りすぎてたら病気も怖いし、アドバイスを耳に入れてもらいながら、がんばろうと思ってもらえたら」とアドバイスしました。
子どもたちが楽しめるイベント盛りだくさん
子どもたちが友達といっしょに体を動かし、スポーツする楽しさ、喜びを感じてほしいという願いから行われたこの日のイベントには、サッカーJ1リーグのセレッソ大阪、ヴィッセル神戸、ラグビー・リーグワンのNTTドコモレッドハリケーンズ大阪、バレーボール・Vリーグのサントリーサンバーズ、パナソニックパンサーズ、VC長野トライデンツ、バスケットボール・Bリーグの大阪エヴェッサなど、多くのプロスポーツチームが参加。
人気芸人たちと一緒にスポーツ教室やワークショップ、さらには未就学児も楽しめるキッズバイクのブースや、10メートルかけっこ走、サッカードリブルタイムアタックなどのスポーツアトラクションが実施されました。
